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ぼ~ざん工房
ぼ~ざんのBLOGです。いろいろ体験・書籍等紹介します!

 TOPICS  『ぼ〜ざん工房』は望山(水野敦之)の個人のBLOGです。


「気づき」と「できる」から始めるフレームワークを活用した自閉症支援—すぐに使えるワークシート用CD‐ROM付
クリエーター情報なし
エンパワメント研究所

 
  【2013年度 自閉症教育・支援フレームワークセミナー予定(随時更新予定)】
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  ※ このBLOG『ぼ〜ざん工房』はリンク・フリーです。
    ご紹介いただき、たくさんの方に読んでいただいたら幸いです。  



【今回の記事は、引っ越しだけではなく、施設や学校の部屋がえ、また復興を目指した被災地でも参考になればと思って書きます】

一昨日は、児童デイサービス・ある町のコンサルテーションでした

昨日も書きましたが児童デイサービスでは、利用者のお母さんの相談を受けました。

相談の1つに引っ越しに関する内容がありました。

このブログをご覧の方にも共有したい内容で、話したポイントのメモを書きこんでいきます。(今のところメモ書きです。後日整理してまた詳しく書き込みます)

引っ越しは、自閉症の方にとって大きな変化です。また自閉症の特性として1度経験したことを修正することが難しく、消せない長期記憶の特性ももっていますので引っ越してすので、引っ越し直後のその家での生活づくりが後の生活に影響をあたえます。

そこで引っ越しのポイントです。

● 事前の予告の有無・内容・タイミングは個別化する※1

● 変化後に3日、3週間、3ヶ月、3年の生活の見通し、様々な変化を丁寧に伝える※2

● 大きな変化(引っ越し)があっても、変化の連鎖が起きないように、できるだけいつもの日常を繰り返し、周りの人間は冷静に対応を変えない

● 引っ越し後の1日目から通常の活用を行う(少しずつ生活づくりよりも、最初から)

引っ越しに本人も参加させる(特に寝具、まくらなど、また本人が大事にしているものなど、本人に運んでもらいます。)※3


※1 直前で提示する人もいれば、カレンダー等で引っ越しの日を確認するなど個別化します。

※2 2つの視点:移行がうまくいっても気を抜かず3・3・3・3の生活を丁寧につたえる。という考えと。最初はうまくいっても急にうまくいかなくて混乱が生じた時に、「引っ越しは3年かかるんだ」とその状態を受容して、丁寧に生活の変化を伝え、動揺せず日常を伝えてください。

※3 この部分がとても重要です。極端な表現をしますと、本人も参加させない引っ越しで、いきなり生活の場所を変えられるのは拉致に近い。

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みなさんの地域では笑顔ひろがっていますか・・・・?

桜が咲く白竜湖。昨年のことを思い浮かべらS町にむかいました。

思えば長い1年でした、本当にいろいろあった。



一昨日、新しく弟子になったHさんが、

「水野さんは何をめざしてるんですか?」と聞かれました。


20年間佐賀で、そのうち、それいゆで8年間、

本当に目的をもって自閉症支援を実践してきました。

揺らぐことのない、生活デザイン思考の支援計画と自閉症支援フレームワークについて整理し、

そして今もそれいゆの成人支援を中心に一部のスタッフの中に生き続けていると報告を受けてます。それは、それいゆだけではなく、それいゆを出て様々な地域で仕事はじめた皆の中にも生き続けていて。

ある意味、20年前に考えた夢がひとくくりを迎えました。

そして新たな夢をもって広島での実践をスタートした1年でした。


「水野さんは何をめざしてるんですか?」

一昨日、明確な答えがだせなかった。。。


今年も、白竜湖の桜からスタートです。


昨年から事業体コンサルテーションと児童デイのコンサルテーションとして、S町に入り、

桜の咲くちょうど1年前、S町のコンサルからこの白竜湖の道を愛車ジムニーで泣きながら職場にもどったときのことを思い出しました。


うまくいかないことの連続で、

頑張っても頑張っても逆効果で、うまくいかないむなしさと、

そして自分の力不足を思い知らされて、悔しさもあって、

いきものがかりのYELLを聞きながら号泣したのが、、、ちょうど1年前。


そして、昨日、私は多くの笑顔に包まれました。


児童デイの所長さんやスタッフの笑顔、何回、この笑顔に勇気づけられたか。


昨日は、引っ越しを計画されているお母さんの相談をうける場面があったのですが、

1年前の不安と見通しがもてないときのお母さんの顔とは違う、

不安はあっても前向きで、そして力強く、しかもリラックスした、本当にすごい笑顔を。

引っ越しの話にはじまり、様々なディスカッションを笑顔でしました。


昼すぎに、この町の関連の部署に挨拶にいきました。

町の機構がかわり新たなこどもに関する課ができたということで、

それを見るのが昨日の大きな目的でいきました。


目を疑った、なんだ????

そこには顔見知りがひとかたまりのデスクで仕事をしているのです。

その顔見知りとは、昨年度、早期発見後のフォロアップの体制づくりを目指した、

保育士、保健師のトレーニングセミナーの受講生、

もうトレセミでのグループディスカッションを彷彿とさせる


そして「水野先生」(待ってました)と満面の笑顔で集まってきて、

課長さんも、忙しい時期にアポなしで行ったのに出てきていただいて。


「水野先生、聞きたいこと山ほどあるんです。もう不安なんです」って笑顔で。。。

あああ、この町は大丈夫だなぁ~て思いました。

同じ言葉を去年聞いたのですが、不安だけが前面に出た表情。。。

しかし、同じ内容を言われても、前向きな、この笑顔。。。。


あぶなかった、早くでないとやばいくらい、泣きそうになってました。



「水野さんは何をめざしてるんですか?」


その質問の答えが少し見えたような。。。。


「この笑顔を広げたい」


ときには、不安なこと、きついこともあるでしょう、でも、1つ1つ前向きに、

地域の笑顔で互いに支えあっていく、、、


そこにはスーパーマンもウルトラマンもいない。。。



この笑顔をどんな地域にも広げたい


皆さんの地域にはこの笑顔、広がっていますか・・・・・


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今日はシンプルな考え方です。

親さんやスタッフによく見せる簡単な図です。


自閉症の方の療育・教育の中で、自閉症の特性にあわせて、個別化した、アセスメントに基づく、科学的な根拠のある様々な支援の試みをしてもなかなか良い変化が見られない時、気づかない時があります。

そんなときに、親さんもスタッフもきつくなってしまいます。

つまり、ふんばり時に気持ちがついていかない時があります。

本当にこれでいいのだろうか?って。

そうすると、様々な方法を試み迷宮入りしたり、支援が継続しなかったり。

そんなとき提示する図がこれです。



「今はA地点です。確実に良い変化はあっている。でも小さくて見えないんです」と説明します。

Aの地点の時に、あせりたり、時には彼らの行動を引っ張ったりしてしまいます。

しかし、それはよくないんです。

このAの時期が必要なんです。


※もちろん、本人にあっていない支援で、本当に支援の方向性を変えることもあります。この図は、気持ちの切り替えの切っ掛けにしていただきたくて書きこみました。


この図は、様々な場面での視点で応用します。

スタッフのスキルの伸び、チームのマンネリ時。

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今年度も非常勤ですが、川崎医療福祉大学の院生に教えることになりました。

年度はじめで早めに行きましたら。

日本のTEACCHアプローチの先駆者のお二人が…名前はひかえますが…

緊張しまくりました。

さらに、

講義に行くと、なんと5人+α

しかも、個性豊かな院生。

脳が破裂しそうで、てんぱってしまった。

ベラベラと言いたい放題で、院生目が点…

あ~やってもうた。

ラポートで墜落かも…

しかし、それぞれが思いや将来の夢があり、

わたしが何を伝えれるのか、うん一年間楽しみになりました。

詰め込み座学、演習、ディスカッションを繰り返すつもりです。

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自閉症支援の中で、大きな変化、、、

例えば、引っ越し、進級、進学、転校、居住施設の部屋がえ。

その後の1、2年では教えられないことがあります。


それは、変化しないこと、そして変化すること、そして・・・・


様々な活動、例えば年間の行事など、

1年目、2年目とさらに3年目と変わらない部分。
(その年間の活動を支えるシステムや変化を伝える提示の仕方 等々)

1年目であっても2年目で変わる部分です。
(活動の場所、行事の内容 等々)

それらのプロセスを丁寧に習慣化を活用したり、視覚的に変更を伝えることで、変化があっても大丈夫という経験を2年続け、

3年目に、変化があっても大丈夫に対して自信がつきます。

1、2年では教えられないことは、、、

変わらない部分、変わる部分、そして・・・・自信です。

様々な大きな変化は、様々な心的な外傷も与えます。

そこには3年の自信を取り戻すための支援が必要になり、

丁寧に伝えることが、3年移行の生活の安心や、さらに変化があった時の自信にもつながります。

この3年のプロセスを支える意識が日本でサービスとして確立しているか?

目先の行動障害に対する対応は考えたり制度をつくっても、10年先の生活の安心を支える現在のしくみづくりは、まだまだのような。


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昨日は、佐賀の(株)ぷれしゃす 療育サポートセンター クレアにコンサルテーションでした。いよいよ支援スタート前の最後のコンサルテーション・最後のセッションでした。

3名の学齢期の自閉症の方のスタート・セッションで、いくつかの自立課題のアセスメントをしました。

数十分間の自立課題のアセスメントの中で、本人の「強み」と、「苦手さ」、そして「芽生え反応(もう少しでできる課題になる部分)を確認します。

また、その中での自閉症の特性も確認していきます。

それをスタッフと共有し、親御さんと共有します。

親御さんとのディスカッションでも、その後の支援計画、課題の作成のためのスタッフ会議でも、すごく重要なエッセンスがありました。

それは、普段、皆さんが困難さだと思っている部分に、実は強みがあるということです。


例えば、パターン化する、こだわりが強い、と日頃は、ネガティブな要素、困難さに入れている項目なのですが、

しっかりと、合格項目入れ込むのです。


「こだわりがもてる」

「習慣化できる(ルーティンで学べる)」


とポジティブな

活用できるスキルとしてつかむのです。


ここが障害受容の重要なポイントになります。


本人や親御さん、支援スタッフの障害受容は、

・強みと弱みを意識する

・1つの特性が弱みでもあり、強みでもあることを意識する

・弱みを支援し、強みを活用する


が重要です。


自閉症児とのセッション、親御さんとのディスカッション、楽しかったぁ~。


ぷれしゃすスタッフとteam BOUZANトレーナー陣と私でホワイトボードを使ってディスカッションしている場面。ホワイトボードにすてっぷシートというフレームワークを書き出して強み等を整理します。

是非、参加された親御さん、スタッフ、感想をお待ちしています。

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ちょっと整理中のネタです。(だから少し中途半端)

自閉症の指導・支援を行う方に中に、

ある行動ができた=理解している

とおもう人がいますが。

これは必ずしもイコールとは言えません。

その行動ができていることにはいくつかの理由があります。

*その内容を理解している(つまり行動=理解)

*その行動の意味を詳しくは理解していないが、ある特定の場面で振舞える

*その内容を理解しているわけではなく、支援者の介入によって動けている(指示待ち)

*その内容を理解しているとは言えないが、その活動を繰り返すなかで、その場面ではできるようになっている。

*偶然できた。 など


理解をともなう行動は、

*活動の目的を理解して行動できている

*似通った違う場面で応用できる

*それに関係する材料や指示を手がかりにし,それ以外の情報を手がかりにしていない。



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【まずは、こちらをご覧ください】

この前の記事で説明しましたタスク


これをつくったのは、先週の土・日ではじめてコンサルテーションとして入った療育センター クレアのスタッフです。

もちろん、まだまだ改善の余地があるし、完成ではありません。

これを利用者に実施し再構造化を繰り返していきます。

でも、このスタッフたちは(本人たちには失礼ですが)、このような設定をはじめて実施します。自閉症支援そのものがはじめての方もいます。

その中でコンサルタントを活用し、個々の特性に応じた活動や課題、そして構造化を1週間で設定しています。

これを支えているのは!

TEACCHの6つの考え方

・アセスメントからはじめた基本のプロセスです。

・コンサルテーションの活用

そして、なによりも・・・・

彼らの誠実さです!

もう何度もダメだしを私から受けているのに、「くそったれ~」と思いながらも、この意味あるタスクをつくりあげたのです。

素晴らしい。これからの自閉症支援モデルはこうありたい、

ずば抜けた専門家しかできない支援ではなく、彼らのような人たちが、専門家にたよっていいので、自立的に、誠実で、そして楽しい支援をしていく。

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今日は、自閉症支援についてシンプルな話です。

さてこの写真です!



どうですか?

もしもこの内容がなかったら、事業所を立ち上げて、数人の利用者が来て何をしてもらうますか?

一日ぼーっと活動しますか?

それは彼らは得意ですか?

これがあると、曖昧な時間が具体化します。

スケジュールがあっても、ワークシステムがあっても、これらの活動がなかったら、やはり不自由な空間になります。

大事なのはまずは活動の設定です。視覚支援ではありません(もちろん視覚支援も重要です)。

インターネットでは「視覚支援が大事だ、○の活動、×活動を伝えなさい」と視覚支援バラマキ屋の皆さんがばらまいていますが、それより大事なのは充実した活動そのものなのです。(繰り返しますが個別化した視覚支援も重要ですよ。)

【この写真について違うエッセンスで記事書いています。こちらもどうぞ。】

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(今日は少し長いです。伝えたいこと詰め込みました。時間があるときにどうぞ。)

いま、今年度の通園施設(知的障害・自閉症療育)の体制をつくりあげています。

昨年度は全体を把握するのに時間をかけましたが、

いよいよ大きくIEP【個別(教育)計画】を中心とした体制を構築していきます。

昨日の会議では以下の2枚のスライドを提示しました。


【個人の特性を基準→個人療育(教育)計画→個別の活動や課題の設定→クラスルーム全体の設定】


【個別教育計画→個別の活動や課題の設定→クラスルームの設定→クラス運営→事業所全体の運営】

どちらも生活デザイン思考の支援計画を土台にした体制イメージです。いうなれば上は利用者の支援体制、下はさらに職員の体制イメージです。

生活デザイン思考の支援計画のすごさは(自分で言うのもなんですが)、個々の支援計画の導きだけでなく、クラスルーム及び事業所全体の支援体制の構築、今すすめているのは自治体の体制づくりにも大きく影響を与えます。

多くの機関が、まずは全体の環境設定、慣例、職員の配置を先に考えます。

本来は、まず個人の特性を軸において教育内容の設定、生活シナリオ(日課)の方向性、環境設定を考えた上で、全体の環境設定、全体の活動設定、生活シナリオを作りだし、さらに職員の配置や職員の役割等を決めていくプロセスが大切と私は考えています。

これまでも大事にしていたのですが、今後さらに個々にあわせた教育内容や支援を軸に体制づくりがもてるようにしていきます。

もちろん、今ある環境や職員配置の中で考えていかなければいけませんが、まず全体ありきではなく、まず個人の特性からスタートする試みをスタートしています。

そうしないと、個々の教育目標にあわせた1対1の設定、自立エリアの設定、社会的な機会の設定、遊びの設定が具現化しません。

このプロセス、体制づくりは、いくつかのモデル地域や、できれば広島県全体の支援体制に応用していくつもりです。

支援者の都合、地域の都合ではなく、個々の特性を軸にしたIEPができるような体制にしたいし、保育所、幼稚園、学校、施設でも応用できる体制にしたいのです。


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自閉症の教育・支援コンサルタントとして気をつけていることは、まず構造化ありきではなく、まず自立的な活動ありきだということです。

自閉症の方の多くは曖昧な自由な時間は得意ではありません。

活動の機会がなかったら、どんなに構造化や視覚支援があっても生活は豊かにはなりません。

被災地での支援について、様々なブログで自閉症の方に視覚的に伝えることをすすめる方が多い中で、

視覚支援ではなく、まず環境と活動を設定することを訴えてきたのは、そのような意味があります。

先日ブログで書いた『ぷれしゃす』の事業をスタートに向けたコンサルテーションでも、スタートのアセスメントをもとに構造化も計画したが、まずは生活全般の活動の設定を決めています。

『ぷれしゃす』では、先日書いたように、1人の利用者に10個の課題をつくることを進めています。しかも、その10個の課題は様々な視覚的構造化のタイプに調整して、課題を他の利用者と共有できるようにしています。(基本的に課題も個別化なので、単純な共有はできませんが、工夫しだいで個別化した共通ができます)

そのことで、10個×利用者分の課題ができるわけです。

当面、100個以上の課題をつくるように指示しています。


【課題づくりに専念しているぷれしゃすスタッフの皆さん】関連記事はこちら


どうでしょうか?同じ課題を何回も何回も繰り返している先生、支援者いませんか??

構造化のアイデアばかりに注目して、活動を設定できてない先生、支援者いませんか??

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自閉症の方への具体的な伝え方について書いています。

自閉症の指導・支援でとても重要な視点は、

字義どおりに解釈することに考慮することです。

字義どおりとは、比喩、慣用句、裏の意味が理解できず、言葉どおりに解釈してしまう特性です。

2つ例を、

よく例であがるのが、

お母さんが「お風呂のお湯だしているから見といてね」と子どもに言うと、あふれても、じっと見ている。お母さんが「なんで止めないの?」と聞くと、「見といてって言ったから」という。

また、ある資料を渡して、ちょっといわくつきの資料だったりしたときに、
「この資料には裏があります」というと、裏面を確かめるとか。


この字義通りの解釈を、よく理解しないと、良かれと思って伝えたことが、本人に不信感や誤解を生じます。

以下はある注射のシーンです。


「大丈夫、痛くないよ」

「すぐおわからね」チック!!

「うそつき、痛いじゃないか、すぐじゃないし」


どうですか?良かれと思って、事実をオブラートに包むと、混乱し、誤解を生みます。

事実を具体的に本人にあわせて伝えることが重要です。

この場合の言い方の例は「注射はチックと痛いです。でも1・2・3と数えたら終わりです。終わったら帰ります」

事実と、本人にとって意味ある情報を伝えることが大切です。

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昨日は佐賀に新しくオープンした。自閉症等の療育・支援機関の(株)ぷれしゃすで3人の学齢期の方の支援の組み立てのためのセットアップ・ミーティングでした。



セットアップ・ミーティングは、個々のまたは事業所全体の指導・支援や課題・活用の方向を確認し、設定をするためのミーティングです。

一昨日のスタート・セッションによって、個々の特性、できる部分、もう少しでできる分、保護者の思いを事業所の設定に反映させます。


写真は、利用者一人ひとりのミーティング中のホワイトボードの板書構造です。

スタート・セッションでアセスメントした内容をもとに、構造化や支援の計画、タスク(課題)計画を考えていきます。

まだ調整をする必要がありますが、これはワークショップにも応用できる流れでした。ほぼ「生活デザイン思考の支援計画」のワークショップが構築されました。(年度内に佐賀、青森、宮崎等で実施予定です)

何より嬉しかったのは、ホワイトボードなどにTEACCHの6つの考え方を書いたものがラミネートしたありました。

ぷれしゃすの代表T氏曰く「実践すると見えなくなるので、いつでも意識できるようにラミネートしました」ですと。

すごい感動です。(TEACCHの6つの考え方についてはこちら)

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昨日は佐賀に新しくオープンした。自閉症等の療育・支援機関の(株)ぷれしゃすのスタートセッションでした。

スタートセッションとは、家庭や事業所等での指導・支援の方向性を考察し、組み立てていくためのセッションです。

今回は、構造化されていない教材の提示によるアセスメントと、必要に応じた視覚指示や容器などを活用した構造化されたアセスメントを、いくつかの領域(分類、組み立て・パッケージング、理解、事務作業、清掃作業)で実施しました。


【セッションの準備をしているMIZUNO】

細かい段取りに関しては、まだ出ていないのですが出版予定の自閉症支援に関するフレームワークの本で紹介しています。

スタートセッションの意味を再確認した1日でした。

● アセスメントからスタートする
 構造化を入れないアセスメントではないと見えないことが多い。簡単に言えば「何でその構造化が必要なのか最初から構造化があったらわからない」ということの再確認。
(過剰な構造化を入れたアセスメントの問題点はこちら)


構造化されたアセスメントの意味
 構造化されたアセスメントの重要性も再確認できた。視覚的指示や容器を活用した設定をいれることで、環境や状況に左右されない本人の理解そのものを確認することができた。
(構造化されたアセスメントについてはこちら)

● 保護者と支援チーム間の共通認識
 いきなり構造化の設定を事業所でスタートするのではなく、アセスメントをもとに、構造化の必要性を確認して進めることができる。


今日は、昨日のアセスメントや事前のお母さんからのインタビューをもとに、実際に事業所を生活と療育の空間にするためのセットアップの計画を1日かけてディスカッションします。

・一人ひとり支援・構造化の計画、これまで活用した構造化に修正

・一人ひとりの教育内容、活動内容→生活シナリオの設定(行動統制、概念・スキル、ボトムアップとトップダウン)

・一人ひとりの設定を参考に事業所全体の設定を決める

・一人ひとりの生活シナリオの視点を整理し、事業所全体のスケジュール、職員の配置のマトリックス(表)を考える

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自閉症指導・支援の現場で、

指示したのに・・・・


・なかなか活動に切り替えられなかったり

・活動の途中で活動できなくなくなったり

・同じ質問を繰り返したりすると・・・


指導・支援者の中には、

「さっき言ったでしょう」

って注意されていることがあります。


いくつかのポイントで意識する必要があります。

*作業記憶が消えてるかもしれない

*様々な刺激に影響をうけてるかもしれない

*他の違う部分に強く注目しすぎている場合もあります。

*そもそも指示されいる内容がわからないかもしれません。



なぜ指示を行動に移せてないのか、なぜ継続できないのかを常に考えることが必要です。


記憶が消えているのに、もしくはすでに注目してないのに、「さっき言ったでしょ」の声かけはないですよ。


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