2004年のアメリカ映画で、アカデミー作品賞、監督賞(クリント・イーストウッド)、主演女優賞(ヒラリー・スワンク)、助演男優賞(モーガン・フリーマン)を受賞した作品です。
貧しい白人家庭に育って13歳からウエートレスをして自活している孤独な三十過ぎの女性がボクシングに夢を見出して、これも家族から離れて暮らしている孤独な老トレーナーに自分を売り込んで、世界チャンピオンを目指す作品です。
しかし、ボクサーは、世界タイトルマッチでチャンピオンの汚い反則で全身不随になり、家族にも見放され、死を選ぼうとします。
自殺は未遂に終わりますが、トレーナーの手によって、尊厳死(殺人?)させられます。
前半はロッキー的なエンターテインメントの作りで、後半は尊厳死という重いテーマを描いていて、ミスマッチを起こしています。
ボクシングのシーン、特に試合は現実離れしていて(即座に失格あるいはライセンス剥奪になるようなひどい反則が何度も容認されています)、リアリティに欠けます。
尊厳死の取扱いも非常に情緒的で、公開当時も大きな問題になったようです。
登場人物もステレオタイプな描き方が多く、魅力がありません。
そういった意味では、作品賞は興業的な成功に、監督賞と助演男優賞はイーストウッドとフリーマンといった著名映画人のブランド力に、アカデミー会員が目がくらんで選んだのだと思わざるを得ません。
しかし、この映画のために、ボクサーとしての肉体も技術も作り上げたヒラリー・スワンクは、主演女優賞に値します。
貧しい白人家庭に育って13歳からウエートレスをして自活している孤独な三十過ぎの女性がボクシングに夢を見出して、これも家族から離れて暮らしている孤独な老トレーナーに自分を売り込んで、世界チャンピオンを目指す作品です。
しかし、ボクサーは、世界タイトルマッチでチャンピオンの汚い反則で全身不随になり、家族にも見放され、死を選ぼうとします。
自殺は未遂に終わりますが、トレーナーの手によって、尊厳死(殺人?)させられます。
前半はロッキー的なエンターテインメントの作りで、後半は尊厳死という重いテーマを描いていて、ミスマッチを起こしています。
ボクシングのシーン、特に試合は現実離れしていて(即座に失格あるいはライセンス剥奪になるようなひどい反則が何度も容認されています)、リアリティに欠けます。
尊厳死の取扱いも非常に情緒的で、公開当時も大きな問題になったようです。
登場人物もステレオタイプな描き方が多く、魅力がありません。
そういった意味では、作品賞は興業的な成功に、監督賞と助演男優賞はイーストウッドとフリーマンといった著名映画人のブランド力に、アカデミー会員が目がくらんで選んだのだと思わざるを得ません。
しかし、この映画のために、ボクサーとしての肉体も技術も作り上げたヒラリー・スワンクは、主演女優賞に値します。
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