アカデミー賞の作品賞を取ったと思ったのに、発表が間違いで取り損ねて評判になったミュージカル映画です。
たしかに音楽とダンスは素晴らしい(特にオープニングの渋滞した高速道路での群舞は一見の価値があります)のですが、これもまたドラマが弱くて作品賞を取るほどの作品には思えませんでした。
名もない若者たちが、恋は破れるものの、夢(女優になることと、昔ながらのジャズ・クラブのオーナーになること)はあっさりとかなえてしまい、ハリウッド好みのハッピーエンド(夢を捨てなければいつかはかなうという昔懐かしいアメリカン・ドリーム)です。
また、見栄えを重視したせいか、貧しい(男はレストランのピアノ弾き、女は映画スタジオ内のコーヒーショップの店員です)はずの二人が、かなりいい車(男はスポーツカー、女はプリウス(わざわざ商品名を言うあたりはステマも疑われます)に乗っていて、かなりしらけます。
まあ、しょせんはおとぎ話なのですから、あまり目くじらを立てる必要はないかもしれませんが。
ただ、随所に流れるジャズの演奏は素晴らしかったの、音楽映画ファンには魅力的な作品でしょう。
ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック | |
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