現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

ピーター・パン ライブ

2024-10-25 09:16:13 | 演劇

 バリーの「ピーター・パンとウェンディ」のミュージカル化です。

 原作に忠実に作られているので、ジェンダー観はかなり古い(女性はおかあさんになり、子供たちの面倒を見る。ラストでは、ウェンディの娘が新たなピーター・パンの相手になり、そう繰り返されることによってピーター・パン(男の子)の永遠の命が保証される)ものです。

 別の記事にも書きましたが、この作品は繰り返し劇化(もともと劇用なので当然ですが)されていますが、そのたびにウェンディは、その時その時のジェンダー感(ある時には自立した女性として、また別の時は家庭的な女性として)が反映されているようです。

 そういった意味では、この作品が作られた時(2014年)は、アメリカのジェンダー観はかなり保守的だったのでしょう。

 それはさておいて、歌と踊りとワイヤー・アクションと美術セットは本当に素晴らしく、十分に楽しめました。

 

 

 

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