バリーの「ピーター・パンとウェンディ」のミュージカル化です。
原作に忠実に作られているので、ジェンダー観はかなり古い(女性はおかあさんになり、子供たちの面倒を見る。ラストでは、ウェンディの娘が新たなピーター・パンの相手になり、そう繰り返されることによってピーター・パン(男の子)の永遠の命が保証される)ものです。
別の記事にも書きましたが、この作品は繰り返し劇化(もともと劇用なので当然ですが)されていますが、そのたびにウェンディは、その時その時のジェンダー感(ある時には自立した女性として、また別の時は家庭的な女性として)が反映されているようです。
そういった意味では、この作品が作られた時(2014年)は、アメリカのジェンダー観はかなり保守的だったのでしょう。
それはさておいて、歌と踊りとワイヤー・アクションと美術セットは本当に素晴らしく、十分に楽しめました。