現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」の第一話「型ぬき人魚グミ」(43字x242行)の分析図

2021-09-28 18:00:49 | 評論

 

1.不思議な駄菓子屋(起、60行)
1-1.主人公の女の子は泳げないので、水泳の授業が憂鬱(14行)
1-2.学校帰りに、見たことのない駄菓子屋に出会う(19行)
1-3.ふしぎ駄菓子屋の様子(15行)
1-4.店主の紅子が登場(12行) 

2.「型ぬき人魚グミ」(承、52行)
2-1.泳げるようになりたいという望みをかなえるという「型抜き人魚グミ」(12行) 
2-2.持っていた昭和四十二年の十円で、「型抜き人魚グミ」を手に入れる(13行)
2-3.家に帰って、説明書通りに人魚グミを作る(15行)
2-4.人魚グミを食べると、すごくおいしかった(12行)

3.人魚に変身する(転、67行)
3-1.望み以上に泳げるようになる(16行)
3-2.うろこが生えてきたので、驚いて学校から逃げ出す(23行)
3-3.人魚グミのせい?(14行)
3-4.注意事項を守らなかったので人魚化している(14行)

4.「型ぬき人間グミ」で人間に戻る(結、63行)
4-1.元の人間に戻る(?)ための「型ぬき人間グミ」(11行)
4-2.「型ぬき人間グミ」を作る(13行)
4-3.おかあさんが帰ってきたので、完成を待ちきれずに食べてしまう(20行)
4-4.時間が足りなかったせいか、人間には戻ったが、水泳は得意になった(19行)

以上のように、起承転結のそれぞれが、さらに細かい単位で起承転結になっていて、読者の興味をつなぐような構造になっています。最小単位のそれぞれは、ほとんどが原稿用紙二枚以内で短くまとまっています。

 

 

 


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