タルコフスキーの1979年公開の映画「案内人」を話題にして、主人公のマーちゃん(女子大生)、知的障碍者で音楽の才能を持つ兄のイーヨー、受験生の弟のオーちゃん、イーヨーが音楽を教えてもらっている学者夫妻の会話で構成されています。
全体として、映画に現れる「呪われた子供」が、キリストかアンチ・キリストかの議論を、障碍者として生まれたイーヨーと結びつけ、どちらであっても兄として受け入れようとする主人公の気持ちが描かれています。
タルコフスキーの映画自体が非常に抽象的なので、実際に見たことのない人(もしかすると見た人も)には、内容を理解することはかなり困難でしょう。
また、五人の会話も非常に知的ではありますが、一般的な読者にはついていけない部分がたくさんあると思われます。
そのため、ラストの新宿駅の小田急線のホームで発作(てんかんと思われます)を起こしながらも、人ごみの中で妹をかばおうとするイーヨーと、そのことで兄との結びつきをさらに深める主人公の姿に素直に感動できないかもしれません。
なお、映画の原題は「ストーカー」なのですが、これが現在日本で使われているような意味ではなかった時代の作品(映画もこの短編も)であることを、おことわりしておきます。
全体として、映画に現れる「呪われた子供」が、キリストかアンチ・キリストかの議論を、障碍者として生まれたイーヨーと結びつけ、どちらであっても兄として受け入れようとする主人公の気持ちが描かれています。
タルコフスキーの映画自体が非常に抽象的なので、実際に見たことのない人(もしかすると見た人も)には、内容を理解することはかなり困難でしょう。
また、五人の会話も非常に知的ではありますが、一般的な読者にはついていけない部分がたくさんあると思われます。
そのため、ラストの新宿駅の小田急線のホームで発作(てんかんと思われます)を起こしながらも、人ごみの中で妹をかばおうとするイーヨーと、そのことで兄との結びつきをさらに深める主人公の姿に素直に感動できないかもしれません。
なお、映画の原題は「ストーカー」なのですが、これが現在日本で使われているような意味ではなかった時代の作品(映画もこの短編も)であることを、おことわりしておきます。
静かな生活 (講談社文芸文庫) | |
クリエーター情報なし | |
講談社 |