2019年公開のイギリス・アメリカ映画です。
売れないシンガー・ソング・ライターが、停電とそれにともなう交通事故をきっかけに、ビートルズがいない世界へスリップするファンタジック・コメディです。
スリップした世界は現実世界とまだらになっていて、ローリングストーンズはいるけれどオアシスはいません。
また、コークはないけれどペプシはあったり、ハリー・ポッターがいなかったりで、けっこう笑えます。
ビートルズの楽曲を自作だと偽って売りだし、一躍世界的なスターになりますが、それと引き換えに、彼の唯一の理解者で、マネージャー役をやってくれていた、小学校教師の幼なじみのガールフレンドを失います。
ストーリーは弱いのですが、最後はおさまる所におさまるハッピーエンドなので、後味は悪くありません。
それに、全編に流れるビートルズの名曲の数々が、当たり前ですが素晴らしいです。
カバーしている主演のヒメーシュ・パテルの歌声も悪くありません。
なお、エド・シーランが本人の役で出演し、実際に歌うシーンもあり、楽曲も提供しているので、彼のファンとしては思いがけないボーナスでした。