誰しも自分の弱みとなる部分というのはあるはずです。
そして、自分の弱い部分と向き合うのはつらいことであり、できれば避けたいところです。
しかし、本当に上を目指すのであれば、自分の弱点を改善しなければやはり勝てません。
向き合ったとしても弱点というのはなかなか改善しないものであり、時間がかかります。
選手はもちろん、指導者側も粘り強さが要求されるところです。
徹底してなおす、という強い意志がなければ弱点というのは克服できません。
フォームや体力、精神的な部分など様々な弱点があるかと思いますが、最も改善しにくいのはやはり精神的な部分でしょう。
試合の勝負どころで負けてしまう選手は、練習中でも最もきついところで自分に負けています。
そのような選手にそれを問いただすと、たいてい「頑張っているつもりです」という返答です。
「練習は正直」です。
練習でできていることしか試合ではできません。
練習を見ていれば、だいたい試合の予測がつくものです。
特に弱点というのは試合の大事なところで表面化するようです。
弱点に徹底して向き合って克服することができれば、自信につなげることができます。
そして、自分の強みをさらに生かすことができるでしょう。
そのためには「練習あるのみ」です。
人と同じことをしていては、勝てません。
弱点を克服したければ、人よりも多くの練習をするしかありません。
私の記憶に残るところでは、一日のすべての練習が終わってから毎日400m×10本の練習を行っていた大学時代の先輩がいました。
その結果、大学のレギュラーに入るかどうかというレベルから、日本でも上位のランキングに入るところにまで到達した先輩がいたことはよく覚えています。
「弱点を徹底してなおす」ことはつらいことですが、本当に強くなりたければ避けては通れないことを教えてくれます。
竹村知洋