日大豊山高校の校訓です。
豊山水泳部の伝統を支えてきた教えは、これをもって最後と致します。
伝えられてきた教えを振り返ってみると、水泳部もこの校訓に則った教育活動を行っているということがよくわかります。
この校訓は男子校である日本大学豊山高校にふさわしいものです。
これは1人の教員が定めたものではなく、日大豊山高校の長い教育活動の歴史から自然と生まれてきたものです。
日大豊山高校の伝統をつくってきたこれまでのすべての教員・生徒の活動の中から育まれてきた教えであるといえます。
内容に関しては、教えその4 「『男』である」でお伝えしたとおりです。
どのような教育をするかを一言で表現すると、「男らしい男」を育てる、ということです。
「強さ」、「正しさ」、「大らかさ」は「男らしさ」を意識して育てようとしなければ育ちません。
身体や心は鍛えなければ「強く」なりません。
公の精神を教えなければ、公共心をもつ「正しさ」は身につきません。
我慢と広い心を教えなければ、「大らかさ」は育ちません。
「男らしい男」は「器の大きな男」であると考えています。
この校訓に基づく教育活動は、男子校の特色そのものです。
現在、男子校は減少しており、クラブ活動のみで水泳部を運営している学校も少数派です。
日大豊山高校と水泳部を存続させることは大変貴重な事であり、現在は私たちスタッフがその重責を担っています。
近年、学校水泳は時代の変化とともに厳しい状況に置かれていますが、私たちにはこれまで受け継いできた「55の教え」があります。
迷った時には伝統の力であるこの教えを思い起こし、活気あるクラブ活動を存続させます。
これまでお伝えしたように、豊山水泳部は様々な方の支えがあって成立しています。
そのような方々に対する感謝の気持ちを忘れず、それに応えられるよう努力を継続していきます。
これをもって「日本大学豊山高校水泳部の伝統を支えてきた教え」のまとめとします。
これからも豊山水泳部をどうぞよろしくお願い申し上げます。
竹村知洋