陸上でのトレーニングは、水泳での練習と同様に重要なものです。
豊山水泳部では週に2回~3回のウェイトトレーニングを中心に陸上トレーニングを行っています。
最近ではTRXを取り入れ、体幹を中心とした補強運動も行っています。
ウェイトトレーニングは筋肉を太くし、パワーをつけるのに最適です。
スクワットやベンチプレスを中心とした大筋群を鍛える種目を軸にして全身をトレーニングします。
パワーとは、筋力×スピードです。
筋力は筋肉の太さに比例します。
つまり筋肉が太ければパワーが増加するわけです。
また、太いほうがよい個所は体幹と体幹に近い部分です。
腹筋や下背部などの体幹や肩、大腿が太く、手先や足先は細いほうが強い力を発揮することができます。
同じ量の水をホースから出す場合、水を出す口を小さくしたほうが勢いよく水が出るのと同じ理由です。
高校生時代からウェイトトレーニングを取り入れることは青少年の成長を考えても最適です。
ウェイトトレーニングは筋肉だけではなく、骨にも刺激を与えるため身長を伸ばすことにも有効です。
もちろん、そのトレーニングに見合う栄養を摂取することが不可欠です。
なかでもタンパク質は骨や筋肉をつくる最も大切な栄養素となります。
全身持久力を水泳で鍛え、筋持久力とパワーをウェイトトレーニングで鍛えることでよりよいパフォーマンスにつなげることができます。
筋肉は太いだけではなく、柔らかさを兼ね備えることでより良い質を保つことができます。
柔らかい筋肉は可動域を広げ、故障を予防することにも有効です。
イメージでいうと太いゴムのような筋肉です。
太いゴムのような筋肉は瞬発力や持久力にも優れています。
最も質の悪いのは、枯れ枝のような細くて固い筋肉でしょう。
水泳の練習、ウェイトトレーニングを中心とした陸上トレーニング、栄養の摂取、ストレッチを中心としたコンディショニングを一体化したトレーニングを行うことで競泳選手としての成功に近づくことができるのです。
それには日々の積み重ねを必要とします。
数年単位の努力を日々積み重ねていくことで成果につなげることができるのです。
竹村知洋