トレーニングと同じく競泳選手として重要な要素が栄養に関することです。
「たくさん食べる」の教えでもお伝えしたように、まずはたくさん食べることです。
「たくさん」というのは3食をしっかり食べることは当然として、それ以外に補食とサプリメントで栄養を補うことが必要となります。
補食を入れて、一日に5.6食摂ることが理想です。
豊山水泳部では寮生活をしている選手を中心にして、吉田コーチが毎日のように練習前後に補食が摂れるように手作りのおにぎりを用意しています。
競泳選手にとって、食べ過ぎてダメだということはありません。
食べられるのであれば、限界まで食べるべきです。
強化練習をしている時期に太るということはまずありません。
たくさん食べるといっても何でもよいというわけではなく、栄養のバランスを考えたものがよいのは当然のことです。
バランスの内容については別の機会にお伝えしたいと思いますが、どれほどバランスが取れた食事をたくさん食べてもそれだけで十分ということはまずありません。
血液検査をすればわかることですが、ほとんどの選手がタンパク質と鉄分が不足しています。
それを補うことができるのはサプリメントです。
豊山水泳部では20年以上前から栄養に関して、分子栄養学研究所と協力して取り組んでいます。
私も栄養に関してたくさんのことを学習させていただきました。
サプリメントに関しても何でもよいというわけではなく、やはり質の良いものを推奨しています。
例えば同じプロテインや鉄分でも体内への吸収の違いがあります。
質の良くない製品もありますので、同じ量を飲んでいても結果に差が出るわけです。
まずはしっかりと食事を摂ること、おにぎりやパンなどの補食を用意すること、そしてサプリメントで補うことが必要です。
朝起きて食欲がないからという理由で朝食を食べないで学校に来ているという生徒は、それだけでも競泳選手として失格です。
食べるということは練習の一つであるという認識を持つことが必要です。
その認識は栄養と人体に関する知識を学ぶことでさらに強くなります。
竹村知識