暇つぶしエンジニアリング (旧:休日限定エンジニアリング)

アマチュア無線とエンジン付オモチャいじりの日記です。

スタッドレスタイヤの空気圧を下げた方が良いのか?

2023-12-25 13:36:54 | 暇つぶしな実験

冬用タイヤはピーキーな性格より、多少ダルな感じの方が滑った時の

コントロール性が良いと思い、今までずっと基準値より低くして乗って

いたが、実際のところどうなのか比較テストをしたことは無かった。

今シーズンは一度雪が降ってからは、もとまった降雪がないため、道路

に残っている雪が氷と化してしまい、どこもツルツルの状態だ。

そこで、このツルツルの状態を利用して、スタッドレスタイヤの空気圧

の違いによるフィーリングを試してみることにした。

正確な計測ができる訳ではないので、あくまでもフィーリングチェック

に留めることにした。

 

まずは軽量積載時の基準値である前輪240kpa、後輪260kpaで走行して

みる。

ABS、トラコン付きなので、ただペダルを踏むだけの運転になる。

一応ブレーキングポイントを決めて、停止した場所の目印となるもの

をチェックしておくだけのブレーキテスト。

そして坂道発進はトラコン任せで発進加速のフィーリングチェックを

する。

 

テスト車両はエブリイのバンなので、積載を想定した空気圧設定に

なっているため、後輪の空気圧が高い設定である。

しかし、空車で走行していることが多いので、最初は前後輪のかかる

荷重の比率に合わせてみた。

前輪は規定値の240kpa、後輪は220kpaとした。

これは全く言っても良いくらい変化を感じなかった。

 

次に前輪200kpa、後輪180kpaまで上げてみた。

規定値よりかなり低いが、見た感じではほとんど解らない。

走行フィーリングは、ゴツゴツ感が少なくなり、空気圧を下げた

ことが解るが、ブレーキも発進も大きな違いは感じなかった。

 

さらに下げて、前輪150kpa、後輪140kpaにしてみた。

これでも外観上では大きな変化を感じない。

横からみると少し潰れ感が出てきて、立て方向の接地面積が増加

していることが解る。

 

ブレーキに関しては、停止した場所の目印チェックでは少し

手前で止まるようになった感じだ。

ただABSが解除になる速度域まで減速して、タイヤがロックした

ときの制動感は強くなった。

ABSがキャンセルできてフルロックなら確実に制動距離が短くなって

いるだろうなと想像できる。

発進についても、トラコンが効いている時間が短くなったので

グリップは良くなっているのだろう。

 

そして更に下げてみた。

前輪、後輪ともに100kpaだ。

ここまで来ると少し潰れた感じがする。

横から見ると”空気少なくね”って感じになる。

接地面積もかなり増えているので、グリップもかなり良くなるのではと

期待してしまうが、路面の段差や窪みを考えると、この状態での走行は

リスクが大きい。そのわりに150kpa、140kpaのときから極端な変化は

感じられないかったので、リム落ち等のリスクを背負ってここまでする

意味はないかもしれない。

 

結論としては、空気圧は下げれば下げるほどグリップは良くなる傾向

ではあるが、段差等でのサイドカットやリム落ち、そして転がり抵抗

の増加で燃費も落ちると思われるので、20%減くらいまでが良いとこ

ろかと思われる。

10%程度減らしたくらいでは大きな変化は感じられないということが

解った。

 

色々な条件があるので、この実験がすべてに通用するものではありま

せんので、あくまでも一例であるということです。

また、コーナリングのチェックは行っていませんが、空気圧を下げると

タイヤ剛性が下がるので、舗装路面ではヨタヨタ感が強くなるので注意

が必要です。

 

今回の実験は165/70-13で行っています。

偏平率60以下の偏平タイヤで空気圧を落とすのはとてもリスキーなの

でおすすめできません。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ホイールローダーデビュー | トップ | 土砂禁ダンプってなんだ? »

コメントを投稿

暇つぶしな実験」カテゴリの最新記事