Cache-Cache ~かわいいかくれんぼ~

日々の生活の中で“見つけた”なにげない事柄を、
子供たちの育児日記と一緒に・・・

ありがとう、さよなら

2011年09月01日 | My Life

今日から9月。
秋の気配は少しづつ感じるものの、今日はあまりの蒸し暑さに
まるで梅雨時のようでした。
週末は大型台風が上陸するようですし、こういうときは体調を崩しやすいでしょうから
あまり疲れを溜めないよう、養生を心がけたいものです。

今日は、以前住んでいた部屋を明け渡しました。
満6年・・・
たくさんの思い出が溢れるこの部屋。
何よりも男の子2人をここで産めたことが、私にとって一番の思い出です。
この部屋で子供たちの成長とともに、私たち一家が
より家族として育ってきたのです。

床を拭いていると、何度も涙がこぼれそうになり
初めてこの部屋を見にきた光景を思い出しました。

まだ3歳のお姉ちゃんが、

『わ~、ひろ~い!』

と大喜びし、部屋の中を駆け回っていました。

当時はそう思った部屋も、年月が経ち
3人の子供たちが何だか窮屈そうにして、誰かの身体が触れれば
文句を言うように、狭さを感じ始めた頃。
家を建てることにしました。

あの頃の嬉しい気持ちが、もう過去になってしまったのが
正直辛かった。
家を建てている間も、待ち遠しい気持ちが段々切ない気持ちに
変わっていました。

6年の生活の記憶は、壁や床にたくさん残っていました。
落書きされた壁紙。
だんな様のタバコのシミ。
やれやれと思いつつも、これをこのまま持って行きたかったな・・・。

子供たちには、夏休み最後の日に掃除をさせました。
そして、ご挨拶を。

『今までありがとうございました。』
『次に住む人が良い人ですように。』
『ありがとう。』

それぞれの言葉でお別れを言い、床をなで
落書きした壁をさすり、部屋を後にしました。

立会いでは、6年も住んでいて、壁もそのような状態なので、
修繕費はある程度覚悟していたのですが、

『この程度なら敷金で大丈夫ですよ。差額は入金しますね。』

差額?
入金?

思わず聞き返しちゃいました。
どうやら、壁紙などの汚れは生活上普通におきる範囲として
割高な請求はしないようです。
それと建物が古いのもあって、仕方ないと判断したようです。

最後に鍵を返して、これで本当にお別れです。
すぐ近くに引っ越したのですから、気になればいつでも見に行ける
と思いつつも、やはり、そこはもう自分達の家ではないのですから
より寂しい気持ちが増すだけかもしれません。

たくさんの思い出を与えてくれたこの部屋に
本当に感謝します。
今までありがとう。

最後に・・・
今の住まいのキッチンの配置は、かつての住まいのキッチンと
同じにしました。
新しいものに慣れるのに時間が掛かるようになってきたので、
出来るだけスムーズに動線が保てるようにと思って。
それでも、あれ?あれ?と
変な動きをしています。