ようやく春らしくなりました。
寒い、寒い冬が過ぎ、草木の息吹く季節の訪れは、
まだ手を挙げて喜べないけれども、それでも、この一年の出来事には
私たちが目覚めるには十分なほどの、多くの涙が流されました。
もうこれ以上、悲しい気持ちで春を迎える人がいませんようにと、
願う事しかできません。
先週は雨で持て余していた子供たちが
今日は待ってましたとばかりに、放課後の公園で走り回っていました。
お兄ちゃんのお友達が自然と集まり、いつの間にか男女混合の
サッカー大会。
可愛らしい歓声が響いていました。
お兄ちゃんが公園に行くと聞いたら、もちろん付いて行きたがるのが弟君。
子供会の用事や、探せば「行かれないよ」と言える諸々はあるのですが
さすがに可哀想かな~と。
小さい子たちと一緒にボールを追いかけました。
お兄ちゃんたちに混じって、弟君はいっぱしにボールを蹴ったり
追いかけたりと、その光景は微笑ましく、本当に幸せな時間だと思いました。
この辺りでも、今頃になって公園の放射線量が基準値を超えているとか
市から報告がありましたが、憤りか悲しみか・・・
こみ上げてくる感情が分からなくなりそうです。
子供たちは、今日も明日も元気に走り回り、同じ毎日を過ごして
大きくなっていきます。
特別じゃなく当たり前の毎日なのですよね。
汗びっしょりになって走り回った男の子二人は、
布団に入ってまもなく夢の中。
土汚れの洋服と、お替りしたご飯の量がそれを物語っています。
子供たちの明日が、良い一日でありますよう
ただそれだけを願う、春の夜です。