前回「ブースの森」のことを書いた。最後に「ガブリエル」の像があることを書いた。今日は、その「ガブリエル」像の紹介をしたい。
実はこの小さな森の小道を散策すると、すぐにこの像が見つかる。木立の中から突然現れる、大きな白い像なので、初めは「ギョッ」とした。そうでなくてもプロテスタント信者は、偶像崇拝を排する意味で、宗教画とか特に像に馴染めない。しかし考えようであるが、ミッション病院でなければありえない像なので、旗色鮮明にしていると言えなくもない。
実は聖書に出てくる天使の中で、名が分かっているのは少ない。多くは「御使い」たちとか「天の軍勢」と一括されている。名が知られている天使はいずれもその分野での、最高位の天使たちだ。今回「ブースの森」でわたしが出会った天使に、もし名前をつけるとすれば「ミカエル」か「ガブリエル」しか思いつかない。
ご承知のように「ミカエル」は天の軍団長。きっと甲冑を身につけ、手に剣を持っているはずである。しかし写真で分かるように、この像はそれがない。だからマリアに受胎告知をした侍従長「ガブリエル」だと推察した。ミッション系の病院に、確かに戦いの「ミカエル」では具合が悪いだろう。
もし一度、この「ブース」の森を通りがかる機会があれば一度ご覧になってみるのも良いかも。そしてひょっとしたら、私たちケパとドルカスの公園賛美が、その時森に響いているかもしれない。 (ケパ)