みなさん、三日前、つまり金曜日にわが家のマンションのトイレが、ほぼ流れなくなってとうとう業者を呼んだことを覚えていてくださるでしょうか、その後日談をいたします。
12月28日(多くの役所、企業はお休みに入る)という日に来て下さったこの業者さん、大変でした。先ず吸引(この道具も今回ギブアップする直前まで私が使ったものと違う、プロ用)でダメ。
次にエアーガンのような、急激な圧力で逆方向に押し出すもので試してもダメ。この時点で便器の取り外しが決定しました・・・・費用が思ったより高くなりそうな悪い予感。
なれた手つきで(さすが、です)便器全体を外し、次にコイル状になったワイヤーで異物が詰まるところをチェックしていきます。この道具がすごいすぐれもので、手動式のものは持っていますが、これは電動式の大きなものでした。正逆回転、速さが自在、どこまでも伸びて行きます。これで管内の当たりを耳で確かめながら、ずんずん進んでいきます。
ついに異常個所発見。しかしこの時点で異物が付着している<当たり>が普通ではないことまで、プロは認識していました。実に強固な感触で、これまで20年の経験になかった、実に奇妙な当たりだったとのこと。普通は髪の毛とか、もっと柔らかく、簡単に剥離、あるいは巻き取り除去ができるはずが・・・・。数時間の格闘の末、ついに管を傷めず、剥離に成功!・・・・しかしここから悪夢のような恐れていた大変なことが発生しました。なんと共用部分のパイプにその剥離した異物がスポッとかぶさった状態になり、共用管全体が詰まることに・・・・。まさに驚愕の緊急事態です。
事態は最悪の展開へと進展しました。ここに至ってこの業者さん、総力を挙げての取り組みになったのです。マンション管理組合への通報と配管確認。応援部隊要請。胃カメラのような発光式スコープを急遽取り寄せ、異物を確認。それは「あり得るはずのない」ものでした。結局<高圧洗浄>のためのポンプ車が出動し、えんえん深夜10時過ぎまでの大作業となりました。
結局異物は、15メートルのカメラの視界外にまで、つまりマンションの配水管の下部水平の大きな管まで追い落とすことはできたのですが、決着は翌日の作業となりました。翌土曜日はマンション1階部屋から作業を再開し、午後3時についに異物はぶじ排水管から回収されました(写真)。ナント、ナントそれは、あり得ない大きさの、排水管に貼り付いていたコンクリートの塊だったのでした。どうしてこのようなコンクリート塊が、排水管の中に・・・・・。
私たちはこの作業の間中、ずっと祈りましたが、悪くなる一方の事態とその解決を通し、次の確かな示しを確認しました。この住宅に入居した時点ですでにトイレなど全体の排水はおかしく、そのことを真っ先にクレーム申告しました。その時、便器の取り外しまでされてチェックされましたが、結局「原因不明」で様子見にされたのでした。今回の業者のような能力がなく、結局3年間私たちは、排水に悩み続けさせられました。そして「教会と共に住む」導き・・・・。出て行こうとしているこの時期にこれまでになくつまり、やむなく呼んだ排水専門のプロフェッショナルによって、その彼らも経験したことのない困難でしたが、完全解決を見たのです。
つまりこれは、物事をいい加減にするのではなく、「立つ鳥跡を濁さず」気持ちよく私たちは明け渡せるようにされた、ということです。直ったからここに居よう、ではなく、私たちは次の人たちのために、よりよくして、それを捧げて出て行くのです。これは私たちにふさわしいことがらです。神様、感謝します。 ケパ