太平洋に突き出た岬の突端で、祈りの時を持った。祈っている時間の内に、岩礁にぶち当たる波はますます高くしぶきをあげるようになり、ドドーンという轟きが大きく、しぶきが霧状の煙幕のように降りかかって迫るようになってきた。
はるか何千里も越えてやって来る波濤に、こうなると祈っていても、自然のど迫力に威圧され、恐ろしささえ感じるようになる。祈りに集中できなくさせられてたまるかと、荒波に抗うように対抗して祈る。その結果語られたのは、終末のことだった。恵みは、一見、恐怖とともにやって来る。あらかじめ知らされ備えさせられている者は、平安を保ち、神の栄光を見る。 ケパ
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