いよいよ元号が変わり、令和になった。英語で天皇とはエンペラー(Emperor・皇帝)で、現世界でエンペラーと呼ばれる唯一の存在である。我が国以外は、例えばイギリスでは王朝がいろいろ変遷しており、現在はウィンザー朝のエリザベス女王である。変遷のある王朝のキングは、エンペラーより格下の存在になるらしい。
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そのような比類なき血統を誇るよりも、日本国民として、世界に誇れる歴代の天皇を抱けていることが嬉しい。素晴らしい識見と節度を持ち、特に平成天皇が国民に寄り添って来られたことに喜びを感じる。
それだけではない、私は先先代の昭和天皇に大きな誤解をしていた。それは天皇の軍隊としての戦争責任であった。今は生まれる前の知らなかったことながら、実に誤った見方だったとして悔いている。
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それには終戦時のいくつかの映画や資料を見て、事実は真逆であって、天皇に軍の暴走を止める権限は実際にはなかったこと、にもかかわらず昭和天皇は平和を志向され続け、降伏時は一身を犠牲にされることを覚悟されてマッカーサーに対処された。天皇は東南あたりのどこかの国の殿下と違って、本当に誇るべき高潔な君主であった。
こんな事情を知らないで、お隣の国の国会議長が「戦犯の息子として謝罪しに来るべき」と平成天皇に投げつけた言葉は、どれだけ多くの日本人の心を傷つけたことだろうか。これはかつての私のように、実際を知らないのだと思う。
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ところで年齢などの元号計算になると、私は昭和26年生まれだから、昭和が37年間、平成が30年間で、これから令和が○○年かは続いて行くわけである。つまり三つの足し算をしなくてはならないわけで、いよいよもって元号の計算が面倒になるわけだ。即位された徳仁(なるひと)令和天皇は59歳なので、まさか次の元号を私は迎えないと思いつつ、私と9歳しか違わないので、もしかして父君にならって生前譲位があれば、こと元号に関しては四代も迎える可能性が無いとは言えない。そうなればもう、老齢も加わって暗算ではお手上げだろうと思う。
何が言いたいのかと言えば、時代を元号で言うのは良いとして、これからこと計算となると、併記で、基本西暦で行きましょうよ、ということである。最近は西暦併記でも( )書きでOKなところも増えてきたではないか。
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この西暦はイエス・キリストの生年(実は紀元前4年であってずれているという説が有力)を元にしてできている。イエス・キリストの誕生から何年という年のあらわし方で、紀元前はB.C、紀元後はA.Dとあらわす(Before Christ,Anno Dominiの略)。
世界でもっとも普及した西暦は、まさにキリストが人類の歴史を二分したことを表しているのだ。アブラハムからキリストまで二千年、キリストから今日まで二千年余り。この二千年は福音の時代で、Anno Domini、主の年、めぐみの年なのだ。終末はまだ来ていないが、そんな時が非常に近づいていることを肌身に感じる。
その最大の理由は、以前では考えられなかったことが成就しているからだ。それはエゼキエル書37〜39章の預言の成就である。イスラエルの1900年ぶりの復興建国。そしてロシアと天敵のはずのイランやトルコが、今シリアで互いに手を結びつつあることである。なんとイスラエルの隣国シリアには、現在ロシア、イランなどの軍がすでに常駐している。そしてアメリカは手を引こうとしているのだ。マゴグからなんの抵抗も受けず、多くの軍がイスラエルへのルートが、もう完成しているのである。
今は2019年、キリストが十字架で全人類の罪を贖われてから二千年に、あと11年であって、まったく目を離せない、ダニエル預言の患難時代7年も考えれば、令和時代は終末的な多くのことが起こる時代になる可能性が高い。
ケパ