【第3章】
(4)絶対値を含む不等式
絶対値記号の中身の符号で場合分けして、絶対値記号を外す。
(例) |2x-4|≦x+1
i)2x-4≧0のとき、x≧2のとき、
2x-4≦x+1→x≦5/2
よって、2≦x≦5/2…①
ii)2x-4<0のとき、x<2のとき、
-(2x-4)≦x+1→3x≧3→x≧1
よって、1≦x<2…②
①②より、1≦x≦5/2
(例) |(x-1)(x-5)|>3 【2次不等式】
i)x≦1, 5≦xのとき
(x-1)(x-5)>3
x^2-6x+5>3
x^2-6x+2>0
x<3-√7, 3+√7<x
ii)1<x<5のとき
-(x-1)(x-5)>3
-x^2+6x-5>3
x^2-6x+8<0
(x-2)(x-4)<0
2<x<4
よって、
x<3-√7, 2<x<4, 3+√7<x
a>0とする。
|x|<a ⇔ -a<x<a
|x|>a ⇔ x<-a, a<x
(例) |x-2|<4
-4<x-2<4
-2<x<6
絶対値記号がある方程式や不等式を解くときは、
絶対値記号の中身の符号で場合分けして、絶対値記号を外す。
(5)おまけ
|a|^2=a^2を利用して絶対値記号を外す。
(例) |2x-1|=x…①
|2x-1|^2=x^2
4x^2-4x+1=x^2
3x^2-4x+1=0
(3x-1)(x-1)=0
x=1/3,1
ともに①を満たす。
よって、x=1/3,1