【第4章】
(6)2次方程式の解
iは2乗して-1になる数だから、
√の表記方法を拡大して、√の中が負の場合も考える。
√(-1)=i
a>0とする。
{(√a)i}^2=(√a)^2i^2=a×(-1)=-aだから、
√(-a)=(√a)i
(例)
√(-3)=(√3)i, √(-4)=(√4)i=2i
√の中が負のときは、虚数になる。
ax^2+bx+c=0の解法
両辺に4aを掛ける。
4a^2x^2+4abx+4ac=0
(2ax)^2+2b(2ax)+b^2=b^2-4ac
(2ax+b)^2=b^2-4ac
A=2a, B=b, D=b^2-4acとする。
(Ax+B)^2=D
Ax+B=±√D
x=(-B±√D)/A
よって、
x={-b±√(b^2-4ac)}/(2a)
複素数まで範囲を考えると、2次方程式は必ず解を持つ。
一般に、複素数まで範囲を考えると、n次方程式は必ず解を持つ。
(代数学の基本定理)
複素数係数の n 次方程式は複素数の範囲で(重複度も含めて)n 個の解を持つ。