福島多香恵のチェアロビクス日記

椅子を使った運動チェアロビクスの創案者、福島多香恵のフィットネス日記(チェアロビクスは当社の登録商標です)

山のトイレ事情

2010年07月22日 | Weblog
国立公園などの山岳地帯で、
山小屋の経営者らがトイレを設置する際に、
環境省が費用の一部を補助する制度が
今年の6月、
廃止と判断されました。

巷で話題となっている事業仕分けの結果です。
山小屋は受益者負担という結論がでたようです。
小さな山小屋にとっては大きな痛手です。

アメリカなどのように、
国立公園の所有者と管理者が一緒であれば
使用料をとれますが、
日本は所有者が林野庁や民間地主、
管理者が環境庁とばらばらだと使用量をとるのは難しいと某新聞。

日本での山のトイレは公衆トイレと変わらないのです。

山小屋でトイレを設置するとなると、
規模にもよりますが、
何千万円単位のお金が必要になってきます。
ヘリコプターでトイレを設置したり、
トイレのお掃除にも人件費がかかり、
トイレには電気代もたくさんかかります。

山小屋の経営はかなり厳しいようです。

現在は一回利用して100円寄付する客も
3人に1人くらいの割合でいるそうです。
そのお金だけでやっていくのは、
無理があるのです。

最近の登山の傾向としては、
ツアー登山が増えており、
大勢の方が山小屋にいっきにきて、
トイレをして次に向かうんだそうです。

近年は、
若い女性登山家「やまガール」
が増える傾向にあるそうですが、
山岳関係者が喜んでいたこの傾向も、
トイレ事情が影響を与えそうです。

長野県でも、
高山植物がかなり減っている状況で、
自然環境保護の面からもお金が必要なんだとか。

中学生なども学校で登山するのが通例ですが、
トイレが怖い!とこわがるようです。
トイレでの電気設備の充実も必須です。

また、トイレが汚いからと3日間我慢した末、
倒れてヘリを出すケースも…。

トイレがないからといって、
水源地でトイレをした人がいるそうですが、
たまたまその人が食中毒をわずらっていて、
山小屋の人もみんな食中毒になった例もあるそうです。

いま、たくさんの方々が、
山を守るためにどうすればいいか、
悩んでいるのが実情です。