テレビを始めとるする様々なメディアで、「4K」という単語をよく聞きますが、
ざっくりと画素数が4K(4,000)あって、画質がいいんだろう、くらいの感覚で聞いています。
まあ、それで困ることはないのですが、もう少し知識の精度を上げるために、調べてみることにしました。
1. 画素数
「4K」とか「画質」とかで検索すると、
- SD画質 → 480p = 画素数:720 × 480
- HD画質 → 720p = 画素数:1,280 × 720
- フルHD → 1,080p = 画素数:1,920 × 1,080
- WQHD(2K) → 1,440p = 画素数:2,560 × 1,440
- 4K(UHD)→ 2,160p=画素数:4,096 × 2,160 or 3,840 × 2,160
- 8K(SHV)→ 4,320p = 画素数:7,680 × 4,320
という説明がありました。
つまり、画素数(ピクセル)が、横4,096 x 縦2,160ピクセルの映像であり、その横のピクセル数で「4K」と呼んでいるようです。
2. 画質
ちなみに、「UHD」など、「画質」を示しているような言葉は何かというと、
- SD=Standard definition television=標準解像度テレビ
- HD=High definition video=高精細度ビデオ(ハイビジョン)
- UHD=Ultra High definition=超高精細
- SHV=Super High-Vision=超高解像/高精細映像
「4K」の「UHD」とは、「Ultra High definition」、日本語では「超高精細」画質ということですね。
ただ、単に画素数が大きければ、画質がいいとか、映像品質が良い、とはならないように思えます。
3. 走査方式
そして、画素数の前の「2,160p」とは何でしょうか?縦の画素数(ピクセル)の「p」でしょうか?
たまたま、縦のピクセル数と同じで、「p」と略されているので、そのように考えてしまうところですが、調べてみると、この「p」は、
p= progressive scan = プログレッシブ走査(ノンインターレース走査)
テレビやモニタなどの映像表示方式の一つで、画面を構成する走査線の書き込み作業を上から下へと順番に行って画像を表示する技術のことです。
旧来のアナログ放送では、走査線を偶数の線と奇数の線とに分けて、飛び越し走査する技術(インターレース)が採用されていましたが、1画面を本来の半分の走査線数で表示するため、画質が高いとはいえなかったようです。(これは、ブラウン管時代の技術では、1画面のすべての走査線を上から下に表示すると、一番下に行くまで、一番上の発光が持たなかったので、このようにしたそうです)
デジタル放送では、1画面を上から順番に走査するプログレッシブ(ノンインターレース)を採用しているため、ちらつきのない画質の高い映像が得られるようになった、云々
つまり、映像表示技術の形式を表しており、その走査線は、横に走っているものなので、走査線の「数」は、縦の「画素数(ピクセル)」と一緒になり、2,160本の走査線を切り替えることを、「2,160p」と表現しています。
何だか紛らわしいですね。「4K」「8K」と何故、横の画素数で呼んでいるのでしょうか?個人的には、縦の走査線の本数で呼ぶ方が適切に思えるのですが。。。
それと区別するためか、画面の呼び名としては、4K2K、8K4Kともいうようです。
ちなみに、
- DVD → 480i = 画素数:720×480
- Blu-ray → 1,080p or 1,080i= 画素数:1,920×1,080
- 4K Ultra HD Blu-ray → 2,160p= 画素数:3,820×2,160
- 地上デジタル放送 → 1,080i= 画素数:1,440×1,080
- BSデジタル放送 → 1,080i = 画素数:1,920×1,080
(「i」はインターレース走査)
と比較すると、「4K」が、より高精細であることがイメージできます。
DVDが480i、つまり240p相当と考えると、4Kの2160pは、同じサイズのディスプレイならその10倍きれい、精細ということで、ブルーレイはDVDの2倍か4倍で、フルHD(2K)のストリーミングと同じ、「4K」は更に倍、という理解でいいのかな?
なんだか、DVDやブルーレイというメディアをライブラリせず、Netflixなどで視聴権を買っておき、映像配信技術の向上は、サービスサイドに期待するのが正しい選択に思えてきました。
しかし、DVDやブルーレイは、「配信速度」は関係ありません。テレビやインターネットで、「画素数」が大きな「画面」を一気に切り替えるには、「配信速度」が影響するはず。
次は、その「配信速度」を勉強してみようと思います。
ではでは。