以前コメントで
「嘱託演奏員って、どんなお仕事なのですか?」
というご質問をいただきましたので、本日は「嘱託演奏員」(通称「助演」)について紹介いたします(・∀・)
音楽大学では学部・大学院共にオペラの授業があります。
学部の場合は選択授業、大学院の場合は・・・必修かな?
学部のオペラ授業では、参加生徒の声質、レパートリーに応じて重唱(二重唱、三重唱、四重唱、それ以上)を選び、基本的な演技(動き方、空間の使い方など)を演出家の指導のもとで学びます。
そこで起こる最初の問題が「自分の相手が見つからない」という事態です。
音楽大学では男女比に大きな偏りがあります。声楽科はそれでも他の科よりは比較的男性が多いですが、それでも決して「足りている」わけではありませんし、声楽は楽器を持ち替えて対応ということは不可能です。
どういうことかというと、テノールの生徒に「人が足りないから」とバリトンの役を歌わせるという事は非常識であり、それを推奨した指導者は非難されて当然と言えます。
女声と男声とでは楽器の特性に差があり、それは体の成長曲線が男女間で差があるのと同じで、男声の方が楽器として成立するのに2~3年遅い傾向にあります。
そのため、コンクール(国内外)やオーディションでも「女声33才以下、男声35才以下」の様に、年齢制限に差をもたせるところもあります。
そういうことから嘱託演奏員(助演)という人材が必要となるのです(・∀・)
現在僕は、桐朋学園大学の学部の授業に助演として関わっております(`・ω・´)ゞ
嘱託演奏員(助演)は積極的に指導する立場とは違い、まだ演技付きの歌唱に慣れない学生にアドバイスをしたり、演技中になるべく動きやすいようにサポートするのが主な役割です。
見紛う事なき教育現場(・∀・)
自分もいわゆる「後進の指導」というものに携わる年齢になったんだな~って思います(笑)
現在助演で関わっている演目の中には、そのむかし僕が二期会オペラ研修所の予科生の時に歌ったっきりで、なんと15年振りの曲もありその圧倒的時の流れに恐怖を覚え、ふと相手の生徒が15年前に何歳だったかを考えたりしたもんだから再び濁流のような時の流れにうち震えるました(笑)
ちなみに・・・・・大学に行くときは身分証明書(嘱託演奏員としての)を、正面玄関脇の守衛所に提示して構内にはいるのですが、僕が入り口に近づくと昨日は守衛さんが2名体制で出迎えてくれました(・∀・)・・・
なんでだろう(・∀・)???
(笑)
ということで、今回の記事は「嘱託演奏員」(助演)についてでした~
さて、以前からお知らせしているこちらのディナーコンサート
まだお席に余裕があるそうです。
原宿の裏通りで、いつもの平日のディナーをちょっと特別な時間に変えてみませんか?(・∀・)
今回も力作の小道具を用意してお待ちしております(笑)
芹澤先生!
ご丁寧な説明を誠に有難うございました
m(_ _)m
( へっ?感想これだけ? w)
守衛さんが2名体制でお出迎えとか...
なんでだろ???
とおっしゃってますが、ご自分で
# 不審者 (≧∇≦)
事件もあった事だし、体格を見て2人がお出ましだったのでしょうね!
守衛さんに、早く顔を覚えてもらって下さいね♪
もう次のブログが〜💦
張本人とは…
た、たぶん、tomokoさん?