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映画「チルソクの夏」は永遠です♪

映画『三本木農業高校、馬術部』

2008-10-04 23:59:02 | 佐々部清監督
いよいよ公開されました、『三本木農業高校、馬術部』!



私の行った映画館では、こんな風に特設ブースまでできていましたよ。観る前からわくわく感倍増です^^

さて映画なんですが・・

まず青森の自然が大変素晴らしいのです。四季の移り変わりを体感するだけで、それだけで人間がきちんとできていきそうな。こんな高校が本当にあるのだろうか?と驚きます。
その自然を風景を1年かけて撮影されています。こんなに長い時間をかけて、丁寧に創られた作品も珍しいのではないでしょうか?

高校生なんてみんな遊びたい盛りのはず。それなのに、馬術部の生徒たちは、黙々と馬の世話をし続けるのです。毎日毎日、雪の降る日も雨の日も。
水の入った重いバケツを何度も運び、掃除をして、えさを用意して。馬をやさしくマッサージしてあげて。丁寧なその仕事のひとつひとつに胸が熱くなります。

また目の見えない馬コスモが、閉ざしていた心をだんだん開いていく様子や、また出産シーンなど、自然と涙があふれてくるシーンでいっぱいです。

派手なアクションシーンや凝ったCGなんてありません。(あ、派手にこける後輩くんのシーンは何度もありますよ。彼の体当たりの演技にも注目ですよ~^^)
そこには青森の大自然と馬と、高校生のまっすぐな心と、それを見守る優しい大人たちの気持ちがあるだけです。

最後に、高校を卒業していく主人公香苗が、自分が担当していた馬のネームプレートの担当者名を消して、後輩くんの名前を記入するシーン。高校を卒業するということは、この馬との別れも意味しているんです。

香苗の成長が、素晴らしいのです。観ればわかりますよ、きっと。

こんな映画こそ、未来を考えるこどもだちに見せたい映画だと思います。