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映画「チルソクの夏」は永遠です♪

「2013海峡映画祭」の思い出 その1

2013-06-03 23:32:49 | 佐々部清監督
2013海峡映画祭に行ってきました。(今回は土日のみの参加です)



映画祭の楽しみは、映画を観るのももちろんですが、ゆかりのゲストのトークが聞けるのもすごく楽しみですよね!
まずは土曜日の「佐々部清×古川薫トークショー」から。

作家の古川薫さんは、「読書の時間が欲しい」と言われていましたが、映画は月に2,3本は観られているそうです。
先日も、被られていたベレー帽を買いに博多に行った際、「時間が合って観れるものがあれば何でもいいからと選んで観た映画が、老人ホームを立て直す費用を捻出するために、入居者の高齢者たちが、自分たちで演奏するコンサートを企画する話で・・。全然期待もせずに観たのだが、とても面白かった」と言われていました。
佐々部監督にも「老人が活躍する映画を撮ってくださいよ」とお願いされていました。

古川先生のこのベレー帽のくだりのエピソードがまたおかしくて。
「この間テレビに出演して、そのときのOAを見たら、まあ、頭が薄くなって髪の毛がザンバラで。これじゃあいけんと思ってベレー帽を買おうと思ったら、大丸にもシーモールにも無いんですよ。それでインターネットで探したら、博多にあって。博多まで買いに行ったけど、ちょっと大きかった。でもまあいいかと被ってきました」と。
古川先生88歳だそうですが、とにかくユーモアがあって、話の展開も早く、いつも講演会が大人気というのがうなづけました。

佐々部監督は、大の読書家でもありますが、「新聞を読むのが大切」と話されていました。
「司会の方が山口新聞だから言っているんじゃないですよ(笑)」と。

古川先生の、新聞の小さな記事から生まれる小説の話も印象的でした。
紹介された「仮想小説」「神の誤解」などぜひ読んでみたいなと思っています。

トークショーの後にはすぐ上映があった『痕跡や』を鑑賞。
30分×4週でOAされたテレビドラマを、再編集されたものだそうですが、いや、これって「映画」じゃないですか?
脚本も『日輪の遺産』『ツレがうつになりまして。』の青島さんですものね。
でも撮影もほんと1週間だったそうなんです。(驚!)

映画のようにスクリーンで観られて本当によかった!
ご一緒したチル友のみなさんともども、「よかったね~」と感想を話しました。
そして、そして、なんだか『東京難民』に繋がっていくような作品だったねとも。
『東京難民』の公開がますます楽しみになりました!!