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映画「チルソクの夏」は永遠です♪

映画『共喰い』

2013-09-09 22:33:35 | 最近観た映画
原作・田中慎弥先生の『共喰い』が映画化されました。
【訂正】ブログ作成に当たり、映画タイトルを誤って記載しておりましたので、訂正いたしました。すみません。(2012.9.11)


 映画『共喰い

以下、感想を書いていますが、ネタバレがありますので未見の方はご注意ください。





田中先生は、小説を書くにあたって、一番書きたいことをあえて書かずにその前でバサッと切って終わらせていると言われていました。

映画はどうだったでしょうか?
登場人物の女性が映画の終わりに、それぞれたくましく前向きに、自分の意思をしっかり持って生きていこうとする姿は作品の余韻として確かに心に残りました。
反面、母親が口にする「あの人」のくだりは必要なのだろうか?と。
「昭和という時代が終わる」ということを、天皇陛下の死をもって表現しなくてはならないものだろうか?と。
確かに元号はそうであると思いますが・・
拘置所のとても変な面会会場も、そして、そこで母親が口にする「あの人」という言い方も、私には不愉快な気分しか残りませんでした。

あれだけ「ロマンポルノ」と騒がれていた場面は特に不愉快でもなかったので、このくだりが私にとっては本当に残念でした。