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お墓参りの帰りに

2015-09-22 19:10:42 | 大河ドラマ『花燃ゆ』と幕末長州
お彼岸のお墓参りに行きました。
帰りにお寺さんに寄るのに、防府天満宮の境内の裏手を通らせていただきます。
ちょうど『花燃ゆ』で取り上げられた野村望東尼さんの銅像があります。



長州で俗論党が藩政を席巻していたころ、高杉晋作を福岡の平尾山荘にてかくまっていた尼さんです。
高杉晋作の滞在は10日間ほどでしたが、その事実により、乙丑の変という福岡藩の攘夷派弾圧政策のため、玄界灘の端の孤島、姫島に流刑にされてしまいます。(高齢であったのに1年あまりも)
死を覚悟した望東尼でしたが、高杉晋作が恩義を貫き、救出に向かいます。(高杉の腹心の奇兵隊兵6名が姫島に上陸し救出)
そのまま望東尼は長州に迎えられ、尊王攘夷の豪商白石正一郎宅にかくまわれます。
(ドラマではこの豪商を下関出身の歌手・山本譲二さんが演じていましたね!こってこての長州弁がさすがじょうずでしたw)

銅像の横には、
「おもしろき なき世を おもしろく」という高杉晋作の辞世の句と、その下の句として望東尼がつけた「すみなすものは 心なりけり」の句碑があります。
解説を読んで、ふむふむといったところでしょうか。





最後、望東尼さんは三田尻(現在の山口県防府市)でその生涯を閉じますが、楫取素彦さんの尽力により明治26年に防府市桑の山にお墓が立てられました。
遠く、福岡の方向が見えるように立てられているそうです。(ちょっとうろ覚え) 
*お墓の写真は2014年9月8日の記事を参照してください

ところで、大河ドラマ『花燃ゆ』では、真行寺君江さんが望東尼を演じていました。あまりにもぴったりでびっくりでしたが、ほんの数カットだけで。
この望東尼さんしかり、高杉の最後を看取った芸子のおうのさんしかり、長州は正妻だけでなく、高杉に関係した女性をきちんと扱っているところがすごいと思うのですが、大河ドラマでもそこのところをもっときちんと描いて欲しいと思います。
だって、幕末動乱の世で活躍する男たちを支えた女性を描くのが、今回の『花燃ゆ』だからだと思うからです。