Chris's monologue

二匹+ONE?のクマンズとChris(謎の生命体)の怠惰な生活

『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』 with 濃い味 デラックス

2013-02-21 09:30:13 | くまんず的感想文のようなもの
 
日が沈み、空が宵(よい)に包まれる瞬間が好きです。
これからが酔い時間。

豚バラをカリカリベーコンふうにしてみました。
映画は、
ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー [DVD]ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー [DVD](2012/06/06)ジェームズ・カーン、チューズデイ・ウェルド 他商品詳細を見る

マイケル・マン初監督作品。
こんなもの撮ってたんだぁ。
感想は、とにかく古くさい、でした。
裏切り、復讐。という構図も古ければ、主人公の考え方や価値観も古い。
ハイテクのない時代なので、強盗の手段はおそろしくローテク。けれども、そこはいい。
いまのように、なんでもかんでも電子制御されていないので、当時はこれがフツーなんだろうけど、いま見ると、逆に大胆な発想のように見えてくる。
けれども、あらゆるシーンが雑で、シナリオが不出来なため、途中でがっかり。
主人公が、どんなニンゲンかわかっているのに、脅しだけで済ますあたりなど、のちに復讐してくれ、と頼んでいるようなもの。
強盗のプロにひょっとしたら命を狙われかねないというのに、家にチェーンすらかけていない親分(脅しているほう)って、ようするにパーだよね。
こんなパーを殺しても、見てるほうは、「ハイハイ」でおしまい。
この映画の評判はいいらしいんだけど、ぼくにはどうもピンときませんでした。
だって、好きな女に危害が及ぶかもしれないからって、理由もいわずにフツー別れる? (映画が終わって考えてみると、あんなに簡単に復讐できてしまうなら、別れなくてもすむし、なにもわざわざ持ち家やバーまで爆破しなくてもいいじゃない?)
それが男らしいって思ってるそのエゴが、どうしようもなく受け容れがたかったです。
まあ、いまでもそれがかっこよさだと信じている、愚か者は日本にもたくさんいるけどね。