必至こいてテッペンまで登ってきたわよ。
もう歩くのヤだからね。
このときのクマルさんはまだ知る由もなかった。これが単なる序章だということに。
昨日UPした【札所26番万松山円融寺】に載せた、あいばクマりすの写真だと、岩井堂の姿って、てんでわからないよね。本人、あれが芸術だと思ってるらしいけど、見る側に伝わんなきゃ、意味ないっつーの。
てことで、優しさあふれるクマルさまが、激しく体力を使い果たして、写真撮ってきたわよ。
なんか清水の舞台みたいな造り。
正観世音って書かれてあるけど、おそらくお堂のなかは空っぽ。
てか、中覗くこともできませんでした。
札所絵巻も、無造作に境内に置かれてあるだけ。
ちょびっと廃墟っぽくて、悲しくなりました。
清水の舞台っぽい造りだったので、ここはお約束で舞台から飛び降りようとしていたら、うしろでなにやらこの世のものではない声がしました。
「もちつけ」と。
ふと、いま来た道筋を振り返ると、
閻魔大王さま率いる、武闘派に睨まれていました。
睨まれていました。
かわいい。もっと睨んで
しかし、よくこんななにもない山ンなかに、こんな建物建てられたものよね。
階段にしたって、フツーに歩くだけでも大変なのに。(石段の幅が狭いので、めっさ歩きづらかったわよ)
こっから山越えして27番に行けるらしいけど、また山越えて駐車場まで戻って来る体力も気力もないので、札所27番には車で移動することにしました。
その選択は間違ってはいないが正しくもない。それに気づくのはこの後すぐ。