生駒郡平群町櫟原(寺脇垣内) 非常にわかりにくいところにある。畑でおばちゃんに聞いてやっとわかった。 檪原に所在した律宗寺院の光明寺跡に立てられていた五輪塔群。現在、寺跡の南東のはずれに19基の五輪塔が並んでまとめられている。
中央の大型五輪塔は、平群町最大で、高さ2.5m、笠幅72cm、地輪幅74cm。
この大型五輪塔は個人の墓石ではなく、寺か墓地を代表する向塔として立てられたものと考えられている。銘文はないが、形態から鎌倉末頃の作とみられている。
左右に並ぶ五輪塔群はやや後の室町期のもので、多少の差はあるが高さ137cm、笠幅47cm、地輪幅39.5cm程度である。 これらは光明寺の関係者や南東400mに所在した椿木城(在地の椿木氏が拠点としていた)に関係する武将等の墓塔と推測されている。 平群町案内文より