第十番 切幡寺 徳島県阿波市市場町切幡129
333段の階段があり、しんどかった
寺伝によれば、修行中の空海が、着物がほころびた僧衣を繕うため機織の娘に継ぎ布を求めたところ、娘は織りかけの布を惜しげもなく切りさいて差し出した。これに感激した空海が娘の願いを聞くと、父母の供養のため千手観音を彫ってほしいとのことであった。そこで、その場で千手観世音菩薩像を刻んで娘を得度させ、灌頂を授けたところ、娘はたちまち即身成仏して千手観音の姿になったという
参道
山門
本堂
本堂後ろ屋根の上の前後にいる「極楽の迦陵頻迦」
大師堂
多宝塔 重文 住吉大社神宮寺から、移築されたもの
明治6年、徹底した神仏分離が行われ、ほとんど全ての仏堂が破壊される。東塔もこの時、棄却された。 西塔は明治6年阿波切幡寺に「5円何十銭」かで売却され、当地で明治11年上棟され(墨書)、現在は重文指定を受け、健在です。元和4年(1618)の再建塔であった。
多宝塔
はたきり観音 機織の乙女が即身成仏した伝説の観音像。右手にはさみを左手に布を持つ姿