SpiMelo! -Mie Ogura-Ourkouzounov

L’artiste d’origine Japonaise qui mélange tout sans apriori

MEMORIAL Le 21 Mai 2011~私の(クラシック)復活祭、5月21日。

2011-05-24 22:21:16 | Concert Memories-コンサート旅行記
Now,you can listen on MySpace some pieces from this concert!
My Spaceにこのコンサートから数曲をアップいたしました。
http://jp.myspace.com/1004890852

G.Enescu "Cantablie et Presto"
F.Martin "Ballade"
S.Prokofiev "Sonata" 4th mvt.

OUi--!J'ai enfin fini mon récital!!

ついに5月21日のリサイタル、終わりました!
ああ、なんともすごかった、あのマリー.キャトリーヌの牧神。。。

Elle est tellement incroyable....quelle musicienne...Je parle de Marie-Catherine Girod!
Sa musique et sa façon de vivre est comme un vin bienfait pour moi.

母と子のコンサートではありません。。。念のため。

ソンヤ・フルートにて。パリ12区のバスティーユとリヨン駅の間にある、昔の鉄道の高架下を利用してつくられたおしゃれなギャラリー街のお店のうちのひとつです。
Chez SongJa Flûtes (SonJa a reprit la gérance de ce magasin en février 2010 après d'avoir été 12 ans en assistante d' Allain Cadinot!)

J'ai utilisé la nouvelle tête,Faulisi 9K(combiné avec ma flûte, Mateki.)SongJa m'a dit qu'elle a jamais vu cette combinaison
ピアノとのアンサンブルでは、買ったばかりのフォリジ9金の頭部管を使いました。
これも、マリー・キャトリーヌの音量のせいで、やむを得ない選択でしたが、結果的に最後まで私を支えてくれたジェネラスな頭部管に大満足です。もちろん胴体は私の20年来の恋人、銀のマテキ。ソンヤはこの組み合わせは見たこと無い、と言ってましたけどね。

On a eu pas mal de publique...Merci beaucoup

来てくださったみなさまのエネルギーのお陰で成功いたしました!ありがとうございました!!

Avec Song-Ja (et Marie-Catherine!)

店長ソンヤさんと。姉妹みたいでしょ?右は愛すべき学長マリー・キャトリーヌ
音楽も、生き方も、熟成された薫り高いワインのようなマリー・キャトリーヌ。年をとっていくのってネガティヴなことも多いけど、
こういう人がいると、自分もいつか熟成された良いワインになれるかも知れない!という望みがでてきて、年をとるのが楽しみになってくるぞ。
自分がまだ若いワインだってことでさえ、楽しく思えちゃうなあ
フランス人の生き方って、ワインのようなのね!こういう人と一緒にドビュッシーを演奏できるのって、素晴らしい。これぞフランスで生きる醍醐味っていうもんです。(とか思いながら、ビールを飲む私。)


L'ATELIER DE MUSIQUE IMPROVISEES EN FESTIVAL DE JAZZ!

2011-05-23 21:57:00 | Conservatoire-音楽院紹介
Oui-!!c'est l'été.Mon atelier de musiques impovisées du conservatoire de 19e Paris sera joué en Festival"QUAI JAZZ".
Venez en se promenant!!

夏ですよ~んということで、この日曜日、私の受け持つパリ19区即興科アトリエが初のパリでの野外ジャズ・フェスティヴァルに出演しま~す。

QUAI JAZZhttp://quaijazz.free.fr/plan11.html
Le dimanche 12 Juin CMA19,on joura à coté de MK2(Métro Jaurès ou Laumière) sur quai de la loire,de 18h30 à 20h30 environ.

CMA19(私達のクラス)はシネマMK2の近く、quai de la loireにて18時半から20時半まで演奏します。
ヴィレット運河沿いの素敵な場所なので、(もちろんタダ)お散歩がてら私達の音楽を聴きにきてください
この辺りは私がパリに来た頃に比べて、すご~くおしゃれになりましたね。

あと残すは恒例年末フェステイヴァル週間入場無料です。

Et aussi,un autre concert prévu de la quaizeine festivalière

L'atelier de musiques improvisées et la classe de flûte dirigé par Mié Ogura en concert

Vendredi 17 Juin à 18h30 dans le hall du conservatoire de 19e

81,rue armand carrel 75019 Paris : Métro Jaurès

心はもうヴァカンス待ちですが、もう一息!生徒といい音楽やりますよ




音楽家からみた小説の映画化。

2011-05-22 22:01:41 | Essay-コラム
やっと多忙だったアクティヴィティーも少しずつ間引き運転になってきた六月。
人間らしい生活を取り戻すべく、序々にやりたかったことに着手中。手始めにず~と行きたかった、「ノルウェイの森」(トラン・アン・ユン監督)観てきました。
遅いって?そうですよ、フランスでは5月が封切りだったんですねえ。

最初映画化の話を聞いた時は(随分前ですが)ものすごく不安を感じたものである。
だって、あまりに自分のなかで、この小説のイメージができあがってるから、なんか下手にぶち壊されそうで怖い。。
しかも、このような偉大な小説を映画化なんて、できるの??勇気あるな~。それとも傲慢?!
あの恐ろしく芳醇なイメージを孕んだ物語を映像に置き換えるなんて
ベートーベンの壮大なシンフォニーを木管五重奏に編曲するようなものではありませんか。

結論からいうと、観てがっかり、とか自分のイメージがぶち壊される、ということはありません。

というのは、自分のイメージとこの映画を比べて、自分のこの小説に対する解釈を深めるいい機会になったからです。

前半いくつかのシーンは自分のイメージ以上に美しくシーンが描き出されていて、これぞ映画の醍醐味、という感じでした。

ワタナベくんの、あの薄い存在感、ある意味での平凡さ、すごく絶妙だし、自分が生まれる直前の日本の雰囲気。。。あのなにかが起こりそうでかつ重苦しい雰囲気は、あの時代に生きられなかったことに嫉妬しそうなほど、美しく描き出されています。

しかし、それも直子が登場するまで。。。!!直子さんのイメージは、残念ながら私のものとは一光年程掛け離れておりました。

なんというか。。。現実的すぎる。。。

村上文学は、「死(架空)の世界」と「現実の世界」の2声のフーガが素晴らしいわけで。。。もしその「架空」のほうが現実味を帯びてしまうと。。。この物語での2声「直子」と「緑」のバランスが崩れてしまう。これでは直子が死んだときの、悲しさが響いて来ない。
最後にワタナベくんが泣き叫んでいるシーンが長く感じてしまうのは、この辺に問題ありかも。

私が監督だったら、直子さんには、「真迫のヒステリー演技」じゃなくて「壊れた絶世の美女感」が、欲しいなあ!

逆に、緑さんは、ほとんど小説中よりある意味魅力的になっていたのでは?
小説中のエキセントリックで、俗っぽさのなかにピュアさを内包した感じを残しつつ、それよりは人間的な品や深みが前面にでていて、その繊細な表現に釘付けでした。

そう、繊細さ。この物語の、なんたる繊細さよ。これを映像で表現するのは、思った通り、難しそうです。

もうひとつ思ったのは、主人公を描くのに手間取りすぎて他の登場人物をあまり描いてないこと。
(永沢さんと、特にハツミさんはとてもよかったけど)
小説のなかでは具体的な描写が価値を与えている官能シーンも、映像にすると、すごく平凡になっちゃうからもっと少なくして、その分割愛されていた同室の突撃隊や、緑のお父さんや、レイコさんのことを描くのは、実は主人公をもっと生き生きと描くために必要だったのでは?と思ってしまう。

私としては、ここまでものの見事にレイコさんのストーリーを割愛してきたんだから、どうせなら割愛していただきたかったレイコさんとの最後の再会シーン。。。
祝祭的なすきやきのお葬式がないで~その代わり向き合ってしょぼくラーメン食べてるで。。。!!でしかもシャワー!しかもトドメは「まだやりたいですか。。。」これじゃあまるでワタナベ君慈善赤十字状態じゃないか

このシーンは私に取って、死より生を選んだ希望を示唆するラストを目前に、死者を共有した過去を浄化する通過儀式のようなもの。解釈次第ではスケベストーリーになってしまうこのシーン、心配通りこのようになってしまっていたのは大変遺憾である。

それにしてもこのレイコさん、私のなかのイメージと10億光年かけ離れてます。ギターを弾いてるシーンは出てくるだろうとは思って前もって心配していたが、ちょっとこれはいか~んと~っても非音楽的。だって、レイコさんはもともとピアノ教師でギターでバッハのフーガだって弾けるんだよ。。。ギターはフォークギターよりクラシックギターが気分だし。あと、弾けないのは仕方ないけど雰囲気だけでももうすこし音楽的で温かくしてほしかった。。。なんかこれじゃレイコさんの弾き語りがあまりにひどいから直子が発作起こしたみたいだよ

季節感の欠如もあるなあ。。。あの春の深まりとともに深まって行くどうしようもない主人公の苦悩感。あの強烈な季節の匂いは直子が死ぬまでの課程ですごく大事なのに、なんで冬のままだったんだろう?

最後の文章「僕はどこでもない場所のまん中から緑を呼びつづけていた。」

一体どこの誰がこんな素晴らしく広がりのある文章を映像にできるんだっ!天才でもない限り。
でも、ああだこうだといろいろ楽しめるし、面白い映画だと思います。

雨がちで暗かった今日、映画館から出ると、時間自体は遅くなってるのに、空が少し明るくなっていました。
本当に、「ノルウェイの森」ってこういう物語ですね。

追記1/個人的理想キャスト:「直子」水原希子 「緑」10年前位の広末涼子 「レイコ」若い頃の樹木希林

追記2/
村上春樹さんが9日、カタルーニャ国際賞受賞式にて「核にノー」のスピーチをされました。

http://mainichi.jp/select/world/news/20110610k0000e030063000c.html

私は村上ファンだからとかそういうことではなく、ここに彼のスピーチの一字一句への賛成を表明いたします。

そう、「夢を見ることを恐れてはならない」のです!!!







Un concert a Paris(Flute&Piano)~ コンサートのご案内

2011-05-09 10:49:21 | Info Concert-コンサート予告
先日のコラムでご紹介したMC女史ことフランスピアノ界のジャンヌ・ダルク、マリー・カトリーヌ・ジローとパリでコンサートをやります。
えっまさか会長がクラシックを!と言われるかもですが、やりますよん。この珍しい機会をお見逃し無く

マリー・キャトリーヌのご紹介ヴィデオ Marie-Catherine Girodhttp://www.classiquenews.com/ecouter/lire_article.aspx?article=3315&identifiant=2009111524MMW567IA5LXUKBWPT8H2I6R
Vous êtes bienvenu
au
concert de Mié OGURA (flûte) & Marie-Catherine GIROD (Piano)


Samedi 21 Mai à 18h30 Chez SongJa Flûtes (Anciennement chez Allain Cadinot)

詳細 Programme,biograohies,tarifhttp://www.cadinotflutes.com/1.aspx

"Viaduc des Arts"

99, avenue Daumesnil
75012 PARIS

Gare de Lyon
Sortie # 9, place Henri Frenay ou # 11 rue de Châlon

Réservation : 01 43 41 43 43 / info@cadinotflutes.com または画面右のメールよりご予約を

パリで一番有名なフルート店、アラン・カディノは今年2月よりフランス生まれの韓国人、ソフィー・ソンヤにより受け継がれ、ソンヤ・フルートと改名しました。コンサート後には小パーティーをやります!ソンヤさんを始めとてもフレンドリーなお店なので、どうぞお気軽にお越し下さい

A Marseille~マルセイユにて

2011-05-06 00:33:23 | Concert Memories-コンサート旅行記
Je suis à Maerseille avec L'ensemble Itinéraire! http://www.ensembleitineraire.org/
Il fait super beau
On sent la méditérranée,le vent sec,les parmes...

マルセイユに来ております!「アンサンブル・イティネレール」でのコンサートです。フランスの現代音楽演奏グループ。
日本語だと「アンサンブル旅程」(ゴーグル翻訳で訳すとこうなったなんか旅館の名前みたい)
エキストラはあまりやらない私ですが、イティネレールは特別!昔から良く知っている人もいっぱいいるしね。

ll faut les lunettes de soleil.Bon allez,petite bière!

さっそくサングラスを買って装着するメンバーたち。パリとの気候差におどろき。からっとした風にヤシの木。。。さてさてもちろんこの気候にはビール

みてみて、地中海の陽光を浴びて輝くオリーブたち。

Les arbres d'olives...avec la lumière méditérranienne!
   Oui--!!La mer,la mer...
   
海だ~っ!海!パリから来ると大感動。

On a bien vu l'esprit marseillaise par la façon de conduire d'un chauffeur de taxi

アラン・マリオンみたいな人がいっぱいいる。。。(彼は最期まで純マルセイエだったなあ。)きのうタクシーに乗ってびっくり。
言ってること分からんほどのすごい訛りだし、しかも、恐ろしいスピードでぶいぶい運転。これぞマルセイユ魂

Ohh!Combien de musiciens y a t il dans cette pièce d'Alexandros Markeas."Bacchanale"..Plus que 300 musiciens!(Les choeurs,orchestre,les ensembles instrumentaux, les chanteurs solistes,comédiens...C'est la mélange entre la musique grec, la musique contemporaine,la musique écrite et l' improvisation.J'ai beaucoup entendu ce genre d'essai,mais
celle-ci est bien réussi et inspirée,j'entend parfois la musique mystérieusement frais.

一体何百人ミュージシャンがいるんでしょう、この曲は。。。アレクサンドロス・マルケアスというギリシャ人の作曲家の曲ですが、なんと大規模な。合唱とオケ、コメディアンなど、300人を超えるアンサンブル。前評判が異様に良かったのでどんなのかと思っていたのですが、なるほどね聞くと彼、昔私が在籍していたパリ音楽院の即興科の現在の先生なのだそう。ギリシャ音楽と現代音楽とインプロヴィゼーションと厳格な記述音楽がうまい具合にミックスされてる。かんたんにミックスというけど、まあそういうことをしようとして失敗してるひとはいっぱいいるわけで(いま流行りだしね。)彼のスタイルはいかにも自然にそういう時代の要求に答えて、とぼけたような不思議に新鮮な音楽に仕上がっている。流行の服を着てるのにダサくなる人に対して、着の身着のままなんだけど、なんか流行最先端になっちゃいました、ていうね。
こないだ学校のプロジェクトで出会った森田秦之進さんといい、最近おもろい作曲家のひとと巡りあえてうれしい。

後ろはオーストラリアに一緒にツアーで行ったピアニストのダヴィッド。久々の共演
Pianiste est David,on a fait un tournée ensemble en Australie!

Cette endroit très branchée est anciennement un usine.

会場はマルセイユの工場をリメイクしたこれまた流行っぽいところ。
今晩本番です。集中力が勝負!最後までちゃんとできますように
Bon,c'est ce soir le concert.J'éspère d'avoir la concentration jusqu'au bout!