われら「らるちぇにっつぁトリオ」の初日本公演(アコーディオンの巨匠、ペーター・ラルチェフ氏の記念すべき夢の初来日となる)が、実現できる見込みとなりました!
Expo2025に向けた大阪・関西万博基金が助成する「国際文化交流事業」の2021年度事業のひとつに、私たちの10月日本ツアーがなんと、採択されたのです!
申請では、自分の言葉で自分のやりたい事をどのような分野の審査員にも分かって頂けるよう記述すること、万博理念に自分のプロジェクトが適合することを証明すること、(多様性、国際性、必要性)そして、具体的にツアー全体の予算、詳細、コロナ対策、全ての面でちゃんと説明し的確な予算を提示すること。
最近仏語で書いた「多様性へ」という教育論文に似て、どれをとっても大変な作業でした。でも、好きこそ物の上手なれ!ということで、何より私の思いがちゃんと審査員達に伝えられたのが、最高に嬉しい。
私はこのトリオで伝えられる音楽に自信を持っているし、(ペーターさんとアタナスのお陰です!)それをどうしても今、伝えたかった。
政治的なものが何も絡んでない、ただ音楽で伝えたい、それだけの私たちの思いを、私の全く名前も知らない方々に受け入れて頂けたなんて、日本も、この世界も、捨てたもんじゃないと思いました!
最近は春が来た!というニュースがとても多い。
先日のフランス国立管の首席フルートの試験で受かった、友人のシルヴィア・カレッドゥがパリに帰って来ることになった、という嬉しいニュース。
パリ音楽院を出てジュネーブコンクールで1位を取り、その後ドイツ圏でホントに色々な体験をし、史上初のウィーンフィルの女性フルート首席奏者に選ばれ、試用期間後に何故かいきなりクビにされる、というヨーロッパクラシック音楽界切って話題に晒されることになった、好む好まざるに関わらず激動の運命を生きた彼女。
彼女と、現在パリオペラ座で吹いているザザは、パリ音楽院とシエナのニコレのところで一緒だった、数少ない気の合うフルートの友達だから、「またパリでシエナ組作ろうねー!!」なんて今からワクワクしている。
この子たちを私が好きなのは、全く計算がなく、経歴に縋り付かず、いつだって素のままだからなんだよね。どんなにそれぞれ違う世界で生きていようと。
私の周りからは計算高い人や、偉ぶる人、何かを恐れている人、表面の肩書きやジャンルの括りでしか見られない人、などはどんどん去り、本質を見られる人だけがどんどん戻ってくる。
気がつけばコロナ禍が始まってからというもの、一歩も歩を緩めたことがなかった。自分が一生懸命(この言葉あんまり好きじゃないな)頑張って緩めなかった、というよりは、何者かによって緩めさせられなかった、という感じが近い。
その何者か、とは使命とか運命なのかな。
見知らぬ所から、ある教育実習生が「あなたに習いたい」と来てくれて、一緒に今は、生徒たちと毎週新しい発見の連続。
デザイナーの安藤福子さんからは、次なる舞台で着る新しいドレス達が届いた。
着てみるとこれが!
魂が喜んで共鳴するような、何ともピッタリした、本来の自分に戻るような感覚なのです。
これはもう「服」なんかじゃない。
福子さんいわく、「ミエさんの魂の器」。もちろん日本ツアーでデビューさせます!
それに、最近急に「曲を書いて欲しい」というお声がいくつかあって、そのうちの一人はわざわざ、私の最近の活動を大変評価している、と20年ぶりに突然電話をかけてきた、パリ音時代の師匠、ピエール・イヴ・アルトー。意外過ぎて、え?ジャズでいいんですか?私が書くんですか?!って思わず聞き返してしまった笑
最後に、あれほど希望と値段に沿ったものがなく難航していたアパート探し、すぐ近所で(と言ってもパリ外縁を乗り越えます)ぴったりのが見つかって、見学がたまたま朝一番乗りだったので、運良く物件を予約することが出来たんです!人生初の購入。これでついに10年以上住んだ賃貸アパートを離れ、夏には引っ越しです。
あー、、、動くときは全部動く。。。
人生いっぱい嫌なことあったし、これからももちろん存分にあるんだろうけれど、今はこのご褒美を存分に享受したいと思っています。
10月の日本ツアー、スケジュール、曲目など近いうちにアップしますので、どうぞ楽しみに待っていて下さい!
このバッハの組曲3番のプレリュードは、春が来たら吹こう、と思って少しずつ練習していたものです。福子さん作の新しいドレスを着て演奏します。
偽ゆるゆるロックダウンは状況が悪化するだけで終わり、どうやら来週から1ヶ月、本物のロックダウンが来るみたいです。さて、これより先1ヶ月は作曲、編曲に専念したいと思います。