SpiMelo! -Mie Ogura-Ourkouzounov

L’artiste d’origine Japonaise qui mélange tout sans apriori

ACTIVITES FEVRIER 2017...オランダや音楽院のことなどなど

2017-02-27 09:29:08 | Conservatoire-音楽院紹介
Bonjour
J'étais aux pays-bas (petite ville s'appelle Heerenveen)pour les vacances et la famille de Jan nous a organisé un concert privé très sympa à leur maison.

オランダの小さな街、ヘーレンヴェーンで冬のヴァカンスを過ごす。新鮮な美味しい生鰊を毎日いただいたり、(これってオランダ以外の国にあるの?酢漬けはあっても、生でとろけるようなのは、、、あるのかな。)
お家で大変暖かいプライベートコンサートを開いていただいたりしました。

Et tout de suite après,on a fait un concert des élèves au conservatoire du 19e,en thème du"l'atelier d'improvisation et classe de flûte se mettent en Jazz!"
このあとすぐ、パリ19区音楽院では年度初めから企画してきた「即興アトリエとフルート科がジャズに挑戦」
というプロジェクトのコンサートがありました。前にも書いたように今年度から実験的にクラスでのレッスンをクラシックとジャズと半々ずつにしてみた。結果は如何に?!なんと思ったよりすっごいスイングしましたよ。スイングのリズムって、じつはクラシックばかりやって来た場合、すごく難しいんです。

Le résultat...ça swwwwingé!!!poutant c'est très difficile ce rythme du swing!!



定番になってきたアトリエの変装、今回はこの記事の冒頭の写真、アメリカの人形劇音楽番組「マペットショウ」のような格好が課題
着るものだってその気になって音楽のスタイルを表現するためには必要

Les tenus de cette fois c'est comme le "Muppet Show"!!Merci Christophe pour cette idée et ton aide

Vous étiez tous vraiment mimi

この幸せそうな顔よ(笑)les visages heureux

Ils ont commencé à gagner "la précision rythemique"cette foisje crois que c'est grâce aux nouveaux arrivés,Yuzu,Mateo,Juliette,Armelle...
ことしはギターのユズちゃんやドラムのマテオくんといったとっても正確に弾けるひとたちが入ってくれたお陰なのか、リズムの「正確さ」が前年よりできていた音楽は表面的なフィーリングだけじゃないんだ、リズムに対して正確に弾いてこそ、はじめて楽しくなるんだ、ということがみんな少しは分かってくれたのではないかと思います。めちゃくちゃ怒りときには失望しながらもやってきた甲斐があったむふふ、計画大成功、前進、前進

大変仲良くさせていただいていて、また大変に尊敬しているパリ在住の服飾アーチスト、安藤福子さんhttp://www.12robes.com/が、この度30年に及ぶパリでの活動を終えられ日本に帰国されることになりました。記念になんと最後にパリのお家に残っていた布で私に黒のドレスを2着創ってくださったのです。(それでプロフィール写真の変更をしました。写真に前とは違ういまの私がよく現れていたので)

Et la départ au Japon définitive s'approche... de l'artiste du mode, Fukuko ANDO http://www.12robes.com/ qui travaillait a Paris pendant 30 ans. Elle m'a fait deux robes du concert avec la dernière tissu qui résté à son appartement à Paris,je suis très honoré!! Elle rentre au Japon mais notre collaboration continura sur la scène chaque fois que je jeux en concert...A suivre

コンサートにいつも通ってくださり私の音の本質を知って創ってくださった2着のローブは、着るとすぐにしっくり馴染み、しかも感覚が研ぎすまされる感じがしました。この感覚を知ってしまうと、もう他のローブは着られないです!!ふくこさん、本当にありがとうございました。日本でのますますのご活躍を楽しみにしております。彼女のドレスを着て演奏することで、時空を超えたコラボレーションがこれから益々実現していくことでしょう!
私も、そして世界も移り変わっております







アイデンティティのある音

2017-02-09 15:21:51 | Essay-コラム
2017年あけましておめでとうございます!(遅っ!)
今年の滑り出しは好調です。体調第一に、無駄な時間やお金を削って、なるべく少ない時間を使って目標に向かって邁進したいと考えております。

ところで。。。
ここのところ、フランスミュージックというラジオ局をずっと家でかけていて、(このラジオ局はなかなかバランスよくいろんなジャンルの音楽をかけてくれるのですが)たとえば現在行われているナントのラ フォルジュルネや、昼には現代音楽のコンサートの録音、夜には近所のフィルハーモニーホールでやっているジャズのコンサートの実況など、私のように小さい子どもがいて家からなかなか出られない人間でも享受できるわけです、ありがたき幸せ

しかしそれで感じることなのですが、、、ジャズでもクラシックでも、アイデンティティを感じる音を聴くことがすごく稀だ、ということです。だれが曲を作ってもどこか同じ、だれが弾いても似てる。。。どこかできいたことがある演奏。何を考えて演奏しているのか、見透かされてしまう薄っぺらい演奏。もしかして音楽でもポピュリズムの台頭?トランプの出現に似た大衆迎合主義?音楽の複雑さ、多様さが少なくなり、誰が聴いても分かりやすく、一次元のみの単純な音楽が多くなったような?別にそれが悪いというのではないです。そういう深いアイデンティティのある、複雑な要素のある音を求めること自体が少なくなってきているのではないか?と思うんです。

今年から音楽院のフルートのクラスでは試しにジャズを全員にやらせています。といっても、まだまだフランスの音楽院はクラシック専門!ソルフェでもオケでも、やはりヨーロッパ的に、書いたものをクラシックのスタイルにあわせて教えているのみ。だからなるべく入門的に、あまり最初から深入りはせず少しずつ怖がらせないように。。。でも生徒にマイルスデイヴィスのソロを聴かせたときの反応がすごかった。
「え?先生、これ、本当にトランペットなの?」
そう、楽器の音を超えている、、、それこそがマイルスの音。その楽器の音を超えてその人の声を表せること。それだけにしか私の興味は向いてないから、この生徒の率直な反応が、素晴らしいと思う。

ほかにも「ほんとうに即興なの?ものすごく確信に満ちていて、書いているように思えるけど」
これも面白い。即興イコール事前に練習していない不確かなもの、と思っていた子が、その逆の印象をもった訳ですよね。たしかに、その瞬間でその場でしかあり得ないフレーズを吹いているのだから、それはその瞬間世界一確信のあるフレーズである。

このふたつの反応は、ジャズの、ひいてはすべての音楽の本質をついている。

いったいほんとうに、ひとりひとりが、その場で感じたことを自分の音で一音でも出せるようになったら、、、これは私の教えている上での一番私が願っていることです。私自身、そういう音を出せるように、今年は毎日自分と向き合っていきたい。これは簡単なことじゃないけど。

そのような音の内には多様性があり、自然な複雑さと単純さの同居していて、それこそがその人のアイデンティティを表しているのではないだろうか。

音はオンプじゃなくって、エネルギーだだからそういう音にのみ何かを変えられるようなエネルギーが宿っている。

ラジオからだって、教室からだって、時にはそんな音が聴こえて来ることだってある。そんな音を聴いた日は、ほんとに元気になれます。