What A Wonderful World

毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

地震?核実験?

2006年10月11日 13時44分09秒 | 日常
東北沖での地震が北朝鮮核実験報道の原因か=米当局者

 [ワシントン 10日 ロイター] 米地質研究所は10日、日本の東北沖で日本時間11日午前8時58分にマグニチュード5.8の地震を観測したと発表、米当局者は、この地震が北朝鮮による2回目の核実験実施観測の原因になったのではないかとの見方を示した。
 NHKは11日朝、北朝鮮で揺れを観測したとの情報があり、北朝鮮による2回目の核実験の可能性があるとして政府が確認を急いでいると報道していたが、日本政府も米国政府も2回目の核実験については確認していない。
 ブッシュ政権の高官は北朝鮮が2回目の核実験を実施した可能性についての記者の質問に、誤報だったようだと答え、「間違った警報だったと知らされたばかりだ。地震だ」と述べた。
(ロイター) - 10月11日11時17分更

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 いやいや、こっちは「核実験」がホントで「地震」が誤報なんじゃないかと思いましたよ、まじで。

 ゆっくり、ゆ~らゆ~らと揺れたので、大きい地震じゃないから大丈夫だな、と思った反面、あれ?これって・・・まさかね?!と嫌な気持になりました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アガサ・クリスティー 私のお気に入りの八冊

2006年10月11日 13時36分06秒 | 
 言わずと知れた、ミステリーの女王のアガサ・クリスティーですが、やはり膨大な作品の中で、繰り返し読んで愉しむ”お気に入り”が、皆さんあると思います。
トリックの妙技だったり、美味しいそうなハイ・ティーの様子だったり、イギリスの片田舎の風景だったり、絡み合う人間関係だったり(あァきりが無い・笑)

 私のそんな”お気に入り”を挙げてみますと、

○ゼロ時間へ
 これは精神異常者と暮らす恐怖の描写が秀逸です。何かが人と違うと感じながら、こちらの方が異常なのでは・・と思わされてくる怖さです。勿論当時のハイソサエティな人たちの暮らしぶりを感じられるのも良いです。このお話を初めて読んだ時「ゼロ時間へ」という発想が、なんと斬新なんだろうと、正に目からウロコな気持でした。それとバトル警視の親としての姿勢ですね、こうありたいと二十歳の頃に思いました(笑)
 

○バートラム・ホテルにて
 いちごジャムの入ったドーナツが食べたい!(笑)と読むたびに感じます。「ハイ・ティー」は永遠の憧れですよ~。昔のままのメイドさんやホテルの佇まいを、いとおしいと感じながらも、幻想だ感じとるミス・マープルの想いが切ないです。犯罪の手口でなくとも、今のレジャー施設にこんなコンセプトの物がありますよね。
 
○教会で死んだ男
 短編ですが、ごく普通のイギリスの奥様の日常が、とても微笑ましいお話です。

○スリーピング・マーダー
 ミス・マープルの最後のお話にして、やはり「悪意」の書き方が秀逸です。
これを読んで以来”ゆたんぽと熱くて砂糖が入り過ぎの紅茶”は、確かに精神安定剤だと思っています。記憶が戻ってくる描写がリアルでとても怖いのです「視点」とか「感覚」とか、あるある!と思うんですよ。

*番外編 鏡は横にひび割れて
 何故番外編かというと、小説よりも、映画化された時のエリザベス・テーラーの演技が素晴らしくて心に残っているからです。当時大スターだった彼女は、勿論素晴らしい原作を映画化するにあたって、外せない女優さんだった訳ですが、それにしても「表情」が素晴らしいんですよ。不幸な人生の「発端」に気付いた瞬間の顔が、鳥肌立ちました。古い映画になってしまいましたが、忘れられないです。


○ポワロ登場
 「ゴシップ」や「スキャンダル」や「上流社会」といった単語には、今も昔も何か心躍る人を惹き付けるものがあるんですね。

○五匹の子豚
 すごく人生の深遠を感じたお話です。実は初めて読んだ時は、あまり訳が判らなかったんですよ。それが年齢を経て(笑)何度も読み返すと、若さのなんと輝かしく残酷な事、愛情の不可思議な事などが、心に沁みるようになりました。

○第三の女
 心を打つのは、薬物中毒の怖さでしょうか、それとも親子の愛情に飢える子どもの悲しさでしょうか。賢く立ち回っているかのように見える犯罪者の愚かさが、本当に醜く見えます。

○カーテン
 「ポワロ死す」と作品発表当時、大々的に報道されたお話ですね。
この「カーテン」と「スリーピング・マーダー」は、だいぶ以前から準備されていた作品だったそうですが、やはり「悪意」の書き方が秀逸です。現代人の心の病や悪意の行方が、ポワロの方が辛らつに描かれていると思うのですが、実は犯罪より何よりも「ヘイスティングさんへのポワロの友情」に、ほんと泣かされました。言葉に込められた想いが熱い!こればっかりは腐女子視点で汚せない、真摯な想いに何度読み返しても胸を熱くするんです。


 名作揃いの作家さんですが、私が心に残って何度も読み返したいと思うのは、トリックよりも、人間の哀しさや情景の美しさなのです。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする