What A Wonderful World

毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

続・洋画のパンフ

2006年10月12日 16時10分46秒 | 映画
 最後に名作を三連発をドーン!


>ガンジー

 マハトマ・ガンジーの伝記映画と言って良いんでしょうね。それほど時代考証や人物考証が素晴らしい作品です。だってガンジー役のベン・キングズレーやネール首相役のロシャン・セスのそっくりな事!歴史の教科書を出して見比べて欲しいです。勿論そのほかの役者さんも実在の方そっくりです。キャンディス・バーゲンやエドワード・フォックス、ジョン・ミルズなど、当時のそうそうたる名優が集まったという観点からしても、この作品を観て欲しいなァと思います。

 パンフにも、ガンジーの生涯や時代背景などが載っていて、大変良い内容になっていると思います。

 私がこの長編を、お尻の感覚がなくなるのもまったく気にならずに観たのは、今から20年近く前なのですが、それでも忘れられない場面があります。

 映画の後半、ガンジーが断食して戦争に反対するのですが、もう寝たきりで起きられないガンジーの周りに、群集が心配して集まっています。そこへ刀とにわとりを持った男が来て、ガンジーに「無駄な事をするな喰え」とにわとりを投げ付けるのです。男は愛する息子を殺されて、この悲しみと憎しみが癒える事などない、だから敵を殺すまで戦争は止まらないと話すのですが、ガンジーは「ならば親を殺された敵の子どもを引き取って育てなさい」と静かに語るのです。それを聞いて身を臥して号泣する男を静かに見つめるガンジーの姿が、心に焼き付いています。

 そして今でもインドは、ガンジーの願いが果たされる事無く、内乱や貧困に喘いでいるのです。



>アマデウス

 これまた当時のアカデミー賞を総なめした作品です、もう圧巻。
舞台劇の名作である作品の映画化ですから、スタッフが怖いくらいに凄いです。
なかでも主役たる「音楽」の、ネビル・マリナー指揮のアカデミー室内管弦楽団が凄いです。映画館に居るのか、チェコの国立劇場に居るのか判らなくなって来ましたから(笑)もうDVDで観るしかないでしょうから、判りにくい表現ですね。

 ”二人の主役”サリエル役のF・エイブラハムとモーツアルト役のトム・ハリスは、ほんと素晴らしいです。実際に指揮も演奏もこなしているのを観ると、びっくりしますよ。

 パンフも松本幸四郎さんへのインタビュー(当時、舞台でアマデウスを演じておられたんですね)や国立音楽大学の海老沢学長(当時)の考察、音楽評論家や映画評論家の豪華な読み物が満載です。
 
 作品中、アマデウスが「僕は下品ですが、僕の音楽は神聖です」(ちょっとセリフが違うかも)という場面があります。この映画は、モーツアルトを史実にリアルに描いている事を表すセリフだなァと印象深かったです。


>コーラスライン

 これもブロードウェイの名作ですね、つい最近日本でも公演がありました。
その作品の映画化ですから、そら凄いスタッフとキャストなんですよ(笑)

 「ガンジー」と同じ、リチャード・アッテンボロー監督に、当時の舞台のベストキャスティングの俳優さんと、マイケル・ダグラス、それと「ONE」などの数々の名曲が、素晴らしい臨場感で胸に迫ります。これを観て「あァ映画って総合芸術の極みだなァ」と思ったものです。

 この舞台がお好きな方は、映画なんてと思われるでしょうけれども、この作品に関しては一味違うと思いますよ。
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洋画のパンフ

2006年10月12日 15時19分35秒 | 映画
 今度は洋画のパンフを見ながら思い出を(笑)やっぱり1980年代に公開された作品について書きます。

>炎のランナー

 前にヴァンゲリスの事を書いたら、やっぱりパンフがありました。すっごく格調高い英国の香り豊かな作品です。1920年代のイギリスを再現するにあたって、実に細かく時代考証をしてます。米・英両アカデミー賞の最優秀衣装デザイン賞を受賞しているからなのでしょうか、パンフの最後には男性衣料メーカー老舗の「Avon House」の宣伝が載っています。


>ネバーエンディングストーリー

 ミヒャルト・エンデのこのお話が映画化されて、相当驚いたのに「ロード・オブ・ザ・リング」が映画化しちゃったんですからねー、まったく良い時代です(笑)当時の最新SFXが心地良く、クリチャーたちがまさに”生きている”映画です。ヒーローのアトレーユ役のノア・ハザウェイ(すっごい美少年)と幼心の君役のタミー・ストロナッハのどちらもが、この作品以降映画界から離れてしまったのが、なんかドラマチック。


>トッツイー

 名優ダスティン・ホフマンが役柄として、売れない役者が女装して成功するというのが話題だった作品。ホフマンのメイクアップと演技力が、いかに凄いのかという事がみっちり載っているパンフの作りに、営業にも力が入ってるなァと思わせたものでした。


>フラッシュダンス
 当時「アン・オーバーナイト・サクセス」という曲がCMから流行りましてね、母校のダンス部が、文化祭でのこの曲を踊った時は、感動しました~。

 それは置いといて”主題歌と映画がこみでヒットする時代”の幕開けの作品。この前後に「フットルース」とかが続くのです。公開後、ダンスシーンが吹き替えだった事がバレて(別によくあるんですけどね)主役のジェニファー・ビールスの人気が落ちました。アイリーン・キャラの主題歌やドナ・サマー、キム・カーンズ、マイケル・センベロの挿入歌は、どれも素敵でした。


>フットルース

 この年のグラミー賞のステージが良くてね~、ケニーロギンスのこの作品の主題歌がオープニングで盛り上がりました。挿入歌のボニー・タイラーの「ヒーロー」や「パラダイス」「ネバー」など、サントラが凄い事になってました(笑)

 主役のケビン・ベーコンの大ヒット作ですが・・・私、彼が大好きなんです。
今もぽつぽつと「アポロ13」や「インビジブル」などの話題作に出演してますが、年齢相当の大人な役どころが多いですね。でも当時のぴちぴちさ!若者らしさったら!(爆)パンフを見ているだけでも、いまだにドキドキします。


>ナインハーフ

 パンフには”「フラッシュダンス」のエイドリアン・ライン監督”と銘打ってありますから、こける前は流行ってたんですよ~。
これも当時の美男美女、ミッキー・ロークとキム・ベイシンガーを堪能する作品です。私としては、M・ロークが一番かっこ良かった時だと思います。
 パンフを見ると、音楽にブライアン・フェリーやコリー・ハート、ジョー・コッカーが参加していて、ホント大人の為の映画でした。

 個人的に、イアン・ランキンの小説とマイケル・コナリーの小説が、もし映画化されるなら、主人公は今のM・ロークが良いと勝手に思っています。


>ノー・マーシィ 非情の愛

 リチャード・ギアの代表作ではないでしょうが、個人的に好きな作品。
ヒロインのキム・ベイシンガーが当たり役なのです。「ナインハーフ」のヒロインもそうですが、身近に一人はいそうな感じの役なのですよ。ハードと言えばハードな内容ですが、ラストも好きです。


>コットンクラブ

 文句なくリチャード・ギアの人気を不動のものにした作品。
でも、実はあんまり美味しくない役なのです(笑)ほんとの主役は「コットンクラブ」そのもので、演奏するミュージシャンや、ショーのタップダンサーたちの素晴らしさ、1920年代のハーレムの混沌とした雰囲気が素晴らしく再現され、見る者を魅了します。
 映画の最後の方で、グレゴリー・ハインズの圧巻のタップと重なって、ボスのダッチが撃ち殺されるシーンは、今でも忘れられない名場面です。

 パンフも実在した「コットンクラブ」についてや時代背景、ギャングやデューク・エリントンについての説明などが載っていて、一本の映画を観ると、これだけ色んな勉強になるのよね~、としみじみ思います。

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邦画のパンフ

2006年10月12日 14時05分08秒 | 
 またもや1980年代の邦画のパンフを見ながらつらつら書いて行きます。

>映画版 熱海殺人事件
 原作は、つかこうへいさんの代表作ですね。「蒲田行進曲」や「二代目はクリスチャン」など、当時舞台で大ヒットした作品が、続けて映画化されたました。風間杜夫さんや志穂美悦子さんなどのお馴染みの俳優さんが出ています。

 パンフには俳優さんのコメントが載っているんですが、大山次郎役を演じたお笑い芸人の竹田さんが「竹田は何も芝居をやらないでくれ」と言われたとあって納得したものです。これ以上はないキャスティングだと、映画を観て思いましたから。


>極道の妻たち
 五社英雄監督の名作。私はシリーズ全部観ています(笑)女優さんたちが綺麗でね~、あァ日本の女優さんたちって綺麗!と堪能出来る作品です。

 五社監督は、昔は侍映画の監督さんと言われていたそうですが、私は「陽輝楼」「鬼龍院花子の生涯」と観て、女性の美しさ切なさ、人間の日向と日影を撮られる上手さは、やはり侍の心根から来ているのかなと思いました。


>汚れた英雄
 角川春樹監督の栄光の絶頂&草刈正雄さんが一番美しかった頃を堪能する作品です(笑)

 パンフの最後の方に、当時の「角川映画全リスト」が載っているのですが、凄いですよ。
犬神家の一族、人間の証明、戦国自衛隊、復活の日、魔界転生、ねらわれた学園、悪霊島、セーラー服と機関銃、蒲田行進曲、この子の七つのお祝いに(何作か未見の作品をはしょりました)
豪華絢爛ですね~、これだけ話題作であり面白い映画を作り続けて来たんですから、そりゃお金や人に対して色々問題はあるでしょう(笑)


>ビルマの竪琴
 原作も旧作&今作も、何度読んでも観ても泣いて泣いて、心から戦争反対だと思う作品です。

 市川崑監督の作品も、結構観ています。「鹿鳴館」「細雪」などなど。今もまたもや石坂浩二さんが金田一耕助役で「犬神家の一族」を撮っておられますが、完成を楽しみにしています。

 このパンフの監督へのインタビューを読むと「旧作は、日本の目黒が主な撮影現場で、ビザがなかなか取れなかった為に、ビルマでは荒野とシッタ川と仏塔くらいしか撮れなくて、無念の思いがずっとあった。30年経って良い条件で撮影出来るから、もう一度作る事にした」と語ってておいでです。素人からすると、同じ題材の映画を二回も?と思いますが、監督にとっては満足の出来る作品を作りたいという思いが強いのでしょうね。


>南極物語
 つい最近、アメリカでリメイク(?)された作品ですが、そちらを観た方の感想によると「文句なく、高倉健さんと犬の解釈は日本の勝ち」だったそうです。夏目雅子さんも出演されてましたしね、荻野目慶子さんが初々しかったです。

 パンフによると、音楽担当が当時大ヒットした映画の「炎のランナー」でメインテーマ担当だったヴァンゲリスさんなんですが・・・覚えてない(笑)「炎のランナー」のメインテーマは今でもよく使われますね。
 流石にノン・フィクションの感動名作だけに、パンフの最後は学研まんがの宣伝が載っているのはともかく、高倉健さんや犬の写真集の宣伝も載っています(笑) 
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SFまたはそれっぽい映画のパンフ

2006年10月12日 11時41分18秒 | 映画
 主に1980年代の映画のパンフを見ながら、つらつら書いて行きます。


>スターウォーズ (九部作中だと四・五・六部作ですね)
 これこそ「スクリーンで映画を観る醍醐味」に尽きる逸品でしょう。
それとジョン・ウイリアムズの名曲!この人の作曲された曲を聴くと、条件反射的に笑顔になってしまいます(笑)

 「ジェダイの復讐」のパンフには、JSWFC(ジャパン・スター・ウォーズ・ファンクラブ)会員最終募集のお知らせが載っていますが、特典が面白いです。
会員証や会報誌、会員Tシャツやプレスシートは判りますが「予告編サウンドテープ」って(汗)今でもお持ちの方いらっしゃいますかね?


>スタートレック
 「2・カーンの逆襲」「4・故郷への長い道」しかパンフを買っていないのは、一作目はあんまり酷い出来でがっかりしたから、「3・ミスタースポックを探せ」は、泣きすぎてぼーっとしていて買い忘れたから(笑)

 流石にTVドラマ版は、リアルタイムでは観ていませんが、ノベライズが面白くて、そこからファンになって行ったので、映像としては映画版が印象にあるのです。もうスッポクさんが好きなんですよ~、このキャラクターは、人種差別とかもの凄く重い意味合いが込められていて、そのへんがノベライズだと深く書き込んであるので堪らんのです。


>ラビリンス・魔王の迷宮
 ぴちぴちのジェニファー・コネリーと、ぎりぎりのデビット・ボウイを愉しむ作品です(爆)ジョージ・ルーカスさん&ジム・ヘンソン監督なので、SFXやクリチャーの造形は勿論素晴らしいのですが、ラストがね~気に喰わないというか、当時一緒に観た友人が怒る怒る「魔王の言葉を聴けー!」「あたしなら絶対に残るって」としばらく言ってました。
 
 D・ボウイが挿入歌も担当しているので、サントラ盤は豪華なもんです。載っているインタビューにもお茶目な人柄が出ていて、ますます魔王様にくらっと来ます(笑)


>バンデットQ
 テリー・ギリアム監督のらしいお話。当時いかに私があほな子どもだったかを告白しますと、「Q」こと盗賊さんたちが、皆さん「小人」の俳優さんなのですよ、ショックでした。意味も何も判っていない差別意識が私にはあったんですね。映画からは、沢山こういう勉強をさせて貰いました。


>エクスプラローズ
 ジョー・ダンテ監督のらしいお話。不思議な夢を見た少年三人が、なんとポンコツながら宇宙船を作って飛ばし、冒険するのです。結局こういう「身近にある素敵な不思議展開」が昔から好きなのね(笑)

 そして、主人公三人の一人が「14歳のリバー・フェニックス」なんですよ。今作がデビュー作なんですが、まさかああいう最期を迎えるなんて、思いもしませんでした。


>ファイヤー・フォックス
 クリント・イーストウッド主演のハイテク戦闘機のドックファイト
>ブルー・サンダー
 ロイ・シャイダー主演のハイテク戦闘ヘリのドッグファイト

 どちらも素敵なおじ様と映画ならではの空中戦が堪らん作品。
これね、もうスクリーンでは観れないでしょうからお気の毒ですが、当時の作品の中ではすっばらしいSFXとスタントの映像なんです。お話も東西冷戦の危機がリアルな時代ですから(今の北朝鮮と各国の関係ですね)切迫感が良かったです。どちらもハイテクな機械を搭載していても、最後はパイロットの経験や知恵や勇気が、勝利への道を開くところが、見終わった後の快さでしょう。

 パンフとして面白いのは「ファイヤーフォックス」のパンフには、真ん中に開き扉になって主役の”ミグー31”やF-15、14、16、スーパーミラージュ4000などの写真が載っている事です。
同じく「ブルーサンダー」のパンフにも、開き扉で「これがザ・ブルーサンダー・スペシャルの全メカだ!」と銘打って、コックピットなどの図解が載っています。
やっぱりメカありきの映画なら、これくらいしないとね♪
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映画のパンフレットのお話

2006年10月12日 10時37分35秒 | 映画
 扇風機を納戸に仕舞って、ふと見ると「スターログ&パンフ」とマジックで書かれたでっかいダンボールがありました。うわ~、ここにあったよ、青春の財産が!と内心ちょっと恥ずかしい汗をかきながら、ずるずる引っ張り出して開けて見れば、あるあるあるあるーーーー!

 と言う訳で、ちょっと懐かしい「映画のパンフレット」のお話。



 中学生以降、えっらい勢いで映画を観ていました。当時は「レンタル」というお商売が無かった&地方まで展開していなかった&代価が学生には高額だった為に、映画は、ほぼ「映画館」でしか観れなかったのです。

 そして、パンフレットやチラシは、映画の情報がぎっしり詰まった宝物だったので、必ずと言っていいほど映画を観るたびに買っていました。そのパンフに挟まっていた、次回公開の映画の予告チラシなども楽しみの一つでした。
少ないお小遣いでは(”必殺技”を持っていましたが)そんなに沢山の作品を観る事は出来ませんでしたからね。勿論TVで放送される映画も随分観ていましたが「これはスクリーンで絶対に観たい!」と思う作品以外は、ぐっと我慢していました。

 だいたい、時期が恵まれていたと言うか「インディ・ジョーンズ」や「スター・ウォーズ」の第一作目に「ヤマト」や「ガンダム」「銀河鉄道999」なんかのアニメでしょう、それと「フラッシュ・ダンス」や「コットンクラブ」「探偵物語」や「時をかける少女」などなど、洋画・邦画・アニメの名作話題作が、どんどん作られましたからね。

 加えて、仙台にも「名画座」があったんです。会員になって、リクエスト上映会を観たり、映画を観るたびにスタンプを押して貰ってグッズを貰ったり。「カサブランカ」や「オズの魔法使い」などの名作は、四作品を一週間づつ上映する”クラッシクス・フェア”で観ましたね~。

 下手しなくとも、25年以上前のパンフですが(笑)色もあせてないし、痛みも無くて、当時の自分が感動した気持が思い返せて嬉しいものですね。
今のパンフは高額ですし、情報誌やネットで作品や俳優さんやスタッフの事が手軽に判りますから、あまり意味合いの無い存在になってしまいましたね。

 同じ作品でも、リバイバルで公開される時は、俳優さんの名前の大きさや順番が変わっていたり(以前若手で下っ端な人が、売れて来ると入れ替わるんですよ)
「ガンダム」や「イデオン」のパンフ絵は、安彦さんの画集かと思うような美麗な絵です。声優さんの顔写真が若くて痛いです・・・しかも当時は”マニアのコスチュームショー”と書かれたコスプレ写真が載っていて更に痛い~!

 ところで「ヤマト」の映画は何作あるんでしょう・・・「さらば」だの「永遠に」だのあり過ぎる!と言うか、公開されるたんびに観に行った私って・・・しかも独りでも平気で観に行ってました・・・これが一番痛かったりして。

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