いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

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行き詰まり法案の懸念

2005年03月19日 16時50分34秒 | 政治って?
自民党は今国会で予定していた法案が全然進まないことに、いよいよ焦りが出てきたか。このままでは、何の戦果も挙げられず、ヤマタクの選挙戦を戦うことになる。ハレンチ議員の逮捕が流行り言葉で言えば「想定外」だったろう。しかも、思っても口に出さなければいいものを、麻生大臣がうっかり(若しくはワザと?かな)「同じような、女性(に関係する)問題ということで考えると、選挙に影響する」なんて発言しちゃったからね。これがテレビなどでも報道されてしまって、こっそり「思い出さないでくれ」と願っていたヤマタクに冷や水を浴びせただろう。出来るだけ密かに「問題」に触れぬようにしていたのに、一般大衆は「あー、そうだったな、似たり寄ったりかね」なんて「変態ぶり」を思い出してしまったかもしれない(笑)。悪気がなかったにせよ、痛い発言であった。まさか、ワザと発言したのなら、「中二階」の返上目指して、ヤマタク敗戦下野なら小泉さんの「責任問題」に乗せられるという思惑なのか。その時に麻生さんが党首に近い位置にいる中二階組、ということなのかな?それはそれで「あっ、そう」(オヤジギャグ好きでゴメンナサイ)って感じですが。


人権擁護法案は自民党内の了承を得られず、見通しは立っていない。自衛隊法の海外任務も今国会では見送り。メインディッシュの郵政まで法案を通せないような事態になれば、目玉商品なしで終わることが懸念される。自民党内に「郵政民営化」の法案作成への協調姿勢が必要という判断だろう。まあ、これぐらいは通せなくてどうする、って感じだしね。今は小泉政権の支持率は上昇基調だし、これに抵抗するイメージを濃くしたくないだろう。今後の展望を占う意味では、党側としては地方の補選を重視しよう、ということでもあろう。千葉知事選で都知事的意見に従えば、あんな「バ○ア」に自民党が退けられたことがかなり痛いだろうから、選挙を戦う地方の切実な危機感があっても当然だろう。このままで行くと確かに連敗も有り得る様相だからね。ましてや、ヤマタクで一敗地に塗れるわけにはいかない。

参考記事:
Yahoo!ニュース - 産経新聞 - 郵政公社存続なら10年後に赤字転落 自民試算
Yahoo!ニュース - 共同通信 - 完全民営時期に見直し条項 政府与党、大筋で合意
NIKKEI NET:政治ニュース


そんな思惑もあって、また党執行部が郵政法案の推進に決意を持って臨む姿勢を明確にしたことで、政府との協議が加速したのでしょう。与謝野さん頑張ったね。ネゴシエーターはこうでなくっちゃ。園田、柳沢のバックアップを得て、政調会長が先頭に立って自民党内の反対派を押さえ込む作戦で、公社の赤字予測もいいタイミングで出されたようです。当然の結論だろうね、これも。今さら片山さんも文句も言えまい。青木さんがよし、と言えば逆らえんだろう。もう反対派の小賢しい雑音は、障害とはならないだろう。与謝野さんの応援(国会空洞化現象郵政民営化の考察5郵政民営化の考察6郵政民営化の考察8)をした甲斐がありました。郵政民営化は絶対に必要です。ペイオフ後の預金者動向も見極めできるから、早い段階で道筋がついている方が公社としても行動予定が立てやすいだろうし、対策を練る時間的余裕もできるだろう。


民主党は、所謂「証文の出し遅れ」ってやつだな。党内意見の集約をやっている時間はないぞ。その時には、政府与党は合意後であり、絵が全て出来上がった後だろう。これでは、反対案を見せてみた所で、評価されないだろう(予算案もHPで見たけれど、一律カット部分があって、現実に実行することは無理なんじゃないか、とも思う。評価が非常に怪しい、というのが感想です)。もう、郵政民営化の反対案は諦めた方がいいよ。国会前に検討して、矛盾点とか洗い出さないと、間に合わないだろうが。自民党内の争いに巻き込まれないように、なんていう自己都合ばかり考えるとこうなるんだよ。何遍も言うけどね、誰の為に活動しているか考えれば、自ずと行動は決ってくる。国民を第一に考えないから、「損した、得した」ってな結果になるんだよ。今さら郵政に首を突っ込んでも呆れるから、社会保障改革一本に絞って、取り組んだら?今のところ、民主党の方が先行していて、私的には賛成部分が多いですし。


四面楚歌外交の無理難題

2005年03月19日 03時00分07秒 | 外交問題
今夜ライス国務長官が日本に到着した。米国産牛肉の早期輸入再開を求めるという、明確な意図を持っている。また米国議会では、日本に対して制裁措置を決議する動きも見られる。ここ暫く忘れていたが、昔よく見られた米国の対日制裁…スーパー301条とか何とかがあったような…を思い起こす。米国の農家もきっと汲々としているのかもしれない。はるか昔に、米国の「市場開放圧力」に”負けて”(NOと言えない日本でしたから、笑)オレンジとか、牛肉はどんどん輸入されるようになった。消費者はその恩恵を受けたし、吉野家の牛丼に代表される外食産業を支えてきた面もあるだろう。


私は特別牛丼が好きな訳ではないから、吉牛があろうがなかろうが困ることもないのだが、先日のフィーバーぶりを見るにつけ、輸入再開に期待している人々も多いのだろうと思う。果たして、この願いが叶えられるような日本側の回答が有り得るのかは、明日以降に明らかにされるだろう。北海道地盤の町村外務大臣も、牛は見慣れているのかもしれないが、国益重視の強力な”カウボーイ”(カウガールか?)には手こずるだろう。安全性に神経質な国民と、悠長な食品安全委員会と、無神経で非常識な発言の島村農水大臣の揃い踏みで、うまく納得させる説明をするのは、至難の業であるかもしれない。まあ、頑張ってくれ、町村さん。少なくとも制裁発動だけは回避できる道筋を模索してみるしかないのかな。


一方、竹島問題で過激な抗議を繰り返す韓国の問題も頭が痛いな。時々ニュース映像で見る、外国人が国旗を燃やすシーンがあるが、これはヨーロッパでも中国でも韓国でも共通しているようです。日本人は滅多なことで、あれほど過激に抗議しないし、国旗を燃やしたりはしないかもしれない。やっぱり島国でひっそりと過ごしてきたからなのかな?韓国人は自分の指を切断や、焼身による抗議など、かなり過激だな。大陸では、あれくらい過激でないと生き延びてこられなかったのかな?本当のところはよく分からない。まあ国民性の違いなのであろう。


北朝鮮がゴネて困っているところで、韓国が突然過去の歴史だの竹島だのと、余計なことを言い出したので、拉致問題が霞んでしまった。中国の嫌味な態度さえも、忘れそうになった。今の日本の置かれている状況は、四面楚歌状態になりつつあるのか。実際、そこまでの悪化はないにしても、米中韓朝に暫くは悩まされそう。自己利益に過ぎると無理難題を要求するものなのか。


このような時、日本の国益を大切にすべきではあるが、利に優る理、人も国も正道こそ大事ではないかとも思う。では具体的にどのような方法があるか、と言われれば難しいのであるが、これを忘れなければ大きく踏み外すことは少ないように思うというだけなのですが。