いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

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バーレーン戦(ホーム)勝利

2005年03月30日 23時14分58秒 | 経済関連
日本はラッキー勝ち点3ゲット!勝ちはなかったかもしれない。実戦って本当にわからんね。先日のイラン戦は最悪引き分けでいけると思ったら、「負け」。今日は点は入りそうにないな、と思ったら「勝ち」。本当にわからん。

点が取れないな。前半のフリーとコーナーキックでは、連続でチャンスがあったのにいい形が作れなかった。
後半はサントスと中村の連携(これが今まで何度もチャンスを作ってきた)で崩せる場面もあったが、点が取れなかった。バーレーンは最低引き分け狙いだったろうし、向こうのキーパーも守備も良かったと思うが、度重なる日本の攻撃にちょっと慌ててしまったのだろう。日本にとっては、非常にラッキーな得点だった。向こうは失点した後、相当動揺しててそれまで見られなかったようなミスが目立ったが、日本は得点出来なかった。試合見てて、少し苛立ちがあった。次の試合がちょっと心配ではある。


前の記事(イラン戦終了!)で、残り試合の日程を間違えていました。お詫び致します。最終試合が北朝鮮戦かと思っていましたが、イラン戦でした。


次の試合がまたバーレーン戦、中4日で北朝鮮戦というアウェー連戦があります。日本は次の試合が全てと言っていいかもしれませんね。バーレーンに勝つと日本は勝ち点9で、バーレーンが残り試合に連勝したら勝ち点10ですが、アウェーのイラン戦があるのでやや難しいかもしれません(油断は禁物ですが)。仮にイラン戦引き分けで北朝鮮戦に勝利でも、勝ち点8にしかならず、日本が上回っています。これは日本の方が有利であると思います(北朝鮮戦に勝てるチャンスが十分ありますから)。


ところが負けてしまうと日本は勝ち点6のまま、バーレーンは7となり、残りのイラン戦に引き分け、北朝鮮に勝つと勝ち点が11となりますから、日本がこれを上回るには北朝鮮とイランに連勝しなければなりません。ホーム最終のイラン戦に絶対勝たねばならないのです。この時点までにイランが決まっていればチャンスがあるかもしれませんが、かなり難しい試合になるでしょう。日本はバーレーンに負けさえしなければ、有利なことは変わりないでしょう。引き分けでも勝ち点7(バーレーン5)で、残り北朝鮮に勝ち、イランに引き分けで勝ち点11ですが、バーレーンは連勝以外追いつけません。日本は最終イラン戦に「勝ち」が絶対必要というのだけは避けなければならないでしょう。

次の天王山が6月です。


教育を考える8

2005年03月30日 17時59分23秒 | 教育問題
読売新聞に「教育ルネサンス」という連載記事があります。これは随分と長く続いている企画で、既にNo.44まで続いています。我が家では、この記事について家族で話し合うものがたくさんあり、いつも興味深く読んでいます。今までゆとり教育についての記事や、国内の教育事情などの記事がありましたが、先日よりフィンランドの教育事情の報告が始まっています。昨日掲載されていた「フィンランド報告5」を読んで、ちょっと衝撃を受けました。今の日本と比較するのはどうかと思いますが、「社会の姿」というか「生き方」という根本的な部分から考えさせられました。

フィンランドは巨人「ノキア」に代表されるIT企業などが成長し、経済は安定しております。女性の就業率も非常に高く、共働きが確か7割を超えていたと思います。そういう社会環境にある、ということでしょう。OECDの学力比較ではフィンランドはトップクラスの成績でした。


一部記事を引用します。

1位は教師で26%。2位以下は、心理学者、芸術家、音楽家(各18%)、建築家(15%)、医師(10%)、看護婦(9%)と続く。民間の調査会社が昨年、フィンランドの高校生2千人に、将来なりたい職業を聞いた結果だ。この数字が今月、ヘルシンキで開かれた教育に関する国際会議で報告されると、会場はどよめいた。
ヘルシンキ大学教員養成担当学科のマッティ・メリ学科長は「資源がなく、人口が少ないわが国は、国民の知的水準を上げることが不可欠。教師が重要な仕事であると言う認識は自然と生まれた」と説明する。9大学に教員養成学科があり、倍率は約10倍。しかも、フィンランドの大学は教員養成に限らず、最短でも5年かかる「修士終了」が一般的だ。

このような記事でした。

この結果の凄いところは、教師の人気が非常に高いということもさることながら、2位以下の選択された職業が、日本ではまず上位にきそうなものがあまりなく(建築関係くらい?)、より多様な職業選択が社会通念上出来上がっていると思われるのである。そういう価値観が社会に根付いているのではないのかなと思うと、日本社会の「精神的貧しさ」があるのではないか、と心配してしまいます(そうではないのかもしれませんが)。日本で、子供が音楽家とか芸術家などと希望したら、確かに「親が泣く」かもしれませんが。このような、自由な発想の職業希望があるというのは、フィンランドの教育の質の高さが窺えるようにも思います(賛否あるかもしれませんが)。


日本の高校生では、どういう結果でしょうか。このような結果とは違うかもしれませんね。恐らく、医師、弁護士、官僚(公務員)とかが多いような気がしますが。少し調べてみます。


明治安田生活福祉研究所が昨年高校生に行ったアンケート(回答約3300名で男女比はほぼ半々)では、男子が医師・弁護士等の専門職が約22%、会社員約32%、公務員約19%、教員約7%、自営業約7%となっており、女子では同じ順に34%、21%、12%、9.5%、2.6%で、保護者も同じ順に22%、30%、26%、6.7%、2.2%となっています。要するに全体的な印象として、会社員が多く、次に専門職、そして公務員が本人よりも保護者に大人気ということですね。教員は1割以下ですね。これは複数回答してないので、単純には比較できないでしょうけれど。


もう一つ別な調査を見てみます。日米中の比較で行われた「高校生未来意識に関する調査」で、日本は2001年に調査され(この前も調査結果が出ていたような…別な年の調査だったかな)、回答数が1250(男子43%)です。これによれば(複数回答と思います)、なりたい職業でダントツ1位は公務員で約19%。細かに分けられているからかもしれませんが、他には例えば医師は4.3%、法律家は3.4%で上の調査とはちょっと違っていますね。会社従業員は8.9%、会社経営管理者は5%、エンジニア・IT技術者が10%、芸能人6.2%、などで、教師は5.1%しかいません。

両方の結果を見ると、公務員はだいたい5人に1人弱くらいの高校生が選ぶということで人気が高く、教員は1割未満であり人気があるとは言えないでしょうね。



それと「高校生未来意識に関する調査」では、まだ気になる結果が出ていました。「成功するためには努力より運の方が重要である」という設問について、日本の高校生は約4割が肯定(よく当てはまる、まあ当てはまる)的で(1980年では25%くらいだった)、米では約12%しか肯定的ではない。アメリカンドリームは運ではなく努力だと考えており、努力すれば成功できると信じている人が多いというのが意外で、日本は5人に2人が、そりゃ運だろ、というのも悲しい。

また、「私は他の人に劣らず価値のある人間である」という設問には、日本では約6割ちょっとの高校生が否定(あまり当てはまらない、全然あてはまらない)的で、「人並みの能力がある」ことにも約4割が否定的である。米では同じ設問で、前者が10%、後者が8%となっている。国民性ということもあるが、自信満々の態度や発言の源となっている米国人は間違いなく「自信家」と言えるが、日本の高校生達は、本当に自信が持てないということなのでしょう。

自分の「価値」が自分自身では肯定できず、能力的にも劣等感を抱く人が多いということが言えるでしょう。これは、社会参加の面でも大きなマイナスになっている可能性があるかもしれません。自分に自信がないので、対人関係にも臆病なところがあったり、仕事してみようというときにも失敗を極度に畏れたりして、踏み切れない面があるのでしょうか。

日本でも1980年での調査では、「人並みの能力がある」に否定的な人は約13%で、今の3分の1しかいない。きっとこの25年間に何かが大きく変わったのでしょう。学力も大切ですが、この結果の方がむしろ危機的かもしれません。


日本の教育制度もそうですが、やはり、社会全体の価値観とか子供を育てる社会環境とか、大人たちの過った考えや仕組みを変えていかなければ、こうしたことの改善はできないかもしれません。フィンランドで教育改革が可能だったのなら、日本でも都道府県単位くらいのレベルで取り組めば変えられる可能性はあります。


以前書いた参考記事です。他にカテゴリー:教育問題にもあります。
「ゆとり教育」は何を教育したか
続・「ゆとり教育」は何を教育したか