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郵政解散に対する国民の印象

2005年08月10日 13時06分49秒 | 社会全般
今回の解散について、意外なまでに冷静に見ているのが国民ですかね。あるバランス感覚は働いているんだなー、って思いました。解散支持は過半数を超えているものの、郵政問題については、賛否拮抗ではありますが、法案の進め方について「小泉流」が妥当とは言えず半分近くは良くない、と考えているということです。「決して望ましいやり方ではない」と考えることこそ、冷静さを物語っているでしょう。

Yahoo!ニュース - 読売新聞 - 内閣支持率は微増、47・7%…解散直前の世論調査

Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <世論調査>郵政解散、まずは奏功 首相決断に比較的好感


なる程、結果的に見れば「否決して解散」というのが、実は国民から最も望まれていた選択であった、ということなのですね。その一方で、内閣支持率が上昇したというのは、民主党が国会中に大した働きも見せず、最後の最後で出張ってきた、ということを見抜いているということでしょうか。政党支持で見ても、民主は減、自民は増ですから、解散というイベントによって国民の注目も集まったし、内閣や自民党の考え方が少し理解が進んだため、ということになるでしょうか。新しい自民党、というか政党が生まれ変わるんだ、という気持ちが伝わったということなんでしょうかね。よくは判りませんけれども。


それと、支持理由で「政治のあり方が変わりそうだから」というのは、小泉さんの言葉が効いたのか、新たな機運が生まれる予感なのか、自民党が変われそうという期待なのか、理由は色々あるでしょうが、そういう視点で見ているんだな、と思いました。これも新たな政策やリーダーシップとかよりも、「政治のあり方」に重きが置かれていることが、国民のバランス感覚を示していると思います。


ここまでは小泉さんの「解散して民意を問う」という方法は奏功したと言えそうです。小泉さんは恐るべき勝負師と言えるでしょう。橋本内閣時代にだた1人、解散総選挙の主戦論を唱えた男でしたから。落合先生が書いていましたが、今回もし選挙に勝てば、抵抗勢力の結構な数を一網打尽で「討ち取ったり」ということですね。「獅子身中の虫」(笑)を排除することが出来るという訳です。「ライオン宰相・浜口」をどこかで意識する小泉さんですから、まさに獅子と(笑)。予め考えたシナリオとは思えませんが、「結果オーライ」でも、やはり勝負所を嗅ぎ分ける、天性の勝負強さがあるということなのでしょう。


追記:

最近付け足すのが多くてすみません。

bewaadさんが小泉首相のとった手法に対しては、「オブジェクション」を唱えられておるわけですが、法廷映画風に言えば、裁判官に成り代わって「overrule」と言ってみたい気もします(笑)。何故なら、真にプレビシットであるという危険性は無いと考えられ、現実的には解散しても「勝つ見込み」については否定的論調が占めていて、尚且つ解散に踏み切れないだろう、というのが多くの識者達の意見であった訳ですから、解散前の優劣関係では反小泉側に有利に働いていたと思えます。


その上で、他の政党議員達や与党内からでさえ、「自爆解散」とか「やけっぱち解散」などと揶揄される始末です。それに今回あくまで議員選出であって、直接首長を選んだり、法案・政策を決定したりする性質のものでないことも、プレビシットの危惧を十分緩和させることにはなるのではないかと。上の記事のように、国民の評価結果は、むしろbewaadさんがおっしゃるような危惧を見越しているかのような評価ですし、案外と冷静に見ているようではないでしょうか。いざとなれば、bewaadさんをはじめ食い止められる立場をとる人々の方が多く存在しているようですから、大丈夫なのではないかな、と思います(笑)。が、如何でしょうか。


私は日本史も世界史も好きではありませんでした。なので、非常に勉強になります。落合先生も、歴史を学ぶことは大事だ、と同じようにおっしゃっていました。