いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

猿芝居に辟易する

2007年01月09日 21時54分43秒 | おかしいぞ
余りに下らない浅知恵に、呆れてしまいました。というより、無性に腹が立つ。

「猿芝居はもうウンザリだ」(某見出し風、笑)


夕張の成人式が全国の注目を集める中で、武部議員等の視察団が夕張を訪れたというニュースがテレビで流れていた。調子のいい連中の考えた「広報活動」なんぞ見せられても、反吐が出そうになるね。こういう手合いが他人の不幸というか窮状を利用して、自分の宣伝活動を行おうとする、その魂胆が許せないね。ヤラセとおんなじじゃねーか。「ヤラセはもうウンザリだ!」もいいタイトルかもね。


今頃になって、国会議員が「責任を持って考える」なんてことができるのであれば、はるか昔に解決できているでしょうね。国会議員で何年もメシを食っていて、一体今まで何を見て、何をやってきたんだ、と言いたくなるね。お前らのような連中の「政治ゲーム」にはコリゴリなんですよ。政治力学だの、政局だの、そういった政治抗争だかゲームをやりたいのなら、或いは自分の政治力を試したいのなら、党内で勝手にやってろ。人事争いやら、派閥抗争やら、色々とあるだろ、やれる場が。そっちで永遠にやってりゃいいだろ。夕張市民を踏み台にしてるのと同じなんだよ、お前等のやってることは。


国会議員がノコノコ出て行く前に、地方議会は何をやっている?道議会議員がいるのだろ?道知事はどうした?要するに、「別所帯だから知らん」というようなものか?ある意味、当たり前だわな。夕張みたいなのを救済しようと思えば、道そのものが火の車で大炎上一歩直前で、金がないのに救えるはずもないし、同じような「多重債務者」(笑)のどん底コースに乗ってる自治体は道内にいくつもあるらしいし。下手に救済の手を差し延べたりしたら「悪しき先例」になりかねない、というようなものだろう。

今の今まで、一体全体何をやってきたのか?
どうしてこんなことになったのか?

地方の首長が単独でどれ程頑張っても、補助金関係がそんなに国から貰えるワケないだろ?辺鄙な場所の自治体首長が、「こんだけ予算を付けてくれ」と平身低頭で自治省(今の総務省)あたりに頼み込んでみたところで、担当者に会うことさえ難しいんじゃないのか?霞ヶ関のどこに、全国数千のうちのたった一つでしかない、名も知れぬ自治体首長の言い分を、「ああそうですか」と丸呑みしてくれる官僚がいるんだ?笑わせるな。


要するに、国会議員の口利き、後押しなんでしょ?違うの?お前等の勝手な世界で、自分たちの好き勝手に分配してきたんだろ?その結果が、これなんじゃないのか?国会議員には、地方議員たちが「鈴なり」で連なってるようなもんなんじゃないのか?お前等がこしらえた「内輪の世界」で、空き放題やってきたから、こういう有様なんだろ。自分の政治ゲームとか、地元の分配とか、そういうことにだけ関心があったからなんじゃないのか。それを今更、「夕張を救う」とかぬかしているのを見ると、偽善者ぶるのもいい加減にしろよ、と言いたいね。


いいか、北海道の今の惨状は、あくまで「結果」なんだよ。誰がこの結果をもたらしたのか?景気のせい?時代のせい?ああ、確かにそういう面はあるかもしれない。だが、本当の原因は、「まともな政治」が行われてこなかったからだ。好き勝手に、自分達の領域内に「分配」を繰り返してきたからだ。住民もそういうことへの関心や注意が足りなかったのだよ。お人よしすぎだったのか、武部氏の表現を借れば「道民は少しオカシイ」(=民度が低い)ということなんだろうな(笑)。そこにつけこまれて、今まで騙されて続けてきたんだよ、散々。


ここ10年程度だけで、借金を重ねたら夕張みたいになるか?ならないんだよ。借金も、わけわからん施設の赤字も、長い間の積み重ねだろ。昔からの、「タカリ」軍団にやられたのさ。議員や首長や業者なんかの「甘い蜜分配システム」に。住民はそうとは知らずに、過してきたんだよ。地方にお金がばら撒かれている、といっても、実質ごく一部のやつらの利益の為に使われたようなもんだ。


北海道の議員を調べてみたよ。中々興味深いことが判った。

当選回数の多い議員を見ていくと、次の人たちだ。有名な議員もいる。

・6回:小平、鉢呂、ともに90年初当選(両方民主党だって)
・7回:武部、鳩山、ともに86年初当選
(鈴木ムネオも7回だが初当選は83年、「別荘」に行ってたからだね)
・8回:中川昭、町村、ともに83年


武部さんはご存知の通り。鳩山さんは東京で御殿暮らしなのに、何で北海道から長年出てるのか判らん。中川昭一氏は周知の通り、故中川一郎氏の御曹司で現政調会長。町村さんは道知事だった故町村金五氏の御曹司で、現森派会長の外務大臣経験者だ。


このように、長年北海道選出の国会議員たちは多数いて、党内でもそれなりの実力者ぞろいだ。なのに、今更何を言ってるのかと思うよ。本当に何も知らなかったのであれば、バカなのか、国会議員には地方のことは関係ない、ということなのかもしれないが、そうであるなら、今頃ワザとらしい芝居なんかすんなよ。

で、ここに書かなかった議員が1人いる。それは、最も責任があるだろう、と私が考えている人物である。それは、衆院副議長の横路氏だ。この人こそ、一体全体北海道に対して何をやってきたのか、と思うぞ。


初当選は69年と一番古く、その後83年に道知事になるまで国会議員をやってる。95年に辞めるまで12年間も知事をやっていたお方なのだ。昔は社会党だったから、北海道の行政は社会党が握ることになったんだろう。80年代~90年代前半という成長期とバブル崩壊なんかがあったけれども、極寒期ではなかったろう。この時期から既に、「破綻への道」のタネは十分仕込まれたのさ。上に書いた通り、武部、鳩山、中川、町村、鈴木各議員の登場時期とも合ってるのさ。こういう連中が北海道選出議員として、横路氏は道知事として、北海道の行政に深く関わっていたんだろう。北海道をダメにしてきた張本人たちと言ってもいい人たちが、こういう国会議員たちなんじゃないかと思うね。そうじゃなければ、もっと別な方向へ行っていたはずだろう。彼らを長年選出してきて、彼らは何をしたのか?


特に横路時代に残されたものは、道庁や道警の裏金事件に見られるように、行政のやりたい放題、タカリ体質だ。その責任を一度も問われることなく、横路氏は(発覚前の)96年から国会議員になっていたから、退職金返還とかも求められていないはずだ。どこからどう見たって、横路時代に行われていた「悪行三昧」じゃないか。それをどうだ?知らん顔しやがって、のうのうと衆院副議長だそうだ。


北海道の「役人天国」を確たるものにしたのは、旧社会党が道政を握っていた横路知事時代なんだよ。社会党だもの(笑)。そりゃそうだろうな。これと同じく、「開発王国」が築かれたのも、上に挙げた多選議員たちの時代からだろ。そういう連中が誘導したようなもんなんじゃないのか?加担してたんじゃないのか?それを今になって、涼しい顔して「夕張を救う」だなんてよく言えたもんだ。


市町村の陳情部隊が国会議員の元を訪れて、あれこれお願いするというのは、そういう開発予算だの公共事業関係の予算だのを獲れるからだろ?そうじゃなけりゃ、どこに、国会議員に陳情なんかする人がいるんだね。結局、今国会議員をやっている連中も一緒になって分配工作に加担したようなもんで、元を辿れば自分たちなんじゃないの?と思うわな。それを「夕張を救うために視察」などという猿芝居をされた日にゃ、バカにするのもいい加減にしろよ、と思いたくなるな。下らんパフォーマンスに利用することしか思いつかない程度のヤツラに、何が判るっていうのか。自分の胸に手を当てて聞いてみろよ、過去の所業を。


80年代以降では、自民党が政権と取っていた時期だけじゃなく、社会党が村山総理を出していた時期さえあった。自民党が国の予算の決定権限に大きな影響力を発揮していただろうが、社会党が政権取っても同じようなことをやり、道政においては正に社会党が中心となって「ダメな方向」、「破綻の基礎固め」をやってきたのだろ。役人たちと一致結託して、貪ってきたんじゃないのか?そういう政治をやってきたような連中に、これから何を期待せよというのだろうね。


今から救済策とか、何かをやってできるんなら、とっくの昔に出来てるわな。長年選ばれてきた国会議員がこれほど頭数揃っていて、党幹部にもなっていて、それでも今まで何もしてこなかったくせに、今からなら「できる」って?笑わせるね。


せいぜい人々の不幸を利用されるだけなんじゃないのか。国会議員のデモンストレーションとか、「やったフリ」とか、人寄せのパフォーマンスとか、そういうことだろ?

コネと金の人脈・金脈でやってきた政治は、今も何も変わっちゃいない。



以上、「陰謀論を推測する」のフィクション特別篇でした。