いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

イルカはサメになれない

2007年01月26日 18時24分31秒 | 俺のそれ
失われた15年についてのお話。
池田氏の批判的論説は、この前からの続きだね(笑)。

池田信夫 blog 経済停滞の原因と制度


ふむふむ、追い鰹じゃなかった、追い貸しが悪かったんだ、と。
ゾンビに無駄な資金供給を続け、下手に延命させたばかりにその後の成長を妨げたんだ、と。そういう面はあるかもしれんね。

資料>
追い貸しの外部不経済効果について

追い貸しと経済の生産性



でも、それは97年ショック(参考記事1参考記事2)が起こらなければ、違っていたかもしれんけどね、と、チラッと思ったりします。どうなんでしょうか、素人考えなんですが。


ヘンな喩えですが、日本と米国は似ているけれども、ちょっと違ってたりするので、イルカとサメのような違いがあっても不思議じゃないかな、と思うのです。同じように海で生活していても、同種であるとは限らないんですよね。持っているシステムも別なのです。イルカが哺乳類で、サメが魚類だからと言って、どっちが優秀とか良くわからなさそう、という程度なのでは。サメがイルカに向かって「お前は効率が悪いんだよ。エラで呼吸できる方が水の中ではいいに決まってるじゃないか。エラで呼吸してみな」とか言って、それを真に受けたイルカが「俺たちはどうしてエラ呼吸ができないんだーー!」とか深刻に受け止めてしまい、それまで持っていたシステムを根本から変えようとして、サメになろうとしているようなもんじゃなかろうか、と。でも、それがイルカにはあまり合わなかった、というようなことはあるだろう。元々身に付いてたシステムを大きく変えることは、良い部分と悪い部分があると思う。

まあ、これはよく判らないので、別にいいのだが、「97年ショックがあったから」その後のゾンビ軍団は健全な人たちをも苦しめる(ゾンビは映画の中では噛み付きで、正常な人々をもゾンビ化してたから、そういう意味ではわかり易いね)結果となってしまったかもしれない。でも、元々ゾンビになるような事件に至らなければ、つまり「97年ショック」が現実経済に顕在化しなければ、その後の落ち込みはある程度回避されたかもしれないように思うのですよね。それは本来持っていたシステムの「(防御)反応」の一部に過ぎないのであれば、ショックに対する代償(=資金供給)が働くことも有り得るのではないだろうか。だが、極めて深刻な状況に陥れば、代償期を過ぎて不可逆期に突入(=主として清算、ゾンビに資金供給を絶つ)してしまうのは、当然であるかもしれない。「代償期に誤った治療」が行われたことによって、ショックから立ち直れなくなるということでもある。健康体であっても、ショックは起こるのですよ。心臓に病気とか、大量出血とか、重篤な感染とか、そういったことがなくても、起こる場合もあるのですよ。それは、主に血管の反応(神経反射、VVRとか)によって生じる可能性があるのです。

イルカはショックによって甚大な被害を受けたのだが、そうしたら「原因は、お前が”サメにあるもの”を持っていないイルカだからだ」とか「サメみたいなエラ呼吸ができるようにならないとダメなんだよ」とか、色々言われて、それまで持っていたシステムを無理矢理変えようとして、そうしたら、サメにもなりきれず、これまであった「使えるシステム」さえも使えなくなって、瀕死のイルカとなってしまったようなものかもしれません・・・・。



ちょっと途中ですが、また改めて。時間がないので。失礼。