昨日の補足です。
マネタリーベース(2009年2月):日本銀行
これを見ると、あー、なるほどな、ということは感じ取れますよ。
ドル円が「90円割れ」となった後に、中川(酒)の朦朧会見&小沢爆弾があったにせよ、98円まで円安になってきた理由というのは何があったのだろうか?
いや、そんなアホな理由で円安が達成されるわけでもないんですよ、多分。
まず、世界中の中銀が協力して「ドルの流動性供給」をやる、ということになり、ドルは潤沢に供給されたんですよ。それに、英や欧州の大幅利下げとか、東欧やロシアの落ち込みなどの危機が表面化してからは、それら通貨の下落となったんです。こうした中で、円だけは供給を増加させずに来ていたので、他国通貨に比べると相対的に減って(=外国の通貨は増大)価値増大となった、すなわち円高が達成されたというわけです。けれども、マネタリーベース拡大のギアを変えて、09年1月と2月で94兆円規模まで大幅に増量した(=円通貨供給の増大)ので、これまでに比べると相対的に円の価値が落ちた、と考えると、局面には符合しているわけですよ。伸び率を見れば、かなり高い水準であることが見て取れますもの。
景気悪化が来ている、という07年後半になってもマネタリーベースを絞り続けた結果が、日本だけは「07年から景気後退局面入り」となった、というわけです。急激な円高に見舞われたのも、08年末~今年はじめにかけて円高が一層きつくなったのも、日銀のマネー供給のペースが「諸外国に比べて圧倒的に遅かった」為であると考えれば、納得がいくわけなんですよ。
09年入り後までのマネタリーベース増の効果が次第に顕在化してきたものと考えると、円の相対的減価が起こるのは不思議ではない。
だから言ったでしょう?
円高は日銀がもたらしたんだって。輸出企業を中心とする財界のお偉いさんたちは、全く気付いていなかっただろうけど。
誰を支持するべきか、というのは、よく考えて下さい。
マネタリーベース(2009年2月):日本銀行
これを見ると、あー、なるほどな、ということは感じ取れますよ。
ドル円が「90円割れ」となった後に、中川(酒)の朦朧会見&小沢爆弾があったにせよ、98円まで円安になってきた理由というのは何があったのだろうか?
いや、そんなアホな理由で円安が達成されるわけでもないんですよ、多分。
まず、世界中の中銀が協力して「ドルの流動性供給」をやる、ということになり、ドルは潤沢に供給されたんですよ。それに、英や欧州の大幅利下げとか、東欧やロシアの落ち込みなどの危機が表面化してからは、それら通貨の下落となったんです。こうした中で、円だけは供給を増加させずに来ていたので、他国通貨に比べると相対的に減って(=外国の通貨は増大)価値増大となった、すなわち円高が達成されたというわけです。けれども、マネタリーベース拡大のギアを変えて、09年1月と2月で94兆円規模まで大幅に増量した(=円通貨供給の増大)ので、これまでに比べると相対的に円の価値が落ちた、と考えると、局面には符合しているわけですよ。伸び率を見れば、かなり高い水準であることが見て取れますもの。
景気悪化が来ている、という07年後半になってもマネタリーベースを絞り続けた結果が、日本だけは「07年から景気後退局面入り」となった、というわけです。急激な円高に見舞われたのも、08年末~今年はじめにかけて円高が一層きつくなったのも、日銀のマネー供給のペースが「諸外国に比べて圧倒的に遅かった」為であると考えれば、納得がいくわけなんですよ。
09年入り後までのマネタリーベース増の効果が次第に顕在化してきたものと考えると、円の相対的減価が起こるのは不思議ではない。
だから言ったでしょう?
円高は日銀がもたらしたんだって。輸出企業を中心とする財界のお偉いさんたちは、全く気付いていなかっただろうけど。
誰を支持するべきか、というのは、よく考えて下さい。