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続・在庫調整は一巡か

2009年03月12日 15時42分49秒 | 経済関連
先日書いたことの他に、ちょっと明るい予想を書いてみます。

底打ち感が出てきたのではないかな、と私が考える理由があるのです。


①原油価格の下げ止まり

一時期40ドル割れまで価格が落ちたのですけれども、OPEC減産(約2450万B/D)の効果が出てきて、昨年の約2950万B/D規模からは約500万B/Dの大幅減産となったわけです。これで在庫圧縮は若干改善され、需給がやや戻ってきた為に価格上昇となってきたのではないかと思われます。EIAの週報でも米国在庫はあまり積みあがっていませんし、ガソリン需要はプラスに転換してきました。冬期間の暖房需要で価格調整は過ぎ、40ドル台に値を戻してきたのかな、と思います。ガソリン需要は米国や欧州などOECD諸国では大幅に落ち込みましたが、新興国の需要はマイナス転化せず今年の需要を下支えするものと思います。09年の原油需要は稀な2年連続マイナスという予測が出されていますが、今後も先進国では需要マイナスが継続する可能性はあるものの(原油価格のこと )、非OECD諸国の新規需要増などがあって急には需要が減らないだろうと思います。それら地域での経済成長が戻ってくると、再び需要増加トレンドに戻ってゆくかもしれません。


②製油所の稼働率

これも原油関連ですが、3月の米国製油所稼働率が約82.7%となっており、07、08両年の同期をみると約85.9%で、これよりは低いものの、06年同期の約83%とほぼ同じ水準です。今後、稼働率が上がってゆく傾向に戻るなら、在庫一巡という感触は高まるのではなかろうか、ということです。


③バルチック海運指数

これもどん底にまで落ちてしまったわけですが、そこから若干ではありますが上昇基調に戻りつつあり、一息ついた感があるのではないかと思います。前のような水準には直ぐに戻らないでしょうけれども、大底を越えたのであれば、それはそれで良い兆候ではなかろうか、ということですね。経済活動が停滞しますと、お金の流れが止まる、物流が止まる、ということになってしまうのでしょうけれども、お金の流れが十分に回復に向かっているかは判らないものの、物流が動き出してくると製造や販売などの基本的活動が復活してきつつあるのかな、と思えますので。


後は、財政支出の効果が波及してゆく過程に入ってゆけば、酷い落ち込みは緩和されるでしょう。

日本は、あまりに遅い政策発動ですので、大体世界標準の周回遅れくらいの感じ。
(例:定額給付金、米国では既に1年も前の話だ)

頓馬とは、わが国の為にあるような言葉かもしれない。