いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

ちょいと訂正とお詫び

2011年05月25日 17時50分25秒 | 社会全般
この前、東電幹部が海水注入を渋っていたのではないか、水素爆発の後で海水注入を決断した(きっかけとなった)のではないか、というようなことを書いたのだが、それは、どうやら間違っていたようです。

海水注入中断騒動は、枝葉末節に過ぎない


この中で、次のように書いた。

恐らく、爆発の事実は直ぐには官邸に伝わっていなかったのかもしれない。けれども、東電ではこの事態を先に把握していたであろう。
ホウ酸や海水注入を躊躇っていた幹部連中に、心胆寒からしめる急所の一撃となったであろう。即、海水注入を決断したはずだ。それが、水素爆発から約30分での海水注入プランの提示だったであろう。


(中略)

官邸側では、東電からの海水注入提案を受けて、新たな対応に追われることになった。17時のNISA会見を急遽中止し、爆発についての説明を官房長官が17:45からの臨時会見で行った。その場において、今後に海水注入の予定があることを触れていたであろう(東電の準備が出来次第始めたい、といったような話だ)。同時に、避難指示の拡大が伝えられた。それは、海水注入に際して、念のため万全を期して避難して頂く、というようなニュアンスのものであったはずだ。


水素爆発が起こったので海水注入を決めた、というのは、間違いでした。そうではなかった。爆発前から、海水注入の方針が伝えられていたようです。


asahi.com(朝日新聞社):「準備整いしだい海水注入」東電、ファックスで国に連絡 - 社会

 東日本大震災の直後、東京電力福島第一原発1号機への海水注入が始まった後に一時中断された問題で、経済産業省原子力安全・保安院は25日、「準備が整いしだい海水を注入する予定」という東電からの連絡を、水素爆発直前の3月12日午後3時20分にファクスで受け取っていたことを明らかにした。

 西山英彦審議官によると、海水注入の連絡は、ファクスで届いた紙の右下にある「参考情報の欄」に書かれており、「主たる連絡ではない」という。受け取った保安院の担当者がこれを読んだかどうかについては確認できないという。


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個人的には、記憶が曖昧だったが、官房長官会見で「準備が出来次第海水注入を始めたい」といったような説明があったように思っていた。なので、東電側からは、爆発の後にきっと決断したのかなと思えたのだが、幹部も含めて海水注入は爆発以前の方針だったようです。

東電幹部の方々や東電の中の人たちに、お詫び申し上げます。
すみませんでした。



華麗にメルトスルー(笑)

2011年05月25日 03時55分25秒 | おかしいぞ
日本というのは、本当に笑えるというか、隠蔽が好きというか、事実から目を背けさせるのが好きな国なのだね。

説明はウソでもいい、どんな出鱈目でも通用する、ということなのだろう。

専門家とかいう肩書きでメシを食ってる連中の酷さといったらないな。これは、経済学(笑)だけの話ではなかったみたいだね。原子力ムラ関係でも同じだった、ということみたい。


◎「容器の健全性は保たれている!」

はい、これはどうやらウソでした、ということらしい。
メルトダウンを通り超えて、「メルトスルー」という初めて聞く用語まで飛び出したようだ。それも、悪びれることもなく、あっさりスルー。サクッと、漏れ漏れ詐欺の告白。

東電、2・3号機でもメルトダウンと公表(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース

(一部引用)

「炉心は一部溶融したものの、圧力容器の損傷には至っていない。ただし、実際の水位がより低い状態を想定した場合には、圧力容器の損傷に至るとの解析結果となる」(報告書より)

 一読すると、さほど大きな事態に至っていないようにも見えます。しかし、カギとなる「水位」。現在、水位計は「水が燃料棒の半分まである」と表示されていますが、1号機同様故障し、ほとんど水が溜まっていない可能性が高いのです。東京電力も「水位が表示より低かった場合、燃料のほぼすべてが圧力容器の底に溶け落ちた可能性が高い」と分析しています。

 さらに・・・。
 「高温の溶融したペレットが触れることで、(圧力容器の底が)損傷受けている可能性はあると思っています。燃料そのものも一部は圧力容器から格納容器に移っている、落下していると」(東京電力の会見)

 燃料が溶け落ちる「メルトダウン」。さらに、溶けた燃料が圧力容器を壊し外側の格納容器にまで達する、いわゆる「メルトスルー」が起きた可能性についても認めたことになります。


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まあ、アメリカとかであれば、これは犯罪認定クラスではないですかね。
底抜け脱線ゲーム、底抜け底抜けウランが通る、ってことかいな。くだらなくて、すまん。

やっぱり、3月15日くらいまでに殆ど勝負は決まっていた、というようなことだわな。


それと、土壌汚染の地域について、範囲の推定が出されたみたい。

福島第1原発:「土壌汚染600平方キロ」推計値を報告 - 毎日jp(毎日新聞)


チェルノブイリ原発事故では、1平方メートル当たり148万ベクレル以上の土壌汚染地域約3100平方キロを居住禁止、同55万~148万ベクレルの汚染地域約7200平方キロを農業禁止区域とした。

 河田氏は、文部科学省が作成した大気中の放射線量地図を基に、福島県内で土壌中の放射性物質「セシウム137(半減期30年)」の蓄積量を算定した。その結果、1平方メートル当たり148万ベクレル以上の地域は、東京23区の面積に相当する約600平方キロ、同55万~148万ベクレルの地域は約700平方キロあり、それぞれ複数の自治体にまたがっている。


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ま、範囲は少し狭い、ということかと。
だが、数百平方キロ単位、ということなのだな。

参考>

”腐海”完成

土壌改良なんて、そう簡単にできるのか?


ざっとの大雑把な推定で400k㎡という数字を挙げてみたのだが、全然違った。もっと広かった、ということですわ。

ああ、それから、嘘つき野郎どもがいると思いますけれども、よく「放射能は危なくない、たったの○%ガンのリスクが高まるだけに過ぎない」とか、知ったような口を叩いている人がいるようだが、だったら、お前が防護服なんかもなしで福島原発の高濃度放射線を思う存分浴びてこい、って言ってやりたい。
それでもなお、「いやー、原発っていいもんですね~」とか言えるなら、原発推進派の気概やよしと認めてやってもいい。これでも僅かに発ガンリスクが上昇しただけ、だから全然平気さ、どうせ人間はガンで死ぬもんだし、というような主張をすることを許そう。だから、早速福島原発に行って、ボランティア作業でもやって放射線浴びてきてくれ。