新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

アベノマスク「不良品を見つけたら、居住自治体に申し出てほしい」

2020年04月19日 12時13分26秒 | 安倍晋三

関東地方を襲った「4月の台風」もどきの大量降雨が去った日曜日は、久々の「台風一過」のような好天気となった。
 
気温も上昇し、心持ち明るい気分となり、ヒョトすると、「うちでは幼児2人いるので家族全員で40万ももらえる」と息子の家から明るい声が聞こえてくるようである。
 
「世帯30万円」よりはかなり現実的になったが、8兆円の赤字国債が発生し、例えば「2人の幼児」が働けるようになったら、そのツケを払わされることになる、ということは安倍晋三は決して説明しない。
 
さらにはアホタロウこと麻生太郎財務相が、あたかも「お上が恵んでやるんだ」とばかりに「ほしい奴は手をあげろ」とは、開いた口が塞がらない。
 
安倍晋三がCOVID-19に感染した場合は、麻生太郎が臨時総理大臣になるルールなので、状況はますます悪化する。
 
「一律10万円」は支給方法や時期が不明だが、「アベノマスク」はすでに今月から介護施設や感染者が多数発生している地域に郵便配達員が届け始めている。
 
しかし事前の悪評通りの散々な状態が発生し始めているという。   
    
先週の水曜日の時点でこんなアンケート結果があきらかにされた。
 
アベノマスク緊急アンケート 75.9%が『使わない』の理由
 
「布マスクは感染症対策としては効果が弱く、ウイルスの侵入を防げないという報告もあるし、使用後のマスクの処理も大変なので、できれば使い捨ての不織布マスクのほうを使いたい」(42歳女性)
「予防効果にまったくエビデンスのない状態で、自粛しながら過ごす日常生活で必要とは考えられない」(50歳男性)
「繰り返し利用できるとのことですが、洗い方にも注意がいるようですし、使い方次第では逆効果のような気がします」(63歳女性) 
「言い出しっぺの安倍首相はマスクをしているけど、他の閣僚は誰も使っていない。誰もいないんですよ! これは効果がないことを立派に証明しています」(80歳男性)
「一国の政府が非常事態時に打った“大局的な政策”として配布する2枚のマスクだもの。もったいなくて使えません! 未来永劫、我が家の家宝として後世に伝えるべく保存しておきます」
 
使わないと回答した以外は約4分の1程度の人は使うということなのだが、いざ配布されて使った人たちの声がすごい!
 
アベノマスク、正しい方法で洗ったのに『驚くほど縮んだ』
 
「第一印象は“ちっちゃい”でしたね。『安倍さんが使っているのと同じだ!』と職員の間で一瞬は盛り上がりましたが、実際に使おうとすると小さくて、アゴを隠せば鼻が出るし、鼻を隠せばアゴが出てしまう。あと、つけても息苦しくないので、『他人にうつさないのが主な目的とはいえ、こんなに通気性がよくて効果があるのか』という不安を口にする職員もいました。『これは現場では使えない』という意見がほとんどでした」     
「色んなところで推奨されている通り、洗剤を入れた洗面器にマスクを浸した後に、水道水ですすぎ、干して乾燥させました。揉み洗いするなど手荒なことは何もやっていないのに1回洗っただけで縮むし、しわくちゃになってしまった。2回洗うと、さらに小さくなってしまった。
 
     
 
こんなマスクをつけていたら、医療・介護現場はもちろんのこと、恥ずかしくて外出もできませんよ」     
 
布製なので洗えば縮むことは常識なのだが、そのような知識すら持ち合わせていない安倍晋三は、「洗えば何回も使え、マスク需要の抑制にもつながっていく」と胸張って先週の金曜日の記者会見で説明していた。
 
さらにはネトウヨによるフェイク情報に飛びついて、自分を正当化するためのフェイクを口にしていた。
 
安倍首相の『朝日も3300円で布マスク販売』反論はフェイク! 朝日販売マスクは泉大津市の公的事業で高性能、アベノマスクと雲泥の差」 
 
百歩譲って、たとえ少々小さくても、洗って縮んでも体には直接的な害は生じないかもしれない。
 
新型コロナウィルスの侵入や飛沫防止のための「アベノマスク」に汚れがついていたり、ましてや虫が混入していたら、何のためのマスクなのか、やはり「アベノ間抜けなマスク」と批判されても当然であろう。
 

<政府配布の布マスクに「汚れ付着」「虫が混入」…不良品の報告相次ぐ>
 2020年4月18日 yomiDr
 厚生労働省は18日、政府が国民に配布を始めた布マスクの一部に、汚れが付着するなどの不良品が見つかったと発表した。妊婦向けのものが中心だが、学校への発送分では虫の混入なども確認されているという。同省は不良品を回収し、交換に応じる方針。
 同省によると、妊婦向けの布マスクは約1000万枚の配布を予定しており、14日から市町村に発送を開始。しかし、16日以降、「変色している」「髪の毛が混入していた」などの報告が相次いだ。17日現在、報告は80市町村の1901件に上る。介護施設や小中学校、国内全戸への発送分でも確認されているという。
 同省は市町村に発送前の確認の徹底を求め、メーカーには検品強化などを要請した。担当者は「不良品を見つけたら、居住自治体に申し出てほしい」としている。
 
 
今後、順次各家庭に配布されるのだが、このような不良品がまだまだ現れる可能性は否定できない。
 
それでは、どこのメーカーが作成したのかと問い合わせると、「466億円かけたアベノマスク 厚労省がメーカーヒタ隠しの怪」ということらしい。

しかし明らかな不良品を作成したメーカーについては週明けの国会で追及されることであろう。
  
それでは、政府の「マスク供給戦略」はどうなっているのか、この人が先週安倍晋三が夕方の記者会見を開く前の衆議経済産業委員会での様子を伝えていた。
   

<政府のマスク精鋭チームは、いまどうしてる?>
 2020.04.19 毛ば部とる子
 緊急事態宣言から10日目の4月17日、衆議経済産業委員会の田嶋要議員の質疑から、マスクの政府調達について現在どうなっているのか、その答弁から探ってみた。
 
田嶋議員「今日はN95、KN95に特化してお尋ねします。私たちがいちいち厚労省の人に聞いたりするのではなく、調達のデータがいつでもどこでも見られるようにするダッシュボードのようなものを作る気があるのか、その点を確認したい。」

 
この質問に対する橋本岳厚労副大臣の答弁から、マスクの調達がいかにノロノロしているかがよく分かる。
 
田嶋議員「橋本副大臣「今、私どもの取り組みといたしまして、現場にどんなニーズがあるのか、ということを汲み取るということが大事だと思っている。厚労省では内閣府の内閣官房IT総合戦略室と連携をして、各医療機関等の協力を得て、各医療機関の各医療機関の状況に関する情報をWEB上で入力をして頂けるシステムを開発しました。今稼働して、各機関の皆様に入力をお願いしているところです。」
  
 
「どんなニーズがあるのか」リサーチ中らしいが、少なくとも政府内に「マスクチーム」を立ち上げたことを、スガ官房長官は3月10日に明らかにしている。
優に1か月が過ぎているのだが、この時点でまだニーズのリサーチをしているとは、なんという遅さだろう。
 
また、こういうニュースもあったのだが、 
   
安倍晋三首相は11日、マスクなどの医療物資について要望を待たずに送る「プッシュ型支援」で提供すると表明した。緊急事態宣言の対象の7都府県の医療機関に1000万枚の医療用サージカルマスクを追加配布すると明らかにした。医療用ガウンやフェイスシールドも順次配布する
(2020年4月11日日経)

 
「プッシュ型支援」とは、災害時などに、被災地の自治体からの具体的な要請を待たずに支援物資を緊急輸送する方法を言う。
すると「ニーズをリサーチ」している橋本副大臣の仕事は、プッシュ型という首相会見で発表した政府の方針とは違うのではないか?
安倍首相の言う「1000万枚の医療用サージカルマスク」と、橋本副大臣が管轄しているマスクチームの調達とは、同じマネジメントライン上にあるのだろうか?
そうでなければ、政府内に、マスク調達・支給のルートが2本存在することになる。
 
政府内に、目的を同じくするプロジェクトが二つあれば、それは非効率と混乱しか招かいないだろう。
もし、安倍首相の言う「1000万枚の医療用サージカルマスク」が、橋本副大臣の説明しているマネージメントで支給されるなら、ニーズをいちいち聞いて回っている彼のやり方は、安倍首相が会見で言った「プッシュ型」とは明らかに違う。
生産ラインから政府が把握して物資を優先的に調達し、それを自治体に分配するのであれば、マネジメントラインは1本化する必要がある。
そうなってはいないのか?
実体がよく分からない。 
 
田嶋議員「お願いであります、いつ、どこからどのくらいの量の調達が可能なのか、それがどこに備蓄されるのか、どういう風に全国に流通するのか、供給サイドから現場の方に届く、N95、KN95の情報開示を、どんなに原始的なやり方でも結構ですから、この一週間ぐらいで作っていただくとお約束願えませんか。」
橋本副大臣「出来るだけお示しできるように、考えて参りたいと思います。」

 
そして、橋本副大臣のシメの言葉がまたズレている。
 
その努力をしている姿と言うのをキチンとお示し出来ていない反省はしております。

努力をしているとか、頑張っているとか、政治においてはどうでもいい。
現場に届いていなければ、成果がなかったということだ。
大事なのは、政治家が頑張っているかどうか、ではなく、調達が足りないのならなぜ足りないのかを説明し、いま起きていることを明確に情報開示することだ。
それによって、民間から何かよい提案が出ることもあるかもしれないし、最前線の現場での納得感も全く違う。
橋本副大臣は、そこを勘違いして「やってる感が足りなくて反省しています」というトンチンカンな答弁をしている。
「やってる感」だけの安倍政権が7年も続いたせいで、多くの与党議員は、政治とは「やってる感を示すこと」というのが半ば常識になってしまったのかもしれない。
    
 
すでに、安倍政権の「常識」は世間の「非常識」であることが知れ渡ってしまっている。
 
信頼できる政治家がいない、特に自民党議員は「ヒラメ議員」となっており、そのヒラメの目の先にいるであろう安倍晋三が「非常識の権化」となっていることが国民にとって最大の不幸である。
 
不良品のマスクは返品して交換してもらえるかもしれない。
 
しかし、「政治家の不良品を見つけたら、居住自治体に申し出てほしい」というわけにはいかず、ましてや安倍晋三みたいな「粗大生ゴミ」は一体どこで引き取ってくれるのだろうか、とオジサンは思う。
 
 
【付録】     
 

金子勝の言いたい放題】No10 アベ「大恐慌」に備えよ 20200403】
 

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