新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

正念場を過ぎて瀬戸際から逃れられない安倍晋三に代わるヒーローは現れるのか

2020年04月18日 13時08分42秒 | 安倍晋三

安倍晋三の発言はかなりの「ウソ」が含まれているので、本来ならばメディアが「ファクトチェック」をその都度する必要がある。
 
コロナ禍発生前までは、「サクラ疑惑」まみれだったのだが、野党からの追及に対してこんな「珍語」が飛び出したことを覚えている人も少なくはない。
 
桜を見る会の安倍晋三支持の後援者らを、「広く募ったが募集はしていない
 
その後ネット上では様々な「言い換え」が大喜利状態になったことは記憶に新しい。   
 
そして久々にまたもや安倍晋三からこんな珍妙な言い換えが飛び出した。
 
週刊文春によりスッパ抜かれた安倍昭恵の3月15日の50人ほどの「大名旅行」ならぬ「大分旅行」問題。
 
昭恵氏参拝、首相『密閉ではない』 『事前に本人より聞いていた』
 
まっとうな批判の声はいつものごとくである。


少なくとも安倍晋三が全く知らないうちに昭恵が出かけたわけではないと言わんばかり。
 
気になるのはこんな言い訳。
 
「参拝以外は特に観光などは行っていない」⇒「妻は観光に行ったのではない、参拝に行ったのだ」ということらしい。
 
渋谷区富ケ谷の私邸から歩いて行ける場所でもなければ自家用車で行ったとも考えられない。
 
当然ながらお供の秘書やSP連中と一緒に飛行機を利用したかもしれない。
 
まあ、それはどうでもいいことだが、これについては、「『妻は観光に行ったのではない、参拝に行ったのだ』と、一国の宰相の言葉か!」という怒りのブログを参照のこと。
   
そして、こんなツイートを見ると調べたくなる。    


確かに今ではチョットした集まりでも「三密」にならないようになどと巷でも使われている。
 
3つの“密”を避けて外出を…新型コロナで厚労省が新たな注意喚起を公表」によると、新型コロナウイルスの感染拡大の予防策として、厚労省が「新型コロナウイルスの集団感染を防ぐために」を公表したのが3月1日。
 
これまでにクラスターが発生した場所の共通点として、「換気が悪く」「人が密に集まって過ごすような空間」「不特定多数の人が接触するおそれが高い場所」を挙げでいた。
 
さらに15日には「全国クラスターマップ」を作成して公開し、厚労省は新たに「『密』を避けて外出しましょう」という注意喚起を公表した。

内容は、3つの“密”がそろう場所がクラスター発生のリスクが高いと指摘。具体的には(1)換気の悪い“密”閉空間、(2)多数が集まる“密”集場所、(3)間近で会話や発声をする“密”接場面ということであった。
 
そして、「小池知事『知事の部屋』/記者会見(令和2年3月25日)」によると小池百合子がこう話していた。
 

「このように3つの「密」、「換気の悪い密閉空間」、「多くの人の密集する場所」、「近距離での密接した会話」、これら3つの密を避けていただく、そのような行動をお取りいただきたいと存じます。これを「ノー3密」と呼んでおります。


  
そうなれば、「安倍首相、昭恵氏の神社参拝は『3密じゃない』 問題ないとの認識 大分訪問、事前に把握」との記事によれば安倍晋三が「神社の参拝は密閉ではない。3密が重なったらダメだと申し上げている」と3月15日以前に言ったのであれば、まだ「3密」という表現は一般的ではなかったはずである。
 
衆院厚生労働委員会で国民民主党の岡本充功衆院議員への答弁内容には正確性に欠け口から出まかせという疑義が残る。
 
さらには同じその発言の中で、「妻に申し上げた」という表現にもこんな声があった。
<blo

 ckquote class="twitter-tweet">

昭恵の宇佐神宮参拝に「密閉ではない」と晋三。「3密にならないよう気をつけてもらいたいと申し上げていた」って陳情じゃないんだから。「妻に申し上げる」って何だよ、冷えた夫婦関係か。 https://t.co/G05kUkuPCf

— 富柏村 (@fookpaktsuen) April 17, 2020
確かに「冷えた夫婦関係」であることは周知の通りであるが、
 
「この人、敬語の使い方を知らない。自分の妻に「申し上げていた』とは。なんか弱みを握られているんだろうか。」という指摘にはうなづいてしまった。
 
こんなことまで言われてしまう安倍晋三の指導者としての評価は世界的にはどの程度なのか。 
  
1000人近い社長、企業幹部のプレゼンテーション・スピーチなどのコミュニケーションコーチングを手がけ、「オジサン」観察に励む。その経験をもとに、「オジサン」の「コミュ力」改善や「孤独にならない生き方」探求をライフワークとしている、コミュニケーション・ストラテジストの岡本 純子が「日本の安倍政権だけが「コロナ危機で支持率低下」という残念さ」という原稿を投稿していた。
 

<日本の安倍政権だけが「コロナ危機で支持率低下>
 2020/04/17 PRESIDENT Online
コロナ禍の世界の中で「政権支持率」が異様に低い日本
 新型コロナウイルスによる感染拡大に全く収束の兆しが見えない。安倍晋三首相率いる政府の対策は後手に回ってばかりだ。4月14日発表のNHK世論調査(*)では、内閣に対する支持率は前月より4ポイント下がって39%と、ここ数年で最も低い水準となった。
*4月10日から3日間、RDD方式で全国18歳以上の男女が対象。調査対象2085人のうち60%の1253人から回答を得た。
支持率39%というのはそれほど低くはないように思われるかもしれないが、世界に目を向けると、異様な数字であることがわかる。次のリストをみてほしい(支持率出典は文末に掲載)。
【新型コロナ感染拡大後の直近の支持率(増減)】(支持率の高い順に)
●アンゲラ・メルケル首相(ドイツ):79%(11UP)
●メッテ・フレデリクセン首相(デンマーク):79%(40UP)
●マルク・ルッテ首相(オランダ):75%(30UP)
●ジュゼッペ・コンテ首相(イタリア):71%(27UP)
●スコット・モリソン首相(オーストラリア):59%(18UP)
●文在寅(ムン・ジェイン)大統領(韓国):56%(17UP)
●ボリス・ジョンソン首相(イギリス):55%(22UP)
●エマニュエル・マクロン大統領(フランス):51%(15UP)
●ドナルド・トランプ大統領(アメリカ):49%(5UP)
●安倍晋三首相(日本):39%(4DOWN)
●ジャイール・ボルソナル大統領(ブラジル):33%(2DOWN)
これは筆者が、欧米の主要国のリーダーに対する直近の支持率をまとめたものだ。右端の数字は新型コロナウイルスの感染拡大前との変化である。これをみると、どのリーダーも支持率を大きく上げているのがわかる。主要国で支持率が下がっているのは、わが国と、「どうせ誰かがいつかは死ぬ」「ちょっとした風邪」と一切の対策を拒否しているブラジルのジャイール・ボルソラノ大統領だけだ。
 

  
 こちらの棒グラフはニュージーランドの調査会社(4月8日発表)がまとめたものだが、政府の新型コロナ対応に対して、支持すると答えた人の数はニュージーランドで84%と最も高かった。G7のどの国も50%以上が支持している一方で、日本ではわずか35%に過ぎない。お隣の韓国も、3月27日に世論調査会社「韓国ギャラップ」が同国政権の支持率は55%と発表し、1年4カ月ぶりに55%を回復したとしている(翌週に支持率56%に上昇)。
死者数が桁違いに多いイタリアやイギリス、アメリカでも支持率上昇
 こうして見ると、支持率が高いのは、コロナ感染拡大を止めた国ばかりではないことがわかる。死者数が桁違いに多いイタリアやイギリス、アメリカでも、リーダーへの支持率は上がっている。イギリスのボリス・ジョンソン首相は、当初、対応が大幅に遅れ、感染者を激増させてしまった。しかし、その結果、自らも感染。退院後に医療従事者への感謝の言葉を動画で発信し、国民から共感を集めた。
通常、国難時には支持率は上がるものだが、日本は例外  
 こうした支持率上昇の背景には「ラリー・ザ・フラッグ効果」(Rally 'round the flag effect)がある。
これは1970年に政治科学者のジョン・ミューラーが提唱した理論だ。アメリカの歴史において、深刻な危機のたびに政権の支持率が急上昇してきたことから、「国難においては、人々が国旗の下に集結するように、リーダーへの支持が高まる」という結論を導き出した。  
 例えば、湾岸戦争(1991年)の時にはブッシュ大統領(父)の支持率は59%→89%に、9.11(2001年)時のブッシュ大統領(息子)の支持率は50%→90%へと急騰した。日本でも、2011年の東日本大震災後、菅直人内閣の支持率は一時的に上昇している。
こうした現象は、(1)危機的状況において、国民は極度の不安に陥り→(2)リーダーや政権に自分たちを守ってくれる存在として役割を期待する→(3)愛国的感情が高まる→(4)団結や連帯のシンボルとしてのリーダーの存在感が高まる、といったプロセスをたどる。
たとえばトランプ大統領は、就任以来、「移民」「民主党」「中国」「世界保健機関(WHO)」と次々に仮想敵を作り、支持を集めてきた。「戦い」を演出する方法は、人心を弄する古典的な手法だ。古今東西の指導者たちは、人々の不安や怒り、恐怖を自分の求心力に結びつけてきた。
安倍政権は「究極のKY」だから支持率低下する
実は「非常時」を強調し、支持を呼びかけるレトリックは安倍首相が得意としてきた論法でもある。北朝鮮のミサイル問題や少子化などを「国難」と呼び、野党を「国民と与党の共通の敵」と印象付けることで、自身のリーダーシップをアピールしてきた。
そして今、人類共通の敵に立ち向かうという、真の「国難」にあって、まさにその指導力が問われているが、どういうわけか急速に求心力を失っている。
誠に残念なことである。狡猾な指導者であれば、この危機を支持率上昇の機会として存分に活用し、人心操作にも成功しているだろうが、現政権があえてそうしないのは、ただ単に「できない」からなのだろうか。
第3次世界大戦に匹敵するともいう危機的な状況で、国民は船長不在の航海を余儀なくされている。今回の危機の難しさは、敵であるウイルスは目に見えず、むしろ人々の恐怖や不安という感情との戦いとなっている点にある。
つまり、威嚇や脅しや経済制裁などの「力」が全く役に立たず、これまでのやり方は全く歯が立たないのだ。求められるのは、きめ細かでスピーディーな対策、そして人々の心に寄り添うコミュニケーション力である。
ところが、安倍首相はこれらがからっきし苦手だ。心に寄り添うコミュニケーションができない。英語では空気が読めないことをTone deaf(音痴)、Out of touch(音信不通)と表現するが、寄り添うどころか、逆に神経を逆なでする施策や言動に、国民はあきれ果てている。「なんでわかってくれないの」「これじゃない」。その悲鳴が連日、国中でこだましているように感じられる。
本当の「国難」に置き去りにされる国民は哀れ
日本の政治家なんてしょせん、その程度のもの。国民は、政治などに期待せずに、自らの責任を果たせ。そんな声もある。しかし、平常時ならともかく、この本当の「国難」に、置き去りにされる国民は哀れだ。
だから、筆者は安倍首相にこれまで下記のような点を何度もお願いしてきた。
□ 揺るぎのない強さとやさしさを持って、正面から国民に向き合ってほしい。
□ 原稿など読まずに、前を向いて、自分の言葉で話してほしい。
□ 迅速に決断をし、徹底した情報開示をしてほしい。
□ 国民の不安、恐怖、怒り、心配に自分ごとのように心の底から共感し、寄り添う姿勢を見せてほしい。
□ 間違いがあれば、素直に認めて、謝ってほしい。
□ 責任は自分にあることを明確に示してほしい。
□ 国民のために身をていして、この困難を乗り越えるべく粉骨砕身、取り組む姿を見せてほしい。
□ 具体的な展望を示し、未来に希望の灯をともしてほしい。
日本国民は危機を解決してくれる「ヒーロー」を求めている
世界のリーダーは上記のポイントをしっかり実行している。だから、彼らの言葉に多くの人が勇気づけられ、励まされ、涙を流す。そして「この人ならかじ取りを任せられる」と思えるのだ。だから支持率が上がる。
安倍首相やそのブレーンの中に、「メディアや国民が、こうした危機にわれわれをスケープゴートにして批判するのはおかしい」という気持ちが少しでもあるなら、日本はもうダメだ。
国民は、こんな時だからこそ、はせ参じるべき「御旗」や、危機を解決してくれる「ヒーロー」を必死に探している。その役目を果たせるかどうか。安倍首相は正念場を迎えている。


かなり手厳しく忖度メディアの連中には書けない内容である。
 
正確に言えば安倍晋三は正念場を過ぎて瀬戸際から逃れられない状況であろう。 


コロナ禍への対応が成功したと見られているドイツや韓国で支持率が上がることは当然加かもしれないが、対応が遅れたと思われるイギリスやイタリアやフランスでも支持率がアップしているという現実。
 
これは政府がやってることに対しての国民の納得感が反映されており、一定の信頼感の表れであろう。
 
一方で、安倍政権の支持率があまり下がらないのがおかしいと思いがちだが、本来ならば「政権の腕の見せ所」というこの状況で支持率が上がらないということが異常すぎるということであろう、とオジサンは思う。
 
 
【付録】
 
     
         【アベーロードA】

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