新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

基本に忠実に手順を進めていく習慣が身に染みついている自衛官でも感染する

2020年08月26日 11時57分26秒 | COVID-19(新型コロナウィルス)

日本の陸軍軍人、政治家であった辻政信。
 
軍事作戦指導では「作戦の神様」「軍の神様」と讃えられたらしいが、指揮系統を無視した現場での独善的な指導、部下への責任押し付け、自決の強要、戦後の戦犯追及からの逃亡などについて批判がある。 
 
「指揮系統を無視した現場での独善的な指導、部下への責任押し付け」という点では大阪府知事の吉村洋文が現代の辻政信と指摘する人がいた。
 
大阪 新型コロナ 8月の死者44人に 5月を上回り月別最多・名古屋市長ら知事のリコール運動
 

大阪では、8月の死者が過去最悪に。
やはり、「新自由主義版・辻政信」ともいえる大阪府知事の悪影響が大きいでしょう。
これは東京都とくらべてもそうです。小池知事も歴史認識含めてよろしくないが、まだ組合の推薦も受けるなど、「統制派」的な分、抑制がきく。しかし、大阪府知事はとにかく、カネで突撃だ。名古屋市長もひどい。こんなときに、知事のリコール運動かよ。

 
政府の「感染拡大防止よりも経済政策」を体現していた大阪府では、吉村洋文府知事の方針で、少々の感染者数の増加には目をつぶり、重症者や死者を増やさなければ構わないという方針を続けていた。   
  
その結果が最大の死者数を出してしまった。 
 
大阪 新型コロナ 8月の死者44人に 5月を上回り月別最多

 
やはり、国難に際しては指導者の出来不出来が、自然災害を「人災」にしてしまうという好例かもしれない。
 
ところで、多くの日本人は忘却の彼方に行ってしまった感がある、「ダイヤモンド・プリンセス」における集団感染。
 
当時は、「ウィルス培養船」と酷評された初期対応だったが、のべ2700人の自衛隊員が派遣されていたことはあまり知られていない。
 
クルーズ船 自衛隊は何をした?」という3月に出された検証記事によると、「経験のない事態に臨んでいた自衛隊だが、ウイルスからの防護は徹底していた」という。
 
そして、ウイルスや細菌を使った生物兵器への対応に訓練を重ねた「対特殊武器衛生隊」が追加投入されていた。
 
最終的には、「河野防衛大臣は周辺に対し、『自衛隊からは1人も感染者を出さない』と述べ、」、「そして今回の災害派遣で、自衛隊での感染者は1人も出なかった」という。
 
それから、「憲法9条への自衛隊明記に意欲 首相、防衛大卒業式で訓示」では安倍晋三が、「ダイヤモンド・プリンセス」での船内消毒や乗客搬送、医療業務といった自衛隊活動にも言及し、感染者を出さなかった自衛隊について「基本に忠実に手順を進めていく習慣が身に染みついているからこそ、完璧な任務の遂行が可能になった」と評価していた。
 
しかし残念ながら、5か月経って、「基本に忠実に手順を進めていく習慣が身に染みついている」自衛隊の中でも、多数の感染者が発生していた。
 
防衛省・自衛隊の新型コロナ感染者が100人超に 対策を強化」  
 
防衛省・自衛隊では今月、50人以上が新型コロナウイルスに感染したことが確認され、累計の感染者数は100人を超えました。
これまでのところ、任務に影響はないということですが、防衛省は感染防止対策を強化しています。
防衛省によりますと、防衛省・自衛隊では、ことし6月までの感染者は14人でしたが、先月以降、急増し、今月は24日までに54人の感染が確認されました。累計の感染者数は105人に達しています。
宮崎県にある航空自衛隊の新田原基地で、ともに酒を飲むなどした6人の感染が明らかになるなど、基地の中で感染が広がるケースが相次いでいます。
また先月には、長崎県で停泊中だったイージス艦「あしがら」で1人の感染が確認されるなど、陸上の部隊だけでなく、艦艇の乗組員の感染も相次いで確認されているということです。
防衛省によりますと、これまでのところ日本周辺の警戒監視やスクランブル=緊急発進といった自衛隊の任務に影響はないということですが、防衛省は、基地内での食事や入浴の時間を分けるほか、隊員どうしの飲酒を伴う会合を自粛するよう求めるなど、感染防止対策を強化しています。

 
まさに「自衛隊神話」も今は昔となり、いくら自衛隊員でも基地内での食事や入浴の時間を分けなかったり、隊員どうしの飲酒を伴う会合も自粛していなかったということは、どこかの大学の寮生によるクラスター発生と根本的には変わらない。
 
少なくとも、通常国会を閉めた以降、COVID-19の感染対策は決して成功しているとは言えず、そろそろ政府として、国の最高責任者として国民の前で正式な会見を開かなくてはならない。
 
28日に記者会見を開く方向で調整に入ったが、安倍晋三の健康状態を考慮しての調整ならば、きわめて短い会見時間で、またもやあらかじめ提出された質問書に対して、側近が作成した答弁書を読むということを繰り返せば、COVID-19対応の説明も中身のないものになり、さらに自身の体調にも言及して国民の同情を買うような姑息な真似をすれば、もはや国民からすれば「安倍晋三はもういらない」ということが明らかになるのではないだろうか、とオジサンは思う。
 

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