新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

安倍晋三が去ってもアベ政治はなくならない

2020年08月31日 11時24分21秒 | 安倍晋三

昔の話だが、こんな逸話がある。

  
8月28日の記者会見ではこんなフレーズがあった。
 
「志半ばで・・・断腸の思いです・・・心から、心から国民の皆様にお詫び申し上げます」
 
まさに已むに已まれぬ持病悪化のため、総理大臣を辞めざるをえないという心情吐露の場面であった。
 
国民の同情を集める能力は健在であった安倍晋三。
 
6月の慶応大学病院で定期健診で再発の兆候が見られると指摘を受けたにもかかわらず、その後、下記のような潰瘍性大腸炎患者としては無謀な会食を続けていた。   
 
◆6月19日
 東京・虎ノ門のホテル「アンダーズ東京」のレストラン「ザ タヴァン グリル&ラウンジ」で麻生太郎副総理兼財務大臣、菅義偉官房長官、自民党の甘利明税制調査会長と会食
◆6月20日
 永田町の「ザ・キャピトルホテル東急」のレストラン「ORIGAMI」で秘書官と食事
◆6月22日
 丸の内の「パレスホテル東京」の日本料理店「和田倉」で自民党の細田博之・元幹事長
◆6月24日
 は赤坂の日本料理店「たい家」で自民党の二階俊博幹事長、林幹雄幹事長代理と食事  
◆7月21日
 松濤のフランス料理店「シェ松尾 松濤レストラン」で長谷川榮一首相補佐官、前秘書官の鈴木浩外務審議官、秘書官らと食事

◆7月日22日には銀座のステーキ店「銀座ひらやま」で二階幹事長、林幹事長代理、自民党の元宿仁事務総長、野球の王貞治氏、俳優の杉良太郎氏、政治評論家の森田実氏、洋画家の絹谷幸二氏と会食
◆7月30日
 丸の内の「パレスホテル東京」内の「和田倉」で自民党の岸田文雄政調会長と会食し
 和田倉は日本料理店だが、新聞各紙の報道によれば、安倍首相はここでもステーキを注文。鶏の生姜焼きを注文した岸田政調会長とビール、ウイスキーの水割りを酌み交わしたという。
 
このような事実から、明らかに安倍晋三はこんな批判を受けても仕方がなかったのではないか。


「涙の会見」の翌日には、ツイッター上で「#安倍ロス」というハッシュタグが登場していた。

「ハッシュタグ」はネット掲示板でいえば「スレッド」みたいなものなので、まともな議論なんかは皆無で少々オチョクリとかチャチャを入れる輩も多い。
 
中には意図的に参加者の誘導を狙うツートも多い。
 
今朝の情報番組では「安倍政権の功績」について討論らしき場面があったが、リモート出席していた橋下徹は、「まづは成果として認め、それに付随した問題点は別途議論すればいい」とか「政治家は100点満点の仕事なんかできないので60点なら合格・・・」という趣旨のことを言って安倍晋三の功績を評価したかったらしい。
 
出来の悪い学生のテストの点数ならば「60点」は合格かもしれない。
 
そして大阪市長程度の政治家ならば、「60点政治」でも市民は騙されるかもしれない。
 
しかし国の政策は「60点」では合格といえない。
 
安倍政権の「成果」とか「実績」には国民を分断するような政策(法律)が多く、国会での熟議もなく、最後は多数を背景とした「強行採決」が多く、民主主義を根底から否定するものがあった。
 
世論を顧みず、敵と味方に分断 「安倍カラー」政策を押し通す <安倍政権 緊急検証連載>
 
  
          【東京新聞より】
 
そして「経済政策のアベ」といいながら、その政策は一般国民には明らかに向いてはいなかった。
 
株価重視、生活上向かず 実質賃金低下、年収200万円以下増<安倍政権 緊急検証連載>
 
   
             【東京新聞より】
 
さて、「政治的空白を作らないためにも」辞任した安倍晋三だが、すでに野党が憲法に基づいて要求していた臨時国会の開催を無視して自らあえて「政治的空白」を作ってきたのは、自分がいつ辞めても問題ないとでも思っていたのか?

総裁後継争いは、どうやら「政治的な空白を生じさせるべきではない」などととぼけた理由で、自民党お得意の密室で候補者を絞り全国の党員などによる党員投票を省略し、国会議員と各都道府県連の代表による投票で新しい総裁を選ぶ方向で二階幹事長と森山国会対策委員長とで決めたらしい。
 
自民党に透明性を求めることは不可能なので、正式に次期総理大臣候補が決まった時点で評価したい。
 
決まるまではこんな噂や憶測も許されるのかもしれない。


 
 
 
 「ポスト安倍」解説:与良正男【サンデーモーニング】
 
もっとも誰がなっても、今までの悪法がひっくり返るわけではなく、今後は「安倍ヤメロ」から「安倍政治を許さない」という世間の流れを作らなければならないであろう、とオジサンは思う。   
 
 

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