新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

恩赦は何のため、誰のため?

2019年03月29日 12時17分05秒 | 安倍晋三

民放テレビの朝の情報番組は今日が最後となり、土日が明けた4月1日の月曜日は朝から「新元号発表」の話題で騒然としそうである。
 
巷でも、新元号に関しては喧しいが、オジサンはこんなツイートを発した。

いくつかの週刊誌を調べてみると、週刊ポスト2019年3月22日号では、「新元号はもう決まっている! 立入禁止の秘密司令部に保管か」という記事では、こんな裏話があったらしい。
 
「『元号に関する有識者懇談会』の有識者候補に名前が挙がっているのは、山中伸弥・京大教授や作家の林真理子氏、宮崎緑・千葉商科大教授をはじめ、メディアからは、日本新聞協会会長の白石興二郎・読売新聞グループ本社社長、上田良一・NHK会長、民放連会長の大久保好男・日本テレビ社長たちだ。新聞やテレビの経営者が“有識者”なのは、『みんなで決めた』というアリバイづくりに加えておきたいからだろう。」
 
女性セブン2019年4月11日号には、「新元号発表に『権力者は安易に元号にかかわるべきではない』」と題して、安倍晋三周辺の暗躍に対してはかなり批判的であった。
 
「安倍晋三首相(64才)周辺や官邸関係者への取材です。そもそも“時代に名前をつける”という行為は、時の為政者が自身の権力を誇示するためのもの。強権的な政治姿勢をとる安倍首相も、新元号に強いこだわりを持っているとされます」(全国紙政治部記者)」
 
「安倍首相は“なぜ日本の元号制定に中国の手を借りなければならないのか”という感覚だそうです。一部では、安倍首相の『安』の字を採用するという話も浮上しています」(政治ジャーナリスト)
 
「安倍総理はこの8月まで政権を維持すれば、第1次政権を含めた通算で戦後最長の在職期間になります。ただ、“首相として歴史に残る大事業を行ったか”と問われれば、いまいちパッとしない。そこで、新元号を自ら発表することで末永く記憶に残る政治家になりたいという意欲があったと囁かれていました」(官邸関係者)   
 
「御代の名前の決定は、向こう何十年かの国の平安を左右するかもしれない責任重大な行為であって、過去の為政者たちでさえ慎重に距離を取った、畏れ多い行為なのです。私利私欲の道具にしていいものではありません」(宮内庁関係者)」 
 
そして、ついには、「天皇即位のたびに元号を改定するのは違憲 長野県の弁護士らが提訴」ということにまで広がっていた。

内容的には、長野県弁護士会の弁護士らが27日、元号の改定について東京地裁に提訴し、天皇即位のたびに元号を改定するのは、憲法の精神に反すると主張し「国民は世界史の中の時間を生きている。元号は必要ない』と話したという。
 
もっともな話で、今後は「元号」や「天皇制」のありかたや是非について、国民的な議論が起きてくることが望ましい。 
 
ところで「新元号」と同時に時の権力者が行うことに「恩赦」がある。 
 
すでに1年ほど前には、産経新聞が、「新天皇即位で恩赦検討 微罪や復権に限定…政府、被害者感情に配慮」という記事を書いていた。
 

      
              【産経新聞より】 

 
そして今年になっては、朝日新聞が、「天皇即位、秋に恩赦へ 26年ぶり、退位時は実施せず」と具体的に今年の「」に恩赦があると発表していた。
 
そもそも恩赦とは、一言でいえば、「行政が裁判で裁判所が決めた刑を一部または全部消滅させること」であり行政府の「長」である内閣総理大臣がその権限を持っていることになる。
 
恩赦もその効力によっていくつかの種類がある。  
 
■大赦
 有罪の言渡しを受けた者について,その言渡しの効力を失わせる。有罪の言渡しを受けない者については,公訴権を消滅させる。
■特赦
 有罪の言渡しを受けた特定の者について,その言渡しの効力を失わせる。
■減刑
 刑の言渡しを受けた者について,刑を減軽し,又は刑の執行を減軽する。刑の執行猶予中の者については,刑の減軽と合わせて猶予の期間を短縮することができる。
■刑の執行の免除
 刑の言渡しを受けた特定の者について,刑の執行を免除する。
■復権
 有罪の言渡しを受けたため,法令の定めるところにより資格を喪失し,又は停止されている者について,その資格を回復する。
 
朝日新聞記事のタイトルに戻ると「秋に恩赦へ」とあり、即位の翌日ではなく、わざわざ即位に伴う今秋の「即位礼正殿の儀」に合わせて恩赦を実施する方針を固めたという。
 
そして、「対象については今後検討するが、過去には選挙違反者の救済などで批判が出ており、議論を呼びそうだ」とあるが、たしかに皇太子の結婚の1993年の恩赦では対象者の4分の3は公職選挙法違反者であった。
 
すでに始まっている統一地方選挙や夏の参院選では、選挙違反も恐れずにふんだんに金を使って当選し、かりに選挙後に公職選挙法違反で逮捕されても「恩赦」で救われるということなのかと、勘ぐってしまう。
 
袴田巌さん弁護団、恩赦出願へ 刑執行免除求め3月中に」という記事にあるように、冤罪で苦しんでいる人を一刻も早く救うのが本来の恩赦ではないだろうか、とオジサンは思う。

 


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