前回の来日では、日本の中の「米軍基地」である東京都下の横田基地に米軍機から降り立ったトランプ大統領。
初めての国賓待遇で即位直後の若い日本の天皇陛下とも会うので、誰が懇願したのかは定かではないが、今回は専用機エアフォースワンで羽田空港に到着した。
そして、25日は早速貿易交渉の閣僚級会合が開かれた。
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<日米貿易めぐり閣僚級会合 トランプ氏の「むちゃ」警戒>
2019年5月26日00時37分 朝日新聞DIGITAL
・・・前略・・・
茂木敏充経済再生相とライトハイザー米通商代表が、約2時間半会談した。冒頭、茂木氏は、壁に掛けた米ペンシルベニア州ピッツバーグのアメリカンフットボールチームのユニホームを示し、「ラストベルト(さび付いた工業地帯)を元気にしたいという私の願いの象徴だ」と述べた。トランプ氏支持者の多いラストベルトの話題で、場を和ませようとした。
関係者によると、米国が引き下げを求める日本の農産物の関税や、日本が求める米国の自動車関税の引き下げなどを議論し、日本側は事務レベルで交渉を加速させることも提案した。茂木氏は会談後、「双方の立場や考え方への理解がさらに深まった」と話す一方、「27日の(首脳会談の)段階で何か合意するということにはならない」と述べ、合意にはまだ時間がかかるとの見通しを示した。2人は首脳会談に同席する。
農産物の関税引き下げを最大でもTPP(環太平洋経済連携協定)の範囲内にとどめたい日本は、今夏の参院選後まで決着を先延ばししたい考えだ。米国も当面は中国との通商協議に注力する構えで、いま強硬な要求を掲げて日本を硬化させるメリットは少ない。米政権高官は22日、「今回のトランプ氏訪日の焦点は貿易ではない」と強調した。
そんな状況で閣僚級会合を開いたのは、「交渉が進んでいないとトランプ氏から批判されるのを避ける」(日本政府関係者)狙いもある。
とはいえ、トランプ氏がTPPからの離脱を決めたことで、米農家は日本市場で豪州などと比べて関税面で不利になっており、米政権に日本との早期合意を求める声を強めている。しかも、米中の通商紛争が一段と激化し、中国の報復関税を受けてきた米農家の苦境はさらに長引きそうだ。
このため、トランプ氏が今回の首脳会談や記者会見で、日本側に農産物の市場開放を求めたり、早期合意への強い意思を改めて強調したりする可能性は残る。
自動車の追加関税や輸出の数量規制を突然蒸し返す「トランプリスク」もくすぶる。日本が懸念する輸入車への追加関税は米世論の反対が強く、トランプ氏は17日、発動の判断を11月中旬まで延期すると決めた。
米側には日本に早期妥結を迫る「カード」が減ったことになるが、「予測不可能性」がトランプ氏の交渉術の強みだけに、予期しない発言を繰り出して譲歩を迫ってくる「リスク」は消えない。
トランプ氏は25日夕、トヨタ自動車の豊田章男社長やソフトバンクグループの孫正義会長兼社長ら日本の財界人との夕食会に参加し、「(貿易で)日本が長年、有利な立場にたってきたが、それをもう少し公平にしたい」と述べた。
米中の通商紛争では、合意が近いとみられていた今月5日、突然の短いツイートで中国への関税引き上げを表明。中国企業への輸出規制などもたたみかけ、世界経済を混乱の渦に引き込んだばかりだ。
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「27日の(首脳会談の)段階で何か合意するということにはならない」という状況にもかかわらず、「(貿易で)日本が長年、有利な立場にたってきたが、それをもう少し公平にしたい」というトヨタ自動車の豊田章男社長やソフトバンクグループの孫正義会長兼社長ら日本の財界人に向けた発言は、トランプ大統領の本音であり、これでは、「国賓でも日本攻撃を止めなかったトランプと安倍首相の大誤算」と批判されるには当然であろう。
それでも今朝から、千葉県でのゴルフ・夕方の大相撲観戦・夜の高級炉端焼きと安倍晋三のおもてなしが開始されている。
おそらくテレビメディアは終日、安倍晋三とトランプのツーショットを垂れ流すであろうが、安倍晋三にとっては「偉大な宗主国の大統領とこんなにも親密である」という選挙向けの格好のパフォーマンスになる。
しかし、〈安倍首相ほどトランプ大統領に媚びへつらうことに心血を注いできた指導者はおそらく世界中を探してもいないだろう。しかし安倍首相は、今度のトランプ大統領の訪日では、日本の昔ながらの伝統を総動員させようと、これまで以上に躍起になっているようだ。〉と5月23日付けの米紙「ワシントンポスト」では笑いもの扱いであった。
選挙向けといえば、劣化著しい民放テレビ局でもひときわ目立つのが、「フジテレビがこんなニュースを速報した」という速報をテレビで流してもらいたい程の、フジテレビの劣化ぶり。
これフェイクニュースじゃない。フジテレビ公式サイトに出ている、フジテレビの「ニュース」。しかも「速報」。
— 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) 2019年5月25日
[速報]大泉洋と高畑充希 首相公邸で会食(フジテレビ、2019年5月22日 水曜 午後7:26)https://t.co/oczUqiIun5
テキスト部分は【安倍首相は22日夕方から、首相公邸に、俳優・大泉洋さ pic.twitter.com/endS7j4adf
(続き)繰り返すが、フジテレビが「速報」として報じた「ニュース」内容がこれ。完全に報道機関として壊れているだろう、フジテレビ。
— 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) 2019年5月25日
マッカーサーは、国民に尊敬される天皇を自分の統治に利用するために自分と対等に並ぶツーショット写真を撮らせた。安倍首相はあれと同じことを幅広くやり始めた。 pic.twitter.com/FpAqG5uGSE
やはり、毎度のことながらキナ臭さ満杯のことが起きているという。
それは「誰がどうして?解散日程の“怪メール”流出で永田町右往左往」という永田町に怪メールがでまわっているという。
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<6月19日(水)党首討論で総理が消費税増税について懸念を表明。日銀短観などを見るために今国会の会期延長を表明
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会期末(6月26日・水)に会期を7月5日(金)まで延長することを決定
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6月28日(金)、29日(土)G20大阪
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7月1日(月)日銀短観発表
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総理が消費税増税延期と衆議院解散を表明
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7月5日(金)衆議院解散
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8月4日(日)衆参同日選(公示:衆7月23日(火)、参7月18日(木))>
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先週24日の衆院厚労委で、10月に予定されている消費税10%への引き上げについての安倍晋三首相の答弁。
「リーマン・ショック級の出来事が起こらない限り、引き上げる予定に変わりはない」
「必ずしも国民の信を問うことは考えていない」
「「基本的には信を問うことは考えていないが、状況によるので一概には答えられない」
政治ジャーナリスト・山田厚俊の見立てでは、
「解散があるかもしれないと思わせることで、求心力を保つことができる。だから、解散日程の怪メールは首相周辺が忖度して流したブラフだとみられています。最近、安倍首相は派閥のパーティーなどで『12年前の参院選で負けたことを片時も忘れたことがない』と何度も言っていますが、今夏の参院選では野党を完膚なきまでに叩きのめして、12年前の恨みを晴らそうとしている。そのために、あの手この手で党内の引き締めを図っているのだと思います」ということらしい。
そして、なぜこの時期に?と思わせるような首相官邸の動きがあった。
1)一部の報道に、4月30日に挙行された「退位礼正殿の儀」での国民代表の辞の最後の部分を、安倍総理が「・・(前略)・・。天皇皇后両陛下には、末永くお健やかであらせられますことを願って『い』ません」と述べた、との記事があります。
— 首相官邸 (@kantei) 2019年5月24日
2)国民代表の辞は、同日の閣議で決定されたものであり、安倍総理はそれに従って述べています。
— 首相官邸 (@kantei) 2019年5月24日
3)閣議決定された国民代表の辞の当該部分は、「・・(前略)・・。天皇皇后両陛下には、末永くお健やかであらせられますことを願って『や』みません」とひらがなです。
— 首相官邸 (@kantei) 2019年5月24日
かなり苦しい言い訳である。4)これらの報道にある漢字の読み間違いなどは、ありません。
— 首相官邸 (@kantei) 2019年5月24日
首相官邸がわざわざ首相の発言の当該部分は「願って『や』みません、とひらがなでした」と発表。
— 俵 才記 (@nogutiya) 2019年5月24日
あの動画を見てみろ。『や』のところでつまり、もう一度読み直して『い』ません、になったのは明らかだろ。
それなら安倍はひらがなも読めんのか。
これを恥の上塗りって言うんだ。素直に謝れよ。 https://t.co/lFeV7qEGeN
問題になったシーンはこの動画の11分2秒の場面。
いくら「漢字がまともに読めない」安倍晋三でも、「ひらがなで書いてあったから読み間違いではない」という強弁には大いに違和感がある。
百歩譲って、ひらがなで書いてあったと言うなら、安倍晋三が一瞬言い澱んだことはひょっとして「やみません」という言葉自体を知らなかったからではなかったのか?
それならば、あの言いよどみ方が良く理解できてしまう。
それにしても、なんでいまさらのように公式ツイッターで言い訳をするのか?
いつものように何事もなかったかのように知らん振りしてればよかったものを、わざわざ眠った子を起こすような事をしたというのは、ネットでかなり話題となり、原稿作成担当者が危機感を持って、自分たちの責任ではないという捨て身の保身術だったのではないだろうか、とオジサンは思う。